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今年応募が可能な最後の奨学金の提出が本日終わった。
4つ目ともなればだいぶ慣れてくるが(*)、結局締切当日までバタバタすることが多い。5日前までに事務部門の審査を経て提出になるのであるが、手間取るのが研究室のお偉方からの推薦状もしくはコラボレーションのオファーレターの取得。研究室のヘッド(PI)はみな一応に忙しく、ポスドクの推薦状などは優先順位が低いからだ。このあたり督促するのに少し神経を使うが、意外とトラブルことはそんなにない。
この辺がアメリカ時間たる所以である。このギリギリ感が普通なのだと認識するまでに結構時間がかかる(**)。
大概の場合必要なものは以下の6点(4、6はオプショナルである)
1)CV(NIHのbioskechフォーマットであることが多い)
2)研究の概要(Summary or Abstruct)
3)研究計画(Research Proposal)
4)予算計画 (ポスドクの給料用のグラントだとラボのグラント担当のマネジャーが適切な数字を入れてセットアップしてくれるので、あまり悩まなくてよい)
5)推薦状(2-3通が普通:大体今の研究室のボス、元の研究室のボス、共同研究先の研究室のボス)もしくはコラボレーションのオファーレター
6)キャリアプラン
である。
今回Research Proposalを書く上で学んだこととしては、
1)非常に参考になるのがNIHのサイトである。
NIH bioskechやproposalのサンプルが参考になる。
2)Proposalは参考文献も入れ詳しく書かなくてはいけず、日本の科研費の申請書よりはめんどくさい(***)。
必要とされる項目は
•Specific aims
•Background and significance
•Preliminary data
•Experimental design and methods
•Potential scientific and medical impact
•References
であることが多い。
ボスから言われた注意点としては
•一年のグラントであればAimは1-2ぐらいが限度。三年くらいだと3個くらいらしい。
•summary or abstructの字数に余裕があれば、そこにもAimを入れておいた方がよい。
•Preliminary dataは、あるデータ全部でなくショッキングなものを、ちら見させる感じで。。
(Marketing Scientistsという本でも同じようなコメントがある)
•Potential scientific and medical impactには、予想される結果とその意義、future plan, また予想通りの結果が出なかったときの対処法や意味ある結果の出し方などを盛り込むとよい。
とのこと。
3)あまり使わなかったが、よさそうなリソースとして
MGHのCrafting Your CV NarrativeというキャリアディベロップセミナーのVideo
や
Drafting your chef's letterというキャリアディベロップセミナーの講義資料(****)
Marketing Scientistsという本
が参考になるかもしれない。
これでうまくいくとよいのですが。。まずはCross fingersです。
(*)話によると10個書いて一個当たるといわれているので、これでも少ない?ただ年限のため出せるものが少ないので、リサーチ関連の内部のニュースレターを丹念に探して見つけて、これが精いっぱいである。
(**)一週間前に、推薦状をボスにたのんだら、"When is the due? A week after? This is not so urgent!"といわれた。
(***)英語で書かないといけないというのもある。ボス&同僚にreviewしてもらう時間も考慮して書かないといけない。最初の年は大体締切一か月前にグラントの情報を知るパターンが多いので、1-2週間で最初のドラフトを書き上げないといけないのが一苦労である。
(****)推薦状やオファーレターもドラフトを申請者が書いてからお願いするのが普通であり、これを書くのも日本人には一苦労である。