夕焼けとかケーキとか…。

　夕焼けとケーキ…。ちなみに両方とも大好物です(笑)。え～…私の好みの話ではなく、ここ最近描いたものをピックアップしました。
　
　このところ、どうにもやる事やお仕事が細かく多岐に渡っていて、一気にたくさん絵を描く時間が取れていません。
　この連休も毎朝6時起きでおにぎりを作って息子達を模試や試合に送り出し、家事を済ませて絵の道具を広げ、しばし描いた後グラウンドへ応援．戻って続きを描く…みたいなペース(汗)。

　その絵も水彩画の前のラフ描きがたくさんあって、なかなか水彩画を描けない…。
　少々フラストレーションを感じつつも、「お仕事も絵も息子達も友人達もみんな大切で大事にしたい欲張りなんだからしょうがないよな…。ま、きっと今はこういう期間なんだ、オリジナルの絵はまたいつだって描けるよ」と、私を囲んでくれている人々や環境を大事にしています。

　もう10年以上も以前に、絵を描く時間が取れずイライラした時期がありました。
　育児にかなり時間を取られている時で、気持ちの上でいまのようなゆとりはありませんでした。そしていっぱいいっぱいになった自分に自問自答…。
　「じゃあ、絵の為に育児を放棄する…？」答えはもちろんNo.　どっちも大事でどっちも手放さない…。そこで私は、以前見た大きなペルシャ絨毯を作る職人さんの作業を思い出しました。

　絨毯の端から端までひと糸ひと糸立ての糸に結びつけ、折り返してまた…の繰り返し。目の前の事は遅々として進まないように見えるけれど、根気よく続けていればやがて大きな美しいものが完成するのだと…。

　私のやっている事を鍛錬を積んだ職人さんが作るペルシャ絨毯と一緒にするのもおこがましいけれど、でも仕事や絵から育児までという幅広いことみんな手放したくないなら、完成するまで時間がかかるのはしょうがないじゃん！と、自分を言い聞かせてみたワケです。

　手間と時間が取られたと思った息子達は、今や逆に手伝ってくれるようになり助かっているくらいだけれど、手間だと思っていた事が実は離れてしまったらできなくなる事と気づき、今となっては私が彼らに時間を割く事を望んでいるくらいです。皮肉なもんですね(笑)。

　絵からずいぶん話が脱線しましたが、どの絵も水彩画だけにとどまらず別のものに変身します。
　ケーキと音譜と部屋の中の絵は、シャドーボックスといって、2Dの絵が3Dの絵になるマジックがかかります。私自身とても楽しみなコラボレーションです。

　今週は少し多めに作画の時間が取れるかな？という感じの週の始めでした。