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人生、消去法
世捨て人のつぶやき




また一人、市井の賢人を発見した。

号して「読書猿」。



本書は、発想法を集めた実用書であると同時に「人文書」でもあるとまえがきで宣言されるように、古典から最近のビジネス書まで縦横無尽に行き来する。

私個人は、発想法についてはジェームズ・W・ヤングの『アイデアの作り方』で全て尽くされていると感じていたので、たとえば外山滋比古の『思考の整理学』などは同じことを繰り返しているだけだと思い、途中で放り出してしまったクチだ。

しかし、この本では、発想法のエッセンスはもちろん押さえた上で、多様な具体的・実践的手法が紹介される。

その数、42。

とても全てをマスターすることなど能わないが、辞書的に参照することで活かすことができそう。



それにしても、この著者は並大抵の読書家ではない。

おそらくここに収録された数々の技法を用いて本書は書かれているのだろう。



 


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Kindleにて。


目から鱗が落ちる一冊。


偶然の羅列のように見える歴史の流れの中に、必然が浮かび上がってくる。

古代から江戸末期までの日本史をざっと駆け抜けるのだが、そこで、日本史の重要事項を世界史の動きと関連付けることで「ああ、そうだったのか!」が連発する。



小ネタにも困らない。


戦国期に増えた武士階級が、江戸の太平期に入って東南アジア諸国に出ていって、世界史的に重要な役割を果たしたことなど、今まで全く知らなかった。



日本の歴史は総じてグローバリスト対ナショナリストの相克によって形作られているということか。



著者は予備校講師。


この先生に教わる子たちが羨ましい。



 


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