大昔、私が高校生の頃、東大を受験した、いや冗談です、灯台科を受験したことがある。それも友達と3名で、前の日から来て、門司の海上保安庁に出向き、舞鶴海上保安大学校灯台科の、入学試験を受けたことがあった。
なぜ灯台科なのかというと、同年代の方は、ははぁん、と分かった、言われているだろう。そうです、あの頃、名優の佐田啓二、高峰秀子主演の「喜びも悲しみも幾歳月」という、灯台守夫婦の悲哀を描いた映画が、田舎でも上映された。
それを観て、偉く感動して、よし灯台守になろう、と心に決めたのである。友達に話すと2名の同意を得て、受験と相成った次第である。
でも、親からしたら、大変な事なのだ、第一長男で一人息子であり、母親と妹二人を置いて、遠くに行こうとしているから、内心穏やかではなかったはず。受験については快く同意してくれた。顔は笑って、心では泣いていたかもしれない。
さて、試験であるが、一次試験、二次試験、身体検査、面接と、途中で落ちた友達を待たせて、何とか合格していくのだ。とうとう最後まで残ってしまった。
その後の話では、東京に結果を集めて、最終の合格発表は、後日ラジオで放送すると言うことである。私達は喜び勇んで、帰郷した。
それから一月以上待たされて、いよいよ合格発表の日である。朝何時か忘れたが、NHKラジオで合格者の発表が進んでいく。各県から1名である。さあ、次だ。
「熊本県 玉○高校 ○○○○」「大分県・・・・」と続いたようだ。
結局最終審査で、自分は落ちて、よその高校の生徒が合格したわけである。でも、やはり悔しかった、影で少し涙が出た。
お袋の顔は、少し明るく、惜しかったね、と言ってくれた。でも、合格していたら、2年だったか、大学校で勉強したら、全国の僻地の灯台に、配置されるわけである。
落ちて良かったよ、危なく灯台守になるとこだったなあ、と強がったが、内心安心していた気もする。でも、最後まで残ったことは間違いない、それは少し誇りに思っている。
最近、その「喜びも悲しみも幾歳月」の映画がテレビで放映された。あれだけ感激して、灯台守になろうとしていたのに、だいぶ筋を忘れていたのには、我ながら、呆れてしまった。でも、感涙しながら、見させて貰った。やはり凄い。
そんな事情もあり、灯台には引かれるものがある。勤務はごめんだが。ご存じのように、いつもGoogle Earthを使っているので、灯台を上空から見つけてみた。
まず一つだけ、たぶんどこか分からないと思いますが、高知の足摺岬灯台です。
人の運不運は紙一重のような気がする。若い人の将来進む道は、真剣に考えて欲しいと思う。自分がやり甲斐のある仕事・職業を選んで、その目標達成のために、一途に努力して欲しいものですね。
またまた、纏まりのない、面白くもない話を、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
灯台守になられたらお会いしてなかったですね。
灯台って縁が無く、考えたことも無かったのですが、春、角島灯台に行きました。
明治9年設置と聞いてびっくりしました。私も結構凝り性でその時灯台の本を買いました。
記事の足摺岬は大正3年、群閃白光、毎30秒に3閃光・・・何となく想像できますよね。
ちゃんと、緯度経度も載っているし、すぐに見つかるはずでした。でも、4~5台探しても、上手く見つからないのです。そんなことから、つい昔のことが蘇りまして、恥ずかしい過去を勢いで、暴露してしまいました。
そうですね、私は出雲大社の北にある日御碕灯台、銚子の犬吠埼灯台、房総の?灯台、近くは門司の部崎灯台、などは行ったことがあります。でも、本は買っていません。
灯台守になっていたら、角島灯台で出会っていたかもしれませんね。
私は鉱石ラジオに始まり、真空管ラジオ、通信機など作るのが好きでした。カメラも好きでしたが、何せ貧乏で、普通の友人がすごいメーカー製を見せられたりしては、ショックを受けていました。だから、パソコンはしていたでしょうね。ブログはどうかな、なんて色々考えてしまいますね。
momomamaさんが、灯台に詳しいとは知らなかったなあ。想像できん。
それと美しい風景を観たい・・・写真でもいいんです。だから「日本の灯台50選」という本を買ったんです。
サスペンスが好きで毎週こんな風景でますね。
今日も暑いです。
私はサスペンスはほとんど見ませんが、かみさんはファンで、再放送も、あっこれ見てた、などと結構見ています。
人を簡単に殺したりして、折角の美しい風景が台無しになりますしね。断崖に追いつめ、もみ合っていると、そこにパトカーや刑事たちが駆けつける、そして回想が始まり、逮捕されていく、なんてね、おきまりのパターンですよね。どの局も流しているのかなあ、あのゴールデンタイムを世界遺産シリーズ、秘境シリーズ、シルクロードの旅、なんか流して貰いたいです。でもそんなの流さないでも、みんな見てくれる訳ですね。
テレビは吉本やお笑いに占領されるみたいになっているしね、司会もお笑いが浸透しているし、どうなってしまうのだろうと、少しおじんは心配。
娯楽の少ない時代 全国で
一大ブームを起こしましたね。
maruさん 灯台守を目指したんですか。
競争も激しく もうちょっとだったんですね。
映画を見てあこがれた一人ですが特殊な職業のようで
はじめから考慮しませんでした。
(孤独に耐えられなさそうで。。。)
そのころ仕事の大変さとか、考えませんで、感動だけでの志望ですからね。私も孤独は耐えられませんね。そして暑いですね。
主演女優は高峰秀子だったと思いますが、津島恵子が出演した映画もありましたか?知りませんでした。
若山彰歌うその主題歌も良かったですね。
このサイトでメロディが聴けます。http://www.geocities.jp/sada3f/YorokobimoKnashimimo.htm
先日、テレビ放映を録画していたと思います。DVDにして、残そうと思ってます。
歌のサイト、懐かしいですね、歌入りでしたら、最高ですが、ないでしょうね。聴きながら、書いております。
ありがとうございました。
今日のお話はとても面白く読ませていた
だきました。本当に最終試験に受かって
いたら・・
「人間万事 塞翁が馬」ですか。
やり甲斐のある仕事、自分の持ち味を
活かせる仕事に進めるかどうか、運も
あり、努力の継続が幸運を呼ぶもあり
でしょうか。
才能がなくても、素質がなくても、努力すれば少しはましになりますか、期待したいですね。
でも、才能があり、素質を持っていると分かった人が羨ましいです。私には、一体何があるのだろうと。分からずじまいになりそうだな。
夏バテになりませんように。