■放送:1991年、テレビ朝日
■監督:池広一夫
■出演:田中邦衛、佐藤浩市、伊原剛志、国生さゆり、他
松本清張の作家活動40周年の記念番組で放送された作品とのことです。清張の原作「砂の器」は長編の小説で何人もの登場人物が現れて、怪しかったり、裏切られたりするのですが、この作品は連続もののものではなく一回こっきりの特番として放送された作品。その辺りをどうまとめて整合性をとっていくかという点がまず気になるところ。その点ではうまくまとめていたようにも思いしたが、これまで小説を読み、映像化されたものを何本か見てきた感想としては、結局、刑事の今西(=田中邦衛)が犯人を捜していく過程の中で何度も空振りを味わいながらも徐々に犯人の不幸な生い立ちが沸き上がってくるからこそ、犯人の和賀英良(=佐藤浩市)の悲惨さと悲しさが見えてくるのであります。この場合、捜査の空振りの面ばかり描き、真相が見えてくる部分を簡略化してしまうと、ラストの定番ともいえる親子放浪の映像が活きてきません。この作品の場合は、そこに陥ってしまっていたように思いました。最後に今西と和賀の対決を持ってきたのは、コンサートで和賀の人生が重なり彼の逮捕劇がクロスするのとは違う選択をしているので、それは新しい切り口であったのですが、悲しさを表現するにはムリがあったように思えました。このところ、小説から始まり連続ドラマ2本、そして映画と「砂の器」を見てきたあとのダメ押し的な「砂の器」だけに、少々作品に飽きてきたというのが実感。ちょっと疲れました・・・。
◆クリック、お願いします。 ⇒
◆関連書籍DVDはこちら↓↓
■監督:池広一夫
■出演:田中邦衛、佐藤浩市、伊原剛志、国生さゆり、他
松本清張の作家活動40周年の記念番組で放送された作品とのことです。清張の原作「砂の器」は長編の小説で何人もの登場人物が現れて、怪しかったり、裏切られたりするのですが、この作品は連続もののものではなく一回こっきりの特番として放送された作品。その辺りをどうまとめて整合性をとっていくかという点がまず気になるところ。その点ではうまくまとめていたようにも思いしたが、これまで小説を読み、映像化されたものを何本か見てきた感想としては、結局、刑事の今西(=田中邦衛)が犯人を捜していく過程の中で何度も空振りを味わいながらも徐々に犯人の不幸な生い立ちが沸き上がってくるからこそ、犯人の和賀英良(=佐藤浩市)の悲惨さと悲しさが見えてくるのであります。この場合、捜査の空振りの面ばかり描き、真相が見えてくる部分を簡略化してしまうと、ラストの定番ともいえる親子放浪の映像が活きてきません。この作品の場合は、そこに陥ってしまっていたように思いました。最後に今西と和賀の対決を持ってきたのは、コンサートで和賀の人生が重なり彼の逮捕劇がクロスするのとは違う選択をしているので、それは新しい切り口であったのですが、悲しさを表現するにはムリがあったように思えました。このところ、小説から始まり連続ドラマ2本、そして映画と「砂の器」を見てきたあとのダメ押し的な「砂の器」だけに、少々作品に飽きてきたというのが実感。ちょっと疲れました・・・。
◆クリック、お願いします。 ⇒
◆関連書籍DVDはこちら↓↓
砂の器 [VHS]電通このアイテムの詳細を見る |
砂の器〈上〉 (新潮文庫)松本 清張新潮社このアイテムの詳細を見る |
砂の器〈下〉 (新潮文庫)松本 清張新潮社このアイテムの詳細を見る |
砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]松竹このアイテムの詳細を見る |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます