マサさんの「つれづれ日記」

松田昌のエレクトーン、ピアニカ(鍵盤ハーモニカ)よもやま話

Matsuda Masa

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教育実習と愛情

2007年06月08日 08時37分27秒 | 大学

大学の教員の仕事の一つに、教育実習生の学校訪問というのがある。
実習校に行って、謝意を述べ、授業を参観し、学生に感想を言うのだ。

一昨日は、名古屋音楽大学電子オルガン専攻のOさんの出身高校での、
音楽の授業を観に行った。

かなりレベルの高い進学校なのか・・・・?
学生は非常に行儀良く、音楽室はとても清潔に保たれ、私語もほとんどなく
良くできたクラスだった。

Oさんは言葉もしっかりし、教材は暗譜できていて、指導の手順もとてもよかった。
「ふ~~ん!なかなかイイ先生やってるじゃん!」
と思っていたのだが、そのうち、ふっと気が付いた。

「ん・・・・?普段の彼女の明るい、フレンドリーな感じがないな~!
 要求するばかりになっている・・・・」

そりゃ、そうか知れない。
1時間の指導要領と手順が決められていて、
それに従って授業展開ができているかどうかをチェックされて・・・。

「おそらく、彼女にもジレンマがあるだろうな~?」
と思いつつ、一つの想念が浮かぶ。

ひょっとすると、教育の現場で一番大切なのは・・・・
学生の一人ひとりが、

「ああ~!あの先生は、私のことを本気で心配してくれている。
先生は私を、愛してくれているんだ!」

という実感をもてるかどうか?
ではないかな~?

教師の愛情が感じられたら、音楽も好きになり、やる気も起きるだろう。
もちろん、目の前で展開されている、教育実習の時だけの話しではない。

自分に置き換えて考えた。
「オマエは,一人ひとりの生徒に愛情を持って接しているか?」
リコーダーと合唱指導の授業のあいだ、ずっとそのことを考えていた。

授業終了後、Oさんには、授業展開の良さをほめると共に、
「一人ひとりの生徒が、あなたの愛情を感じられるかどうか?」
という問題提起をした。

充分納得してくれたのがうれしかった。

「愛情を持って、生徒に接する!」
自分に言い聞かせる、この頃です。

   *       *       *       *       *

そして、Oさんは、昨日次のようなメールをくれた。

<先生今日、実習で合唱指導をしていた時に、何だか生徒との一体感を感じました。私自身がオーバーに楽しんでみただけで、生徒の反応はすごく良くて、通じ合ったような感覚になって、この瞬間、音楽やっていて本当によかったって思いました。こんなにも幸せな気持ちになれるとは思わなくて、実習でこういうのを味わえてよかったです。醍醐味ってやつですかね、味わってしまいました(^-^)V>

うれしかった。

ちなみに、去年の学校訪問のブログは、
2006年6月16・17・22日に書いています。

そちらも見てね~!