遅読の私が、これだけ早く読めるのは、やはり私のなかにこういうポジティブさを求める気持ちがたまっていたせいもあるだろう。
いろいろくさしてくる人もいるみたいだが(池田信夫氏とか。基本的のこの人の書くものも好きなんですがね)、私の世代にとってはほとんど唯一といっていいくらいのポジティブな気持ちを喚起してくれる人である。
「私たちはたしかにさまざまな厳しい現実に直面しているけれど、聞けば読めば心が萎える言葉ばかりをシャワーのように浴びれば、せっかく生まれかけた意欲もすぐにしぼみ、未来を創造するエネルギーは生まれず、結果として厳しい現実は改善されない。」(P.242)
いや、まったく。
「結果として厳しい現実は改善されない」
ここ重要。
そして必要なことは、
「自発的で能動的な「新しい強さ」を身にまとわなければならない。」(P.243)
ということ。
なかなか私のような社会不適応かつ何事につけて悲観的な人間には難しいことだが、なんとか取り組んでみたいと思う。
(ていうか、そうしないと生きていけないんだが)
梅田さん、自覚されているでしょうが、まさにわれわれ世代にとってはあなたが「ロールモデル」となっています。
まったくITとは関係なく、プログラミングもできず、ブログの更新頻度も低く、書く内容と言えば、後ろ向きなことばかり、というこの私のような人間でさえ、あなたの著書を読んでいます。
それは、悪く言えば、「すがっている」のかもしれませんが。
これからも明るいビジョンと刺激を与えてください。名もなき一読者としてのお願いです。
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