イシモチの山椒蒸し。

　少し前ですが、信州からたくさんの葉付き山椒の実をいただきました。　
　葉付きというよりは葉の間に実があるみたいな感じで、実だけを醤油漬けにしたかったので実を選り出さなければなりません。　夕飯後やっとテレビタイムみたいな時間が出来たのでミュージックステーションなぞ見ながらカゴ一杯の葉と実を選り分けました。

　選り分けている間中、さわやかな山椒の香りが鼻をついてなかなかいい気分。「香りもの好き」にとっちゃたまらないですね。
　ということで、ちょうど鼻歌を歌いながらテレビを見終わる頃、見事にたんまりとした葉っぱと、小瓶いっぱいくらいの実が分けられました。
　実はすぐに醤油煮にして粗熱を取ったあと瓶に移し冷蔵庫へ入れたのですが、いい香りを放つ葉がどうにも捨てられない…。　だって、ややコワくなっているものの、木の芽和えなどに使う山椒の葉ですからね。
　
　そこで思いついたのが香り蒸し♪　山椒の葉で蒸し上げ、香りがついたお魚なんて、想像するだに美味しそう～♪という事で写真のような蒸し魚料理が出来ました。

　当初鮎かニジマスなど川魚を想定していたのですが無く、代わりにイシモチが一尾198円でしかも大好きな30％オフシールが貼ってあるじゃぁありませんか！
　海の魚で匂いがキツく、山椒の香りと喧嘩しないかしらん？とちょっと不安でしたが、先日作ったイワシの山椒の実煮が美味しかったのを思い出し決行！

　いやぁ～…写真がヘタッピで美味しそうには見えませんが、これがどうして山椒の芳香が上品でさわやかで、塩して蒸し上げたイシモチは旨味が逃げずに白身ながら濃厚な味わい…。
　ちょっとだけできたての山椒の実醤油をかけて食べればもう、ちょっと料亭に出てきそうな(って行ったことないけど)一品にし上がりましたよ！
　柚胡椒も合うとは長男の意見で、いや塩こそ魚の旨味、甘みが出るは次男…。ご飯にも大変合い、お釜に残ったご飯はいつもより少な目でした。

　たくさんの山椒の葉が手に入る方、ぜひぜひおすすめの一皿です♪