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グラント&キャリアディベロップメントノート005:グラントセミナー(NIHグラント模擬審査)

2014-06-18 12:37:20 | 奨学金&キャリアディベロップメント
本日久しぶりにグラント・ライティング・セミナーに出席してみる。
今日のお題はNIHのグラントの審査過程(Study Section)を模擬的に再現してみるmock NIH Stady sectionである。

実際にNIHのグラントの審査をされていた先生が、模擬的に自分たちのグラント申請書を基に審査過程を再現するというものである。具体的には審査はNIH本部近くのホテルに缶詰めになって行われる。

今一つ英語がわからないところもあり、すべてを把握できていない可能性が高いのだが、概要は以下のとおりである。

1)まず重要なことはグラントが取れるかどうかは上位5%-10%(5-10パーセンタイル)くらいらしいので、かなり至難の業であることは肝に銘じておかねばならない。

2)事前審査で半分以下の点数だと、このホテルでの審査はされないのでここも要注意である。また事前審査の点数によって審査の順番がきまる(良いものほど前)。審査が後になればなるほど、フェアではないものの審査が厳しくなる傾向があるので、事前審査で良い点をとることが重要であるとの話であった(とはいえどうやればそうなるのかの王道的な話はなさそうだ)。

3)審査の過程においてはConflict of Interestは結構厳重にチェックされている。コラボレーターや同じ施設(たとえばハーバード大学など)のレビューワーは当該申請書を審査できない。また審査員にコラボレーターが多い分野に応募すると不利になることもあるとか。。

4)ESI(Early Stage Investigator)とみなされるかどうかで結構条件が緩和される。これには年限があるが、MDの場合は研修の除外して計算してくれる(Extension)。しかしこれには自分から申し出ることが必要で、申し出ないと除外してもらえない。

5)Kグラントには最初の2年がmentor付きの(指導者付)の研究期間がある。この部分は漠然とではなく、週の時間割を提示するくらい細かな研究計画を出さないと、必要性がないとしてマイナスポイントになる。

6)臨床試験などヒトの研究やマウスの遺伝学的研究など多くのマウスや掛け合わせを使用する研究については、biostaticianがコラボレーターに入っていないとマイナスポイントになることがある。

7)また研究対象が不必要に多岐にわたりすぎていたり、やるべきことを盛り込みすぎていたりすると、too ambitiousとかnot hypothesis drivenとの評価でマイナスポイントになることがある。

といったところでした。
いやはや、やはりNIHグラント、さすがにゲットするのは至難の業である。




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