人生、消去法
世捨て人のつぶやき




ふと、久しぶりに書架から石川啄木の『一握の砂・悲しき玩具』(新潮文庫)を手に取った。
高校のときに、たしか読んだのだと思う。
詩のようなものはからっきし理解できなかったが
例外的に、石川啄木だけは共感したし、感動もした。
以来、数回にわたって読み直すことがあった。

いま見てみても当時傍線を振った箇所がやはりいい。
それ以外もいい。

心情をうまく情景に例えるというか
そのあたりのセンスの良さは天性のものか。



何がなしに
頭のなかに崖ありて
日毎に土のくづるるごとし



なんとうか、いまでもこういう感覚はある。
というか、消えることがない。
ま、死ぬまで続くんだろう。

追記:『一握の砂』が『一悪の砂』になっていたのを修正(08/11/03)

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