マリの水彩画とグルメ

MARINE blog 水彩画家・家庭料理研究家のMariがつづるルポと日記
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「音楽は自由にする」を読んで…。

2010-01-12 10:11:35 | 
 読後、どの感想から書いたらいいのか決めかねて読んでから一晩経って今に至るのだけど、未だ迷いつつ書き始めている感じです。
 少なくともダラダラ書かないように極力努力はしたいのだけど…。

 「音楽は自由にする」はご存知教授こと坂本龍一氏の自叙伝です。初めての本格的自伝だそうです。
 氏の自伝なので、もちろん坂本氏に対しての興味が大いにそそられます。 そして一般的にも私は氏への知識は無かったなぁと改めて思うほど、失礼ながら本当に精力的に色々と音楽のみならず文化的、社会的なものに貢献されて来られたかを知りました。

 でも、すごいな~…凄いことやってる人ほどそうなのよねと思うのが、あまりに坂本氏がそのことの自覚が無いこと…。
 たまたま坂本氏が幼少期から高校生まで過ごされていた場所が身近な場所で、仙川で筏を浮かべていたとか、千歳中だったとか新宿高校だったなど、普段私が友人と会話する時に口にする言葉が本からバラバラ出てきたことから、思い切り親近感を持って読み始めてしまいました(笑)。
 加えて坂本氏が他の子供達や高校生と何ら変わりない者であったと微笑ましいエピソードと共に繰り返されるので、その思いはついつい増長…。実は最初の環境も受けた教育も全然違うのですけどね…(笑)。

 本当はホントに全然違うのだけど(汗)、数駅離れた駅の近くに住んでいて、初めて会った高橋幸宏氏の全ての洗練具合に愕然とする青年であったりして坂本氏が最初から大天才であったわけではないのです。
 けれど幼子の頃からひとつひとつの局面で努力しチャンスを逃さない、もしくはチャンスが潜んでいる苦難から逃げなかったから今があるのでは無いかなとも思いました。
 何がチャンスか分からない…時にはチャンスは足を踏み入れたくもない凍てつく氷の下に潜んでいる場合だってあったりしますもんね…。
 やっぱ人間何事も逃げちゃダメなんだな…など、ため息まじりに読みながら思いました。

 坂本氏の自伝ではあるのだけど、同時代のミュージシャン(それも驚くほど幅広い!)を始め文化人や、クリエイター、作家、映画人、アーティストと交流が深く広い坂本氏なので、その辺りの歴史や、またビジネスのあり方なども知ることが出来て、改めて「社会勉強」にも役立つ一冊でした。

 あとね、一緒にするのははなはだ勘違いなのは自覚の上なのだけど(汗)、坂本氏が音楽に対する想いや、人と合い対する時に用いるもの(もしくは基準?)としての「音楽」を、私にとっての「絵」に置き換えると理解しやすかったのがとても嬉しく、非力ながらこれからもこれといった終など決めずに可能な限り私なりに頑張ろう…。と勇気というか、元気をもらえました…。

 YMOのお話や他の文化人との交流、「戦場のメリークリスマス」や「ラストエンペラー」などの映画音楽についても、ダラダラと感想を言いたいところですが、それはぜひこちらをお読みになってみなさん感想や感慨を抱いていただけたらと思いました。
 機会があれば、暑く、いや熱く語り合わせてください(笑)。

 本は出会い…。この本に出会わせてくれた友人に大感謝です。坂本氏やYMOの音楽ももっと聴きたくなりましたよ…。ありがと~♪
 
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