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デュラエース9000ブレーキ、ワイヤーの処理方法の一考

2013-04-15 10:31:55 | その他部品調査
日曜日、やっと、「じてんしゃやFIT」さんに行くことができました。
目的は、新車の購入。ミニベロの更新を考えています。

どんな自転車にするかは、自転車が来てから紹介しましが、メタボ化が着実に進展しつつある今、この自転車で鍛えなおす…もとい、ダイエットに励みたいものです。



そのFITさんでお話を伺ったのが、デュラエース9000のブレーキ、大変評判がいいようです。
「とにかく、効きがいい。でもって、コントロールもいい」そうです。


ところが、このブレーキ、あの樹脂コーティングしてあるワイヤーを使うことが、多くのアップグレードを狙うユーザにとっては、ネックになっています。
なんでも、樹脂コーティングのせいで、ワイヤー取付け部が滑ってしまうそうな。きっと、デュラ9000ブレーキは、滑り止め加工(処理)がしてあるんでしょう。


でもね、よく考えたら、「スチールのワイヤーに樹脂コーティング」なんですよ。
樹脂が問題となるなら、そう、焼いてしまえばいいのです。


以前、こちらで取り上げましたが、軸線自体はコーティングされておらず、巻線側が「PTFE」でコーティングされています。

「あれっ?軸線がコーティングされていないなら、滑らないのでは?」って所が落とし穴で、PTFEは、相手に自身を転写することで、より摺動性が良くなるのです。
つまり軸線側にも、バッチリ、PTFEが乗っかっています。これを焼いてしまえばいいかと。

PTFEの融点は327℃なので、この温度以上にすれば、溶解します。…半田ごて(350℃以上になる)なんかがいいんじゃないででしょうか?

具体的には、デュラのワイヤーを持ってきて、ブレーキのネジで挟む所だけ半田ごてで焼いてやる。(それ以外のワイヤー部には、半田ごては当てないでくださいね)
これだけで、このワイヤーは他のコンポーネントでも使えるハズです。

ブレーキのフリクションなんて、大部分がワイヤーのフリクションです。
普通のワイヤーでは、低速のワイヤーを摺動させる為にグリス、高粘度オイル(又はマメに注油)を使いますが、これらがフリクションの元凶です。
PTFEは、それ自体が摩擦係数の低い材料ですから、くれぐれもグリスなんか塗ったくって、性能を落とさないようにしてくださいね。(低粘度オイルが最適)

また、面倒くさいからって、ライターとかバーナーであぶるのもNGですよ。
ワイヤーの方に「熱処理」が入って、(場合によっては)ポキッとかいって、折れちゃいますからね。


ところで、もちろん、これは、調査に基づく、理屈上だけの話です。
下りでワイヤーが滑ると、とんでもなく恐ろしい事が起きるのを理解した上で、オウンリスクでやってみてくださいね。


今日はここまで