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ニッパツ三沢球技場(Bグラウンド)

凶悪系育児ブログ。ほんのりJリーグテイスト。

怒りのトリコロール/ダービーの大虐殺(前編)

2007-08-11 | 観戦日記(マリノス)
横浜M8-1横浜fc

大卒ルーキー小宮山尊信は〝8.11〟についてこう語る。

「すべてにおいて圧倒する」

まず我々にできることは、スタンドをトリコロールで埋め尽くすこと。
というワケで、チケット11枚を購入、会社で捌く。真夏ということもあってか、声をかけた人が軒並み夏休みのレジャー予定が入っており、ほとんど新人さんという強制力の強そうなイベントになってしまいました。
こりゃもう・・・先輩としては、勝ってもらわなきゃ困る。笑
しかも、ほとんど皆が横浜市在住在勤の観戦初心者。ここでガツンと圧倒的な試合を見せてもらい、どちらが本物かをわからせなきゃいけない。

そんなこんなで大忙しの試合前。
ツアコン的にみんなをご案内する会社人間的表情と、いつもの凶悪席に陣取るマリサポ的表情とを出しつつ、親交のあるネットアイドル(ウチの職場にクレームに来て以来の交友関係。笑)あゆのデート現場を目撃しに行ったり。笑

選手入場時、トリコロールに染められたスタンドを目にしたときは、自分もその一部でありながらじーーんとしてしまったョ。すばらしい!
fcも、狭いスペースを水色と白に染め上げて、エリアの大小を除けばダービーマッチの雰囲気を醸し出す努力をしてくれたようです。
よくがんばりましたね。(上から目線)


横浜ダービーの当事者・中田宏市長にはブーイングでお出迎え(紹介された瞬間にブーイングの口火を切ったのは自分だ。笑)。もちろん、登場してからはブーイングも鳴り響きっ放し。
もちろん、前回のダービーで「横浜FCはマリノスからJ1初勝利を獲れ!」なんて言った自分が悪いんです。今回のスピーチは言い訳から入りましたよ。

「横浜ダービーはどちらを応援するか非常に悩む。だから、自分はホームチームを応援する。前回はまず横浜FCを応援した。そして、マリノスのサポーターは聴いてくれなかったけれど、そのあとでマリノスを応援することを言った!」

前回は「マリノスは常勝軍団の意地を見せろ」と言ったそうですが、たしかに聞く耳持てる言い方では無いわな。
今回は、マリノスに対しては雪辱を晴らせというようなことをいい、fcに対しては「最後の横浜ダービーにするな!以上!」と叫んでたけれども、なにせマリサポのブーイングが収まらないものだから、怒って帰っちゃった。
・・・あんなに怒った市長を見たのは初めてです。笑


さあメンバー紹介。
個人的には、なんでもかんでもブーイングというのは好みで無い。実力を認めている選手、因縁のある選手に的を絞ってブーイングをしたい。
したいのだが。
・・・いない。笑
はっきりいって、奥以外にはブーイングできませんでした。


キックオフから攻勢に出るのは、心の隅々までを屈辱の二文字に染め上げられたトリコロール。最初の10分はとにかく相手を圧倒。3分にハユマのクロスを大島が叩いたヘディングは枠をそれるも、スタートからいい感じ。
一方のfcは、守備的というか・・・消極的。
前半開始早々から、ゴールキックやFKをGKが蹴る場面で物凄く時間をかける。

 「前半10分から時間稼ぎか!?」
 「サッカーの試合をしてくださーい!」

弱気の虫は、心に巣食うものなのです。
心に巣食って、心を喰い荒らすものなのです。

マリノスの当初の勢いが鈍ってきた(それでもマルケスの惜しいシュートなどはあったけれど)前半30分。
右サイドで手詰まりになった吉田が後ろのボールを戻すと、河合がヤケクソ気味のアーリークロス。これがまた、ニアの坂田、ファーの大島のちょうど真ん中にぼよーんと。
これをGK菅野が飛び出して、楽々と胸でキャッチし・・・ようとして、お手玉。
宙に浮いたボールを、見を捩りながら大島がヘッドで叩いてマリノスが先制!
こんなのありですか!?
5万人以上の観客の前で時間稼ぎなんかしてるから罰が当たるんだ。
 「ばーかばーか」
 「へたくそ!」
 「サッカーの教本で〝悪い例〟になってるキャッチングだったよね」
 「右上に〝×〟って書いてあるヤツ!」
 「役所だったら記者発表モノのミスだよ、ありゃあ!」

あまりにもヘボい先制点に気が緩んだのか、その直後にはマヌケなミスから大ピンチを何度も招く。
DFラインでボール回してて相手にぶつけたり。
 「油断するな、GK以外はプロかもしれないぞ!」

なんだかんだといっても、相手の両ボランチである呉範錫とマルコス・パウロが(個人の力量としては)効いているので、序盤のようにフィールドのあちこちで好き放題することは難しい。特にトップ下の山瀬が自由にプレーできず、河合の後方まで下がってきてしまうこともしばしば。
こんなときこそ有効なのはサイドアタック。何故か(運動量が多いのか?)両サイドで簡単に数的優位がつくれる。右の吉田+ハユマ、左のマルケス+小宮山に河合や山瀬が絡んで、行き詰まったらフリーの逆サイドへ展開。

こうして、前半ロスタイムにはサイドから出したボールを相手がクリアした浮き球がエリアギリギリのところに落下してきたところを吉田が止め、といってもビミョーにトラップミスしていたけれども、そのこぼれ球を坂田が拾う。
小さなシュートフェイントをかけて相手DFの重心を中央側に寄せると、右足側に流してファーへ。これがDFのタックルをかいくぐり、GKの鼻先を越えて、サイドネットへ! この素晴らしい動きにはスタンドも盛り上がる。2-0だぜ!


ところで。
前半40分過ぎにハユマと交錯して倒れたfcのFW難波。おそらく早野監督が「相手のナンバーワンFW」と言ったに違いない難波は、前線から戻る際に同じく守備に戻ろうとしたハユマと激突したみたい(視野の隅だったのでよくわからなかった)です。
倒れた難波は、担架が来てもその場から動かないので場内からブーイングが。
 「あれで、ピッチサイドに出てすぐ立ったら怒るけどね」
そうだったら怒るけどね、フィールドプレーヤーなのに時計を止めたままで様子を見て担架にすぐ乗せないというのはよっぽどだろうと思っていたのですが・・・試合中に救急車も来ていたし。
試合後の診断によると、脳震盪+下顎骨骨折で全治2~3か月だとか。
早く復帰できるよう、お祈り申し上げます。

(もちろんつづく)

杉本、荒野を裂く。

2007-05-13 | 観戦日記(マリノス)
横浜M0-2名古屋


前線から中盤にかけての猛烈プレスからのショートレンジ・カウンターとDFの踏ん張りが今のマリノスのストロング・ポイント。
だとすれば・・・

相手に先制されたらどうするか。
相手が引いてきたら、どうするか。
相手中盤を省略してきたらどうするか。
相手の攻撃を食い止め切れなかったらどうするか。

そんな課題をすべて目の当たりにさせられた。さすがはフェルホーセン。

完全に引いた4バックでボールをまわされ、藤田が左右に開いたMF目掛けて簡単にパスを捌いていく。そこからボールが行き渡る先は、空中戦の王・ヨンセンと快速FW杉本。
ヨンセンに対して中澤が競っても、かなりの確率でボールは名古屋の足下にこぼれる。スピードにはある程度の自信があるはずの栗原は、杉本に軽々と振り切られる。そのうえ、相手の巧妙なポジションチェンジによってしばしばミスマッチ(ヨンセンvs栗原/杉本vs中澤)を強いられるのだから、始末に悪い。

案の定、マークの受け渡しミスから杉本にずどん。

失点を喫すると、名古屋はほとんど前に来る姿勢を見せない。
それでも、強力2トップのせいで攻撃に専念も出来ない。なぜなら、相手の中盤のプレスが激しいため、ボールを取られたら即ピンチが訪れるから。

前半に楢崎がプレゼントしてくれたPKを決めていれば、まだ流れはわからなかったけれども。あれを外したことで、ゲームの趨勢が決まったと言っても過言じゃない。

相手に研究されればキビシイ、という事実を改めて突きつけられたぞ。
さあ、どうするか。

それでも、シーズン序盤に比べればずっと具合はいい。
ここからが、腕の見せ所です。

さらば冬のかもめ。

2007-05-09 | 観戦日記(マリノス)
横浜M3-0柏

サッカーって面白い!!!

生観戦は、なんと3月21日の横浜M-大宮@三ツ沢以来。
その大宮戦といえば、戦術もスタメンも選手個々も、何もかもが噛み合っていなかった印象しか持っていないヒドイ内容の試合。あの試合の光明と言えば、ラストのメンバーはそれなりに機能していたところくらい(つまり、3トップがダメだと気づいたこと)

目の前で展開されていた試合は、とてもじゃないがあのチームと同じとは思えない。
若い!
走ってる!
アグレッシブだ!

デビュー戦のオドオドぶりが印象的だった左SB小宮山は、〝サッカーを知っている〟って感じの気の利いたプレーを連発。時折繰り出す突破がまた効果的。

myワーストゲームNo1に挙げられている天皇杯・草津戦で殺意を覚えた山瀬(愚弟)は、久々に観たら、ほんとに活躍してるよ!
なんで相手に取られないのかよくわからないヌルヌルドリブルは、なんだか両生類的で、どうにも生理的嫌悪感に襲われるのですが。笑

山瀬(兄)のドリブル突破は相変わらず圧巻。
マイクは、大島に比べると守備での貢献度やポストプレーの拙さ、そして意外と空中戦に強くないところがどうしても目に付いてしまうけれども、あの高さはそれでもやっぱり魅力。去年から待ち焦がれていたプロ初ゴールを目の当たりにできて、シアワセ者です。

狩野も、めっきり〝奥二世〟っぽさは消えて(まだ軽いプレーは散見するけれども)、よく走って、個人技の高さを生かしてた。FKはそのごほうびですよ。

上野が、ドッヂボールよろしく両手でボールを掴んだシーンはおなか抱えて笑った。


あまりの楽しさに、前半から手拍子をしすぎて、指先が痛痒い。
その不快感がまた、キモチイイ。

サッカーって、ほんとうに面白いね!


23日の柏、行こうかな。

春のめざめ

2007-03-03 | 観戦日記(マリノス)
【J1第1節】横浜M1-0甲府

幕です。シーズンは、始まる前がいちばんウキウキするとは言いますが、近年まれに見る期待値の低さで迎えた開幕です。

数か月ぶりの選手紹介、高卒ルーキーながらスタメンに名を連ねた長谷川アーリアジャスールにはひときわ大きな歓声。そして電光掲示板には・・・〝長谷川.A〟の文字。なんだそれは。長谷川Bというのがいるのか。
FWの中央には、案の定鈴木隆行ことケズルンダー。周囲からは歓声があったのか?とりあえず自分はもちろんブーイング。応援なんぞするワケが無い。
まあ、改心して且つ結果を出したなら、そのときこそは応援してやる。以前にも言ったとおり、はじめの1か月で[得点5/警告2/退場0]が彼に(勝手に)課したノルマです。

なお、横浜市長の挨拶は、映像のみならず肉声も無く、お手紙だけという白けたものでした。・・・つまり、来週の横浜ダービーっぽい試合に来るわけだな。

開始早々から圧倒的に攻勢に出たマリノス。3トップと山瀬が有機的に絡み合い、両SBも果敢に攻撃参加してくる。
やや気になったのはアーリアのポジショニング。相手にボールがある局面では、マークするでもなくスペースを埋めるでもなく、なんとなく中途半端な位置取り。攻撃に転じた際も、河合が良いタイミングで上がっていくためにスペースを埋める動きになってしまう。
こらあ、オマエの持ち味は攻撃じゃないかあ。もっとルーキーっぽくガツガツ行きなさいよー。

と、開始5分、ケズルンダーが右サイドでポストに入り、DFの厳しいチェックをいなしながら左に捌く。受けたアーリアは、一瞬ボールが足元に入り込んだものの、慌てず騒がず右足のアウトで中央へスルーパス。
これを受けて前に出たのが山瀬。とてつもない推進力でまとわりつくDFをちぎりながらGKとの1対1に!そしてGKの鼻先で、軽く流し込む!先制!
飛び上がる人々と大音声を上げて割れる風船。やったぞ、Jリーグが始まった実感が湧いたぞ!

8分、空中戦を挑んだケズルンダーにさっそく警告。もちろんこちらはブーイング。
試合後に本人が語ったところによれば、主審に「手を上げて競ったらすべて警告にする、と言われた」とかなんとか。よっぽど肘あげて競ってるんだろうか。

数分後にも大チャンス。山瀬が粘り強くも軽やかなドリブルで密集地帯を突破。
この日の夜のスーパーサッカーでは、小倉が「山瀬のドリブルはDFがいても何故か彼の足元にボールがこぼれてくる」と言っていたが、そのとおりの粘り強さ。
こぼれたボールをマルクスがダイレクトで落とすと、再度受けた山瀬がダイレクトで右サイドへ。待ち構えたマルケスはこれをスルー。スペースに走りこんだハユマがこれを受けて、縦にちょこん。ハユマに連動して前へダッシュしていたマルケスがこれを受けて、DFとGKの間に鋭いグラウンダー。GK出られず、DFのスライディングも届かず、ファーサイドに抜けたところにケズルンダー!
・・・のスライディングシュートは、ポスト直撃。むぅぅ。
でもでもでも、流れるような攻撃にはただただため息。面白いじゃないか今期のマリノス!

だがしかし、甲府もやられっぱなしでは済まさない。ケズルンダーが空中戦で増嶋からダウンを奪う(またか・・・)と、負けじと山瀬にローキック。やめろぉ、やるならケズルンダーをやってくれぇー!
次第に押されてくる展開に、早野監督も危機感。何度もピッチサイドにハユマを呼びつける。
 「今度はなんてダジャレだ!」
サイドに流れたアーリアは、簡単にボールを下げてしまう。
 「ばか、そこでアーリアクロスだろー」
 「アーリアクロスにマイクパフォーマンス」
そんな早野が大好きです。

後半はますます押されっぱなしの展開。藤田がピッチを縦横無尽に駆け回り、河合・アーリアのWボランチがそれを捕まえられない。
周囲と噛み合っていないマルクスに替えて坂田を投入すると「早野らしからぬ名采配」との声も飛ぶが、逆にこれ以降まったくといっていいほど攻め手無し。
こんなチーム状況にあって、輝いたのはマルケス。FKのこぼれ球を自陣ゴール前でクリア。これを最前線のケズルンダーが競ってこぼれたボールをタッチライン沿いまで奪取して追いかけるのは、これまたマルケス。
カウンターのピンチには、左サイド最前線から猛然と戻って相手ボールを奪い取ると、ドリブルで3人を抜いて前線をうかがい、ファウルを貰う。ああ、最高齢のマルケスがこんなにがんばっているなんて!
 「まさかマルケスに替えて乾とかやらねぇだろうなあ」
マルケスに替えて狩野でした。ぎゃあああ。

そして案の定、相手の激しい当たりに尻餅をつく狩野。さすが量産型奥大介。コラァ!気合入れろ!

マリノスも、ほんの時折、良い攻撃。
中澤がドリブルで中央突破を見せ、ハユマのミドルシュートを演出。GK正面だったけれど、4バックの右SBが試合終盤に攻め上がって打ったと思えば、枠にも飛んだし及第点?
続いてまたハユマ、相手に身体を入れられて今にもゴールラインを割りそうなボールを根性で身体を入れ替えて倒れこみながら意地の折り返し。こぼれ球を山瀬が拾って、中央フリーのアーリアへ!高卒ルーキーデビュー戦初ゴールを狙って放ったダイレクトシュートは・・・スタンドにいた父親のそばに飛んでったそうです。

終盤、甲府の長谷川太郎が交代出場。思いもよらぬ〝長谷川.B〟登場に沸き立つスタンド。もちろん、電光掲示板の標記は〝長谷川 太郎〟。
ツマラン!!

そろそろロスタイムというタイミングで、魅せてくれたのはケズルンダー。
左サイドからペナルティエリアに侵入、でもボールが外に出てしまう。急いで取りに来たGKの鼻先で、オールをちょこん。もちろん、遅延行為で警告。2枚目で退場。デビュー戦で退場。(たぶん)スタンドから浴びせられる罵声とブーイング。
あーあ、もう応援できないじゃん。笑

ロスタイム、数的不利を集中力に昇華して、最後はなんとか逃げ切った横浜マリノスの開幕戦でした。
体力的にもポジショニング的にも苦しいなかフル出場したアーリアや、慣れないポジションながら磐石の守備と唐突なビューティフル・クロスを見せた那須は、及第点と言ってよいでしょうね。攻撃サッカーが続けられたのは最初の20分間だけで、まさにスクンブル・アタックという感があったものの、あれが長く保てば・・・と夢を抱ける開幕戦。

次は憎き横浜fc。奥はもちろん、久保の野郎には3年分の恨み辛みを乗せたブーイングを。そして、10年前の横浜ダービーで何の役にも立たなかった(逆に助かったワケだが。笑)大島が、横浜fcを潰してくれるにちがいない。
いずれにしても・・・次節ケズルンダーを見なくて済むのは幸いだ、敵に集中できるからな。笑
さあ、我らのホームスタジアムで偽モノを撃破だ。

※ホンモノの横浜FCはコレコレ

[J1第33節]横浜M0-1大分

2006-11-26 | 観戦日記(マリノス)
つものスタンド、いつものピッチ。

バックスタンド2階から見下ろすピッチは、今年いつもそうだったように、ミス連発の気だるいムードだった。

でも、来期は「試合により、メインスタンド以外は1階席のみの使用となる場合がございます」だ。
諸経費と観客動員数を見比べれば、まあ合理的な判断なのでしょう。でも、99年からずっとバックスタンド2階に陣取るボク(そしていつもの仲間)たちにとっては、納得できない出来事でして。
なんというか・・・大袈裟に言えば〝拠り所を奪われた〟感覚
浦和にはスタジアムロゴを汚され、政治家にはスタンドを汚され、フロントからはそれ自体を奪われ・・・。


いや、試合に集中しなくっちゃ。

ミスは多い。でも、その多くは、チャレンジしようとしたミスだ。
「どこか噛み合わない」、それが今年のマリノスだったけれども、噛み合えば素晴らしいプレーになっていたかもしれない連携ミスには目くじら立てられない。
局地戦では闘う姿勢を見せてくれる選手が多かった。デビュー当時から〝若奥様〟(※まだ若いくせに、不調時の奥の如くプレーが軽くてすぐ倒れるから名づけた蔑称)と呼んでいた狩野が、今日はずっと走りっ放し。持っている技術やセンスが(微妙に噛み合っていなかったけれども)発揮できていた。
天皇杯4回戦では心の底から罵倒した那須が、攻守に積極的な姿勢を見せてくれた。
坂田や山瀬は幾度となくゴールへ突っ込む上に守備にも奮闘していた。

でも、精神的なエアポケットのような軽いプレーから先制された。
人間、急には変われない。

クロスボールに松田が飛び込んだ。
正確には、クロスボールをキャッチしたGK目掛けて飛び込んだ。もちろんファウル。
さて揉み合いの中で相手に何か言われたのだろうか、怒る松田。チームメイトも主審(ハゲ)も懸命になだめる。
それでも収まらない松田は主審に何か(文句?)を言った。それでも、主審からはお咎め無し。毛は無いが、気は長い。
で、松田は嫌味ったらしく拍手する。
もちろん御用。お縄になる主将。
本日2枚目のイエローカードを貰うと、ピッチにキャプテンマークを投げ捨てて去っていった。
そう、チームの窮地に独り善がりの感情爆発で退場するような男は、キャプテンでなどあるはずが無い。
失せろ。

憤怒、脱力、諦観。
怒りと哀しみが占めるスタンドをもう一度湧かせたのは、その他の選手たち。
退場前に登場した田中ユは、何故途中出場だったのかわからないほどチームにフィットし、サイドを躍動した。田中ハも右サイドを何度も切り裂いた。(この2人がレギュラー取ったら、マサハルとタケヒトを思い出すものがあるね。笑)

そして、かなりフェアに時間稼ぎをする大分から根性で強引にもぎ取った最後のCK。
GKエノモト2号も攻め上がる。
感情が高ぶる。
狩野のCKはDFに弾かれ、ルーズボールはエリア内に浮き上がり、直下にいたエノモト2号がキレイな胸トラップから・・・
終了のホイッスル。
空気読め、ハゲ!!!


試合後、ホームゲーム最終戦のセレモニー。まだシーズンは続くのに行われる、ちょっと奇妙なセレモニー。
体調不良により(嘘)急遽ご欠席なさった松田(元主将)に代わって、急なご指名を頂いたのは中澤だった。
彼は言う。
堂々と。

まだシーズンは終わっていない。
元旦に向けてチーム一丸となってがんばる。
最後まで応援してほしい。

「最後までありがとうございました」じゃない。
「来年もがんばります」じゃない。
最後まで頑張る、最後まで応援してほしい、だ。
まだ最後じゃないって、選手も思ってる。
よし、いいぞ!
よく言った!!
バックスタンド2階から、最後となるであろう鬨の声。

エノモト2号の攻撃参加。
中澤のスピーチ。
こんなシーズンの終盤になって、改めて前を向けるとは思っていなかった。
ひどい1年を象徴するひどい試合の最後の最後に、心を沸かす場面が立て続けにやってきたよ。

よし。
元旦は空けておくからな。

[J1第30節]浦和1-0横浜M

2006-11-11 | 観戦日記(マリノス)
るべきことは無い。

スタジアムへの道中やら、試合前やハーフタイムに喋った内容やら、それこそ試合内容やら、ほんとうは書くべきことはいっぱいあるのかもしれない。

でも。

この試合結果・・・それを思うだけで、全身の血液が煮えたぎる感覚。
我慢できない。
魂があらゆるものを拒絶する。

選手はよくやったと思う。ミスもあったし褒められた内容では無いけれど、それでも。
采配も、悪くなかったと思う。栗原の右SBは納得できないけれど、それでも。

でも、でも、でも。

ダメだ。
ダメなんだよ。

俺たちのホームスタジアムを蹂躙したあの赤い服を着た奴らを、のうのうと喜ばせちゃダメなんだよ!

それをさせてしまった以上・・・
今日の試合に語るべきことは何も無い。


川崎Fのみんな、ごめん。

[天皇杯4回戦]横浜M1-0愛媛

2006-11-05 | 観戦日記(マリノス)
皇杯。
それこそが、我らマリサポのアイデンティティ。
契約更改の真っ只中?
モチベーションが整わない?

ナンセンス!!

天皇杯とACLへの思い入れは、そんじょそこらのチームとは違うのだよ!

でも毎年苦戦する(どころかしばしば負ける)トーナメント初戦。

油断するんだよ、下部リーグ相手だと。
自分たちが強いと思い込むんだよ。
今年こそは、そんな愚を犯してはならぬ。

と決意を固める練習前。なんと、愛媛FCの選手たちがホーム側にずかずかと入ってきましたよ。
なんだコノヤロー。思わずブーイングを浴びせるゴール裏。
すると。
突如、おじぎをする愛媛FCの選手たちであった。
思わず拍手。
 「ちくしょー、そう来たか」
 「これが相手の作戦か・・・!」
あ、油断しちまった。

選手入場時、何本もの横断幕がバックスタンドに陣取る。
そのうちの一本に描かれた文字列は、〝俺たちの戦いはこれから始まる〟だ。そう、ようやく、ようやく俺たちの戦い、俺たちのアイデンティティを掛けた戦いが始まるのだ。
半年待ったんだ。
不本意ながら。

しかし。
そんな我々の想いとは裏腹に、メンバーを落としたマリノスの動きは鈍い。明らかに、愛媛の方が鋭い出足。

大きな足かせになっているのが、この日ボランチを任された那須の動きだった。致命的なポジショニングのセンスの無さ。
常に相手MFを2人ほど背負った状態で、半身にもならず相手に対して背を向けてボールを要求するのだ。
出せるワケがない。
だから、4バック同士でのパス交換とロングキックが増える。もちろん、怖くない。

そして、栗原の右SBは明らかに不適切。
何が悪いとかそういう問題じゃない。敢えて言えば、右SBに存在していること自体が悪い。

そんなこんなで、愛媛の方がゲームを支配するが、幸か不幸か相手はJ2。ラストパスとフィニッシュの雑さがあり、そのおかげで辛くも無失点に押さえ続けている。
あ、榎本2号のビッグセーブに救われたことも、何度かあったネ。

もし。
もしも、だよ?
愛媛県内に大企業が3つくらいあって、その資本力でそこそこ有能なブラジル人FWポンジューニョス(仮称)を獲得することができていたならば、試合は前半で終わっていた。

というワケで、前半0-0。
もちろん場内はブーイング。
だって、スコアだけでなく内容も互角以下なんだもん。
でも、アタマを切り替えよう。今日の相手は、こちらよりも若くて運動量も豊富な愛媛です。
 「相手の足が止まるまでは守りきって後半勝負だ」

・・・どっちが格上なのだ。

選手入場時、1本の横断幕がバックスタンドに陣取る。
そこに描かれた文字列は、〝俺たちの戦いはこれから始まる〟だ。そう、ようやく、ようやく俺たちの戦い、俺たちのアイデンティティを掛けた戦いが始まるのだ。
半年と45分も待ったんだ。
45分も余分に待ってるんだぞ!!
 「国立に行くぞ!」
 「バカやろう、国立に行くんじゃねえ!優勝するんだ!」

だがしかし。
後半も押されている。とにもかくにも那須がほんとうにヒドイ。ボールを寄越せと身振りでは告げているが、自らのポジショニングがそれを拒否している。仕方なく、DFラインからボールを引き出すべく、左MFを務める奥が下がってくる。
そう、横浜Mで運動量がいちばん多いのはいちばん高齢の奥なのだ。
 「そりゃ高齢者虐待だぞ!」
それにしても、いったい那須はどうしてしまったのか。
 「あれは精神的に問題を抱えているとしか思えない」
 「カノジョにフラれたとか」
 「いやむしろ・・・カノジョのご両親がいらしているのでは」
そりゃあ硬くなる。身体が硬くなっても仕方ない。

それでも、愛媛のラストパスとフィニッシュの精度には難があり、得点は生まれない。ああ、もしも愛媛にポンジュスコビッチ(仮称)がいたら・・・

 「こうゆう日は勝っても反省する勝ち方がよい。自殺点とか誤審PKとか」
  「…反省するかな?勝ったらダメじゃないかな」
 「いやしかし負けるワケには…」
マリサポまでもが悩み出すなか、なんで右SBやってんだか存在意義が見出せない栗原の一世一代の渾身クロスが愛媛DFの足にヒット!ボールはゴール目掛けて・・・再度ネットの手前に。
まさにあわやオウンゴール。
喜んでいいやら哀しんでいいやら。
 「もういいからこのまま終われ!」
 「いや、このまま終わったら終わらないよ…」
バックスタンド錯乱状態。

で、結局はこのまま終わって、このまま終わらず延長戦でした。

延長に入ると、たぐさんから打電。
 [愛媛FCは、私たちJ2の希望の星です]
・・・ふむ。
凶悪席でも「思わず愛媛を応援したくなっちゃうよな」という声もうっすら聞こえる。
いや、いや、いや! 俺の心はもちろん揺るがないぞ!
・・・FWに友近がいたら危なかった。(※大学の先輩)

そして延長前半途中、このゲームの行方を決定付ける行動を水沼監督が取った。吉田を投入し、那須に何事か囁かせたのだ。
この直後から、突如としてプレーにキレと積極性をみせる那須。
どうしたんだオマエ!? 吉田から何を聞いたんだ!?
 「カノジョのご両親はもう帰りました」

そんな那須のプレーから生まれたCKに、栗原が本職(笑)弾丸ヘッド、このこぼれ球をぐだぐだになりながらマルケスがゲット! 遂に先制だ!!
さすが、ひとり異次元の技術を持つ男。

ま、そんなワケで、こうして横浜Mが勝ちましたとさ。
めでたしめでたし。

次は強豪・草津を撃破した大分。おおお。

[J1第24節]横浜M2-1名古屋

2006-09-23 | 観戦日記(マリノス)
が醒めたら、俺は新羽にいた。

・・・・・・ゑ?∑( ̄□ ̄;

というワケで、大島の先制弾と古賀のイナバウアーを見逃したボクなのです。

前半はボールが回る。
でも決定機は名古屋のほうが多い。GKエノモト2号が奇跡的に止めたり、GKが飛び出したゴールに撃たれたシュートを松田が顔面ブロックしたり、と粘る守備。

が、しかし。
後半、北欧の巨人ヨンセンに〝2階から目薬〟的なヘディングシュートを喰らって追いつかれる。哀しいかな、奥が抜けて上野がバテるとゲームをつくれなくなるのが今のマリノス。しかも、2人ともスタミナ満点というわけではないのだよね。

それでも、マジメに頑張る選手を神は見捨てていなかった。

浮き球のスルーパスに抜け出した吉田が独走・・・できず何故か緩慢な走りで、飛び出したGK楢崎にクリアされる。これにはスタンドも唖然、呆然、紀元前。
怒るよりも前に脱力していると、クリアボールを拾ったハユマがゴールに向けてテキトーに蹴った。
大きな弧を描いて、ボールはすっぽりとゴールに収まった。
今日イマイチぱっとしないまま頑張っていたハユマのゴールが、チームを救ったワケだ。
うん。

試合後、インタビュアーは言う。
 「サポーターも固唾を飲んで見守っていましたよね!」
いやいや。
吉田のプレーに、あっけに取られていただけです。

[ナビスコ杯準決勝]横浜M2-1鹿島

2006-09-20 | 観戦日記(マリノス)
ウェーゴール2倍ルールで敗退っつーのは、試合に勝って勝負に負けたようなモノ?

・ほにゃらさわ、クロアチア戦を思わせる見事なスルー!敵ながら・・・喝だ、喝ッ!
 何故、シュート気味のクロス(しかもゆっくりゴロ)に足を出せないのだ!!

・松田、背から倒れこみつつ闇雲に振り回した右足に偶然ボールが当たって決まった勝ち越し弾は、もはや
 精神力の差というほかない。そういうことができる選手が後半ロスタイム、なんで選手が激突して目の前にボールが
 こぼれてるのに主審にファウルをアピール
するのだ。そんなヒマがあったらボール拾え!

・88分の松田のループシュートが決まってたら狂喜乱舞だったのにね。
 ・・・松田以外に攻める選手はいないのか?

・試合後の松田のコメント。
 > 水沼監督を胴上げしたかった。来年こそ、実現するためにも
 > 残りの試合を勝って上位に食い込みたい。

来年=元旦と解釈してよろしいのだね?

[J1第19節]横浜M1-2大宮

2006-08-23 | 観戦日記(マリノス)
敗、と言っていいでしょう。

やりたいことができなかった、なんていうレベルじゃない。
何がやりたいのかまったく伝わってこなかった。たぶん、選手たちもお互いに何がやりたいのか伝えられていないのでしょう。チームとして何がしたいのか、ピッチに立った11人は何がしたいのか。
それが、まったく伝わらない。

大宮は、拙いながらもやりたいことは伝わった。それが功を奏さなくても、愚直に貫いた。
みんなで懸命に守っては1トップにボールを集めてきた。リードしている時間帯は、ひたすらにピッチ上を転げまわって時間を稼いだ。

時間稼ぎばかりしていた大宮には罰が当たり、何もしていないのにPKを取られた。
プレーをしていなかった横浜にも罰が当たって、最後は負けた。

ただ、それだけ。

選手個々は懸命に走った。
でも、それだけ。

オシムが言う(とされる)「考えて走るサッカー」、そりゃ当然だという声も一部にはある。サッカーは考えて走るものだろう、と。
でも、そうではないサッカーはここにある。

[J1第14節]横浜M0-0福岡

2006-07-23 | 観戦日記(マリノス)
シム監督は、走る選手が好みだそうですよ。

だから。

オマエらからは、一人たりとも代表になんか選ばれないからそう思え。
悔しいか。
悔しいだろう?
悔しかったらまず走れ。
走ってみるがよい。

ピッチで繰り広げられる(あるいは、何も繰り広げられていない)光景が切なくて、淋しくて、試合中後半ラストにひざを抱えて丸くなってしまったボクでした。
はぁ。。。

[J1第8節]横浜M3-4G大阪

2006-04-15 | 観戦日記(マリノス)
手紹介のアナウンスにまず、度肝を抜かれた。

「FW#11 ばんどうりゅうじ」

ばんどう?

ともあれ、今日の相手DFには宮本がいる。チャンスだ。宮本空域を狙えば勝てる。
 「シュートは20本打たれて2本打って1本入れろ!」
 「守って守ってセットプレーだ、宮本狙えよ!」
 「守りきれないんじゃないか?」

宮本を狙え。
その至上命題を理解していたのは大島。G大阪のキックオフからボールがDFラインの宮本に下げられると、そこを狙っていたかのような猛ダッシュで襲い掛かる。数瞬の攻防の末、ボールを奪い取った・・・が、ファウルの判定。
残念。

こんなこともあってか、予想とは裏腹に序盤のゲームを支配したのはマリノス。こりゃあ驚きだ。
驚きは5、6分で終わったけれど。
案の定、中盤から押し込まれる展開が続く。
なにせ、中盤がスカスカなのだ。中盤中央を構成する河合・吉田・平野の3人は、どう見ても河合のワン・ボランチ。攻撃力のあるG大阪相手にどうしたいのか。
平野はふらふらと前線まで徘徊しては味方のスペースを潰し、吉田はその人柄の良さからか平野がつくった相手のスペースを潰そうと守備に奔走。
結果、河合がひとりで中盤の守備を担当することに。それでも、身体を投げ出して守備に尽力し、隙あらば攻撃参加を見せる河合のプレーは涙もの。

 「今日勝ったらMVPは間違いなく河合だな」

そうはいっても、ひとりで守りきれるはずもなく。
で、中盤からのボールをエリア手前で受けた遠藤弟が右に流すと、どどどどどフリーで走りこんできたマグノ・アウベスがズドン。正面上を抜けるボールを、エノモト1号がセーブすることは無かった。昔から変わらない光景である。
守って守ってセットプレー、という構想が崩れ、ちょっと失望気味のバックスタンド2F凶悪席。しかも、時計を見るとまだ前半半ば。これからどれだけやられるのか・・・。

しかし、そんなときこそ宮本ですよ。
今日の久保は左サイドに流れていることが多い。そこではクロスを受けられず得意のプレーを見せられないと思うのだが、そのためにシジクレイがサイドに引き出される格好に。
久保が左サイドから縦にはたくと、走りこんできたドゥトラは必死に応対するシジクレイを抜ききらずにクロス。このボールを、宮本に競り勝った大島が一世一代のヘディングで叩き込む!
同点!イエス!
さらに、久保のシュートからCKをゲット。凶悪席も盛り上がりを見せる。

 「宮本を狙え!」
 「宮本がヘッドで落として吉田が流し込め!」
 「宮本が泥臭く押し込め!」
 「宮本が・・・自分で押し込むのかよッ!?」
なごむ空気。

ニアサイドを狙ったCKは、山口のクリアに遭う。
が、こぼれ球の前にいたのは松田。
いつものようにゴール前に駆け込んではいなかった彼は、クリアボールのバウンドにうまく合わせて右足を振り抜く。アウトに掛けた弾丸シュートは、そのままゴールネットにずどん。
逆転!
スーパーミドルだ!

狂喜乱舞の凶悪席。飛んで飛んで跳ねて跳ねて、危なく1段下に転落するところだった!∑( ̄□ ̄;

 「今のクリアは宮本か!?」
 「いやちがう」
 「じゃあ宮本がGKのブラインドになってたんだろうな!」

喜びも束の間。
ロスタイム、左サイドでスローインを受けたフェルナンジーニョが、縦に切り込むフェイントで中側に突っ込んでくる。DFは縦を切っていて対応できない。
鋭いシュート。
エノモト1号はかろうじて弾く。
が、弾いた先にマグノ・アウベス。
慌てて飛びつこうとするエノモト1号の脇下を抜いたボールは、ファーサイドのネットにころりと転がり込んだ。
・・・なぁんだ、また油断したのか。

後半、G大阪は守備形態に修正をしてきた。それは特にセットプレーのときに顕著。
前半は主として久保のマンマークをしていたシジクレイが、エリア中央に立ちふさがっているのだ。他の選手はきちんとマークをしているが、シジクレイのみゾーン。そして、宮本の頭上にクロスが上がると、シジクレイと遠藤弟がカバーに入る。
宮本宙域目掛けて殺到する横浜FWと大阪DF。

 「日本代表DFがあれほどまわりにカバーされるのもすごい」
 「あれは〝人柄ディフェンス〟だな」
 「カバーしたくなっちゃうんだね」

一進一退の攻防は続くが、それでも70分を過ぎたあたりから足が止まるのが今季のマリノスのスタンダード。
せっかくフェルナンジーニョが退がったのに、DFラインがずるずると下がってミドルシュートを打たれ、こぼれ球がまたしても右サイドへ。交代したばかりの前田にエノモト1号が突っ込むが、既にワンテンポ遅れている。
余裕を持ってGKの動きを見切った前田がふんわりループでクロスを送った時点で勝負あり。ゴール前にいた二川は無人のゴールに頭で流し込めば良いだけだった。

GKがゴール前にいないんじゃ話にならん。

ここで、マリノスは徘徊高齢者・平野に替えて狩野を投入。水曜日のナビスコ杯でプロ初ゴールを決めた19歳の若者だ。こぼれ球を押し込んだだけだが、結果は出した。期待。
ここから、序盤を思い出したかのようにマリノスの中盤でボールが回りだす。運動量がそれほどあるわけではないはずの狩野が走り回ることによって、味方が走りこむスペースも生まれていく。
で、相手のクリアミスから大島が振り向きざまシュート。そのこぼれ球の前に佇んでいたのが、またしても狩野。左足で流し込むだけで、同点に追いついた。ビバ狩野!

ここからは、逆転目指して強気の采配。栗原に替えて那須を入れ、那須・河合のダブルボランチ+4バックにシフト。ボールポゼッションも上がり、逆転への推進力が出てきた。これはひょっとするとひょっとするかも・・・。

そんな期待を木っ端微塵に打ち砕いたのが、エノモト1号だった。

ロングボールに相手FWと中澤・松田が徒競走。DFが追いつきそうな気配だったが、何故かゴール前から飛び出していたエノモト1号。
ボールがバウンドしたところに追いついた松田は、通常であればGKにヘディングで返すところだが、なにせエノモト1号はエリア外にいる。仕方なく左側を併走していた中澤にヘッドで流す。中澤もこれをクリアしようとするが、なにせ自陣に戻りながら足でクリアするという、彼にとっては難しいプレーだ。
案の定クリアミス。そこに走りこんでいた前田は、無人のゴールに蹴り込むだけ。
こうして、善戦はぶち壊された。
反射的に、立ち上がって黄色いのっぽに罵声を浴びせていた自分。

直後、ハーフナー登場。もちろん初出場だ。

 「こんな展開で初出場なんてカワイソウだな・・・」

ちなみに、最初に放り込まれたボールに競り合った瞬間、ハンドの判定。

 「さすがはディドの息子!」
 「親の育て方が・・・」
 「いやDNAだろ」

それでも、あのシジクレイに2度も空中戦で競り勝ったハーフナー。
2度目にはさすがにスタンドから驚いたような溜息が。
そしてロスタイム、ゴール前でFKを獲得すると、応援する手拍子は最近では一番のハイ・ボルテージ。狩野が放ったキックは、しかし惜しくもGKに阻まれたのだった。

こうして、敗戦。
勝つために、無いモノねだりはできない。
 元気な久保
 クレバーな平野
 疲れていない中澤
 バテてないドゥトラ
 ゴール前にいるエノモト

そんなものはいないのだ。
どうしたら走れるのか。どうしたらプレーできるのか。
狩野とハーフナーの動きがそのヒントだと思われるが、いかがであろうか。

[J1第6節]横浜M1-1東京ガス

2006-04-01 | 観戦日記(マリノス)
校の後輩からメールが来た。
結婚式の二次会で、ブーケとブートニアをつくってくれた娘でもあります。ありがたや。

 [唐突ですが、今日サッカー見に行ってますか?もう会場にいたりします☆]

たしかに唐突である。
しかも、今から家を出ようとしている14時。遅刻ギリギリ。
日頃サッカーを観に行くという話を聞いたことは無いだけに、なんとも殊勝な心がけであることか。

 [ただし、友人に合わせて反対側ですが・・・]

喝っ!!!ヽ(`Д´)ノ

右サイドに田中隼磨がいる。この安心感。
試合開始早々、左からドゥトラがクロス。これが惜しくも流れると、そこにハユマが吶喊。すかさず右クロス。これも惜しくも流れていくが、早くも左右からバランスのよい攻撃。
と、送れて会場入りした仲間が驚く。

 「ボールに追いつくから驚いたら、吉田じゃなくてハユマじゃねえかよ!

皆でネタだと勘ぐったが、ほんとうにスタメンを見てなかったらしい。

今日のマリノスは開幕戦以来の楽しいサッカーを展開。しかも、左に偏らないからなお楽しい。DFラインから前線まではコンパクト、右から左まではワイドに展開。ブラジリアン・トップチームに大島のポストプレー+上野・ハユマのオーバーラップが加わって、流動的な攻めを見せる。
前半半ばには、ドゥトラのパスを清水が捌き、大島が落として受けたマルケスがエリア内に侵入してシュートを放つ。
オモシロイ!
まあ、ブラジル人頼みはあまり変わっていないが・・・
気付けば、左サイドでブラジリアン・トップチームの3人が5m感覚で縦に並んでパス交換をしていた。・・・黒い三連星?

流れの中で、ハユマのクロスがやや流れると不満の声もあがるが、そこですかさず一言。

 「要求が高すぎるんだよ、今までどう思ってみてたんだ右サイド」

さもありなん。
その証拠に、やはり前半半ばすぎ、中盤でこぼれ球を拾ったハユマはフリーと見るやエリア外から右足一閃。ゴール上方を狙ったミドルシュートは土肥に阻まれたものの、やんやの喝采。
そうそう、こうゆう右サイドが見たかったのだ!

でも、攻めに攻めた結果の前半スコアレスドロー。
こうゆう試合の鉄則その1。チャンスに決めきれない方が負ける。

後半開始早々。
奥に替わってトップ下で先発した清水に替え、#17が登場。
ふむ。
ナビスコ杯ではそれなりの動きを見せたトップ下での起用。ちょっと様子を見てみよう。スタンドから、相変わらず拍手は無かったが。

交代直後。
マグロンからのパスを#17が無難にを捌くと、最後尾からオーバーラップしてきた河合がなんとシュート!これはDFが身体でブロックするが、こぼれ球をDFの頭越しにふんわり柔らかいクロス。そしてそこにはどどどどどフリーのマルケスが!

バックスタンドのサポーターが腰を浮かす。

マルケス、ジャンプ一番!
放ったシュートは、ふんわりとバーの上へ。
何やっとんじゃあ!!!ヽ(`Д´)ノ

直後。
中盤でボールを受けた#17。ゴールまで距離はある。FWはマークされている。
と、思い切ってミドルシュート。これがDFにあたり、CKゲット。
もうバックスタンドは大騒ぎだ。

 「いいぞ吉田!」
 「そうそう、それでいいんだよ!」
 「やればできるんじゃねえか!」
 「やればできる子なんだね!」
 「三ツ沢で言ったこと聞いてたんだな!」

その後も、#17改め吉田は積極的に前方に進出していく。シュートを打つことを相手も知っただけに、今度はパスも効果的。
そして、右サイドではハユマが元気に上下動。

 「併用できるじゃん、このふたり
 「てゆか、そもそも右サイドで使ってたのが間違いだったんじゃ・・・」

そして生まれた先制点。マグロンのパスを受けて右サイドを切り込んできたハユマがそのままシュート!これがグラウンダーで逆サイドのネットを揺らしたのだった。
バックスタンド狂喜乱舞。
活躍しない吉田に押し出されてサブだったハユマ。
いつも後半途中から出場してはチームを活気づけたハユマ。
ようやくレギュラーポジションを奪還したハユマ。
今季ここまでめげずにがんばってきたハユマが決めたのだから、はじけて当然。
しかも、彼を真っ先に祝福に行ったのは吉田だった。
いやあ、いいねえ。。。

その後も、大島のループシュートがGKの頭上を越してバーにコツンとあたったり、バックパスされたボールをキープするGK土肥にマグロンやハユマが次々と襲い掛かったり、決定機は多い。決定機は多いのだが、追加点は生まれない。
嫌なムードに加え、スタミナも切れてきたことから徐々に守勢に回るマリノス。

そんな中、後半44分に勝ち取ったCK。キッカーのドゥトラは、ショートコーナーをマグロンに捌き、そのまま2人でボールキープに入った。ロスタイムを含めて残り4分もある中での見苦しい時間稼ぎ。

 「お前ら、それで逃げ切れると本気で思ってるのか!?」

こうゆう試合の鉄則その2。時間稼ぎなど小汚いことをした方が負ける。

ロスタイム。
それまでにも2度、足だけで蹴りに行く軽い守備で軽々とかわされていたドゥトラが相手にファウルを与える。
このFKがゴール前でこぼれたとき、ボールの前にいた増嶋は驚くほどフリーだったわけで。

コーナーポスト周辺で時間稼ぎをする。
倒れて痛がる振りをする。
相手を舐めてかかるように力の抜けたボール捌きをする。


そういったひとつひとつの誠実さを欠いたプレーの積み重ねに、罰があたったのだ。

終了後、バックスタンドもゴール裏も総じて、ブーイングで選手を迎えた。
そのブーイングは、単に「ロスタイムに追いつかれた」からじゃない。
そのことを、選手たちはわかったか?
相手を舐めているようにしか見えない松田は理解したか?

それを理解できないようでは、いくら良い選手を集めたって、優勝してはいけない。

だいいち、こんなサッカーじゃ後輩とその友人を再教育できないじゃないか。

[ナビスコ杯]横浜M1-0福岡

2006-03-29 | 観戦日記(マリノス)
布を家に忘れました。
財布の中に、玄関の鍵を忘れました。
財布の中に、今日のチケット忘れました。

連戦や怪我、代表招集などの要素はあるにしても、スタメンをいじってきたのは好感が持てる。特に、停滞場だった右サイド#17に替えて推進力のある田中隼磨を入れた点、中盤上がり目の位置に平野を初先発させた点は興味深い。

そして実際に展開される、左右からのバランス良い攻め。
開始直後には平野の左クロスを大島がヘッド。
そして先制点はハユマの右クロスを奥がファーで折り返し、マグロォンが弾丸ボレー!このブラジル人スゴイネー!

その後も、ドゥトラのクロスを大島が押し込んだように見えたり(※ハンド取られた)、マグロォンが近距離から強烈シュートを放ったり(※ポスト直撃)、ドゥトラのスルーパスから平野が決定機を迎えたり(※右足)、と惜しいチャンス続出。
これは後半、大量得点の予感も。大量リードでハーフナー投入の予感も。

だがしかし。
後半早々、マグロォンに替えて坂田を投入すると戦況一変。まるでボールが回らない。やっぱり、このチームはマグロォンのチームなのか。
サパタあっての野田。
サンパイオあっての山口。
マグロンあっての上野。

坂田の鋭い動きは収穫だったけれども、DFラインの裏を抜けて受けてゴールネットを揺すった強烈シュートはオフサイド。
あああ。
しかも、奥に替えて#17
磐石(※安定していて動かないことの意)右サイド、#17。
交代しても拍手の起きなかった#17
でも、それでも。

 「真ん中に入る吉田を見るのは初めてだからな」

そんな気遣いが届いたかのように、右サイドにいるよりはマトモな動き。いきなり劣勢になったものの、#17の動き自体は悪くない。
その証拠に、右サイド側からドリブルでペナルティエリアに切り込み、フリーでシュート態勢に入った!!

 「撃て!」
 「そこだ!」
 「決めろ!」

次の瞬間。
中にパスしてクリアされやがった。

 「莫迦野郎、手前ェ!」
 「なにやってんだシュート撃てよ!」

飛び交う罵声。
その次のシーンでは、クロスが直接ゴールラインを割る。

 「それがお前のシュートかよ!」

横浜でのポジション争いに耐えられず移籍した#17
右サイドで相手に対峙するとバックパスをする#17
エリア内でフリーなのにシュートできなかった#17
お前の人生は逃げっぱなしだな。

試合終了後、選手を迎える歓声。
 「ハユマ、よかったぞ!」
 「これからも出続けろ、ハユマ!」
 「絶対にポジション渡すんじゃないぞ!」
ハユマへの熱い声援はそのまま、#17への怒りの裏返しだ。

しかし、光明は見えた。
試合後、ピッチを走るサブの選手たちに叱咤激励が飛ぶ。

 「吉田、勝負してくれよ! シュート打ってくれよ!」

#17は、苦い笑顔で片手を挙げ、後にインタビューで言った。
>「久々のポジションで、気持ちよかった。結果が欲しかっただけに、
> 1度あった打てる場面で打たなかったことに悔いが残る」

二度と後悔しない、逃げない、そう誓ってプレーしてくれれば、彼の加入をボクらが心から喜べる日も近い。


ちなみに。
中村北斗はほんとうに良い選手。右サイドのみならずピッチ全域で上下動していてた。
FWに入っていた城後もよかったね。河合を股抜きで抜いたシーンが印象的。やるなあ福岡。

[J1第3節]横浜M3-1C大阪

2006-03-18 | 観戦日記(マリノス)
野が来た。
かつては狼群団として新日本プロレス正規軍と抗争を繰り広げ、NWOジャパン総帥としてプロレス界にとどまらない一大ムーブメントを巻き起こした蝶野正洋。
〝クールでカッコよく最後に勝利するヒール〟という新たなスタイルを提示した彼。
その〝体制内反体制〟ともいうべきスタンスに、ボクがどれほど刺激を受けたことでしょう。何を隠そう、実は我が家にもNWOネックレスがあります。

そんな敬愛する蝶野が、日産スタジアムを訪れました。花束のプレゼンターとして。
しかし、だがしかし!
サッカー界と蝶野のつながりといえば、府中出身でアマラオと親交のあるガス臭さから、我らの憎き仇ともいえる。
とゆうワケで、心を鬼にして、心で涙を流しながら、猛ブーイングの洗礼。
もちろん、蝶野がマリノスのユニフォームを着ているくらいで許すmaliciaではありませぬ。バックスタンド2階席から飛ぶ強烈なブーイングの嵐。

・・・東京ガス戦に来てくれればよかったのに。


雨の影響か相手を舐めてるのか、開始早々押し込みっぱなしだった一瞬の隙をつかれ、早いリスタートからの左クロスを森島にダイビングヘッドで叩き込まれていきなり失点。
クロスをあげた相手(ゼカルロス?)に松田はついていないし、栗原も易々とニアへの侵入を許している。しゃきっとせんかあっ!!

雨のC大阪戦といえば、思い出すのは00年前期ホームゲーム。
勝てば優勝というシチュエーションで2位C大阪と対戦した一戦は、豪雨をものともしないシーソーゲーム。最後は2-3で負けたものの、これなら最終節に奇跡が起こるやもしれぬ、と期待を最後まで持たせられる熱戦でした。
我那覇が奇跡を起こすとは思ってませんでしたけれども。笑

さて。
マリノスが一方的に押し込む展開は先制されたあとも変わらないが、決定機は見出せないでいる、そんな前半13分。
奥のFKをGK吉田がパンチングでクリア・・・しようとして、手で弾かれたボールは何故か下へ。急角度でバウンドしたボールが突っ立っていたマグロンのアタマに衝突し、同点。開幕戦に続き、またしても喜んでいいんだか何なんだか悩ましいゴールだ!

その直後、今季ここまで秘められていた栗原の真の実力が発揮される。ルーズボールをスライディングで競り合う素振りを見せながら、森島を低空ドロップキックでKO。
その2分後には、マグロンも森島にスライディングキック!
おお、これがチョーノ効果か!!
もちろんこれで収まる栗原ではない。西澤にはハイボールの競り合いでダイビングショルダーアタック!!
両者KOの振りをしていたが、たぶん栗原は痛くない。


単調な前半が終わり、後半に臨むイレブンの姿に変化は無い。今日の停滞の原因の多くは、右サイドにあるが、変化は無い。
ブラジリアン・トップチームの3人が流動的に動き、そこに久保と奥が絡んでいく左サイドとは違い、右サイドは吉田がひとりぽつんと佇んでいるのみ。その吉田も、ボールを持ったときの推進力に欠けるため、右サイドが突破口にならない。吉田がサイドでボールを持つと、結局は中に返すか後ろに戻すかしかなくなるのだ。結果、攻撃は左サイド中心となる。

 「今日も〝ハユマ待ち〟ですか」

案の定、後半も右サイドは停滞。

 「今日も〝ハユマ待ち〟ですな」

しかしチャンスは訪れる。
FKからのクロスをGK吉田がパンチングミス、こぼれ球はどどどどどフリーの吉田のもとへふんわりと。
 「よし行け!」
 「シュートだ!」
 「撃てっ!」

次の瞬間。

からぶりしやがった。

 「いいかげんにしろ吉田!」
 「どっちの?」
横浜MF吉田と、大阪GK吉田と、そして・・・
 「3人ともだ!」
前半スローインの判定を間違えた主審の吉田も。

それにしても吉田は、試合ごとに悪くなっていっている気がする。ポジション争いに関する焦りもあるのかもしれない。
でも、それにしてもヒドイ。
 「吉田、オマエはそこで何をしてるんだ!」
 「みそっかすか!」

そんな中、中澤のロングパスをドゥトラがつなぎ、マルケスが崩して久保がニアで囮になり、ゴール正面に詰めていたマグロンがゲット2点目!
ほんと、ブラジル人だけだなあ・・・

後半20分、ヤル気を身体に溜め込んだ田中隼磨がピッチに現れる。
万雷の拍手。そしてのそのそと歩きながら去る吉田には罵声。サポーターはキビシイ。
ハユマの持ち味は、思い切りの良さ。そのボールを持ったらとにかく勝負。抜いても抜けなくても、その積極姿勢がチームに推進力を与えるのだ。

リードした余裕かスタミナ切れか雨の影響か、ボールがまわせなくなるマリノス。しかし、それは相手も同じこと。75分過ぎからはカウンターの応酬。
ドゥトラのクロスに清水が合わせた場面は、フリーで放ったヘッドのくせにゴールの遥か上・・・。
 「危ない、清水はこんな試合で決めちゃダメだよ勿体無い!」
 「浦和戦に取っておかないと・・・」
さすがは年間3ゴールの男。

これだけチャンスを外しても、それでもとどめをさせるのが今季の強さの秘訣。
守備固めで入った河合がゴール前から久保へ絶妙のスルーパス!これを久保が溜めて溜めて溜めて、DF2人をひきつけてから、フリーのマルケスへ。もちろんマルケスは冷静に流し込むのです。
こうして、余韻も含めてキモチイイ勝利を収めたボクらなのであった。

キックオフ直前から激しく降り続いた雨は、試合終了とともに止んだ。
幸せそうに、持ってきた傘が無駄になったことを笑い飛ばす仲間たち。
勝利と天候とに喜ぶ彼らに囲まれながら、勝利の喜びに心を震わせながらも心中複雑なボクなのでした。
・・・だって洗濯物干しっぱなしにしてきちゃったんだもん。
てへっ。

(あ、奥さんにはナイショですよ皆様)
(いやココ読んでるんですけど奥さん)