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通勤ローディ、たまにホビーレース

ホイールの話

2011-12-22 23:59:57 | シマノ製品調査
クリスマス前、子供達のプレゼントを買うヒマもないほど。今年はサンタはやってくるのか?

さて、タイガーさん(こちら)が、面白い試みをされていたので、私の手持ちのホイールもやってみました。ホイールの回りチェックです。

結果は、
・コスミックカーボン(フロント)・・・35秒
・ゾンダ(フロント)・・・305秒

えーと、ゾンダの305秒はミスタイプではありません。5分5秒です(←ヒマ?)。フロントを持ち上げる手がしんどくなるぐらいでした。
(ちなみに、ゾンダの贔屓をして、気合を入れて回した訳ではありませんよ)

無荷重、停止状態での回転なので、そのまま走行時の性能と言う訳にはいきませんが、この状態での良く回ることは悪い話ではありません。
昔から「カンパのホイールはイイ」と言われてますが、なかなかのもんです。


ちなみに、よく回るホイールってどんな設計をしているのでしょう?

この回りチェックは、専らベアリングの性能と慣性モーメントの大きさが支配的です。
慣性モーメントはコスミックカーボンの方が大きくて有利なのに、ゾンダが勝ったのは、ベアリング性能がいいからということになります。

このベアリングの設計ですが、一般的には、ミクロン台で極僅かにマイナス公差に、つまり少し玉とケースがこじってる状態の方が、耐久性は高いと言われます(某社からの話)。
実はこの設計が大変。

実際、ベアリングが入るハブの設計をする際、その加工工程が問題となります。ミクロン台の圧入とするには、まずベアリングの外径を一個一個測定してから、適切な寸法に一個一個削らなくてはなりません。しかも超高精度で。

大量生産のホイールの場合、んなことできません。いちいちベアリングの寸法を測りません。
よって、ベアリング外径、ハブ内径がばらついても、入るように設計します。


これは予測ですが、高いホイールは、ここを一個一個削ってる、又は選択して組みつけてるのではないでしょうか?
こんなことをすると、手間と死蔵品(使えない寸法のもの)と職人の手が必要となるので、要するにコストがすごくかかります。

巷では、ホイール一本10万円はザラで、更に30万円以上もする物もありますが、冷静にコスト分析すると妥当な価格なのかも。
オイラも、もう一本欲しくなってきた。

まぁ、その前に、そのホイール性能を発揮できる脚が必要なんですけどね。…精進します。orz


今日はここまで