goo blog サービス終了のお知らせ 
人生、消去法
世捨て人のつぶやき




Kindleにて。

デフレと消費税をめぐる日本のモンダイをわかりやすく提示してくれる。

オカシオコルテスの話が出てきて、すわMMTが出るのか?となったがそこは出ず。

残念。

あくまで正統的経済学の範囲での監修による限界か。


 


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




Kindleにて。

Kindle版は2011年12月19日発行の第11刷を底本としているということで、当然のことながら当時とは世界情勢は激変し、本書の内容が当てはまらない点は多々ある。

本書が警鐘を鳴らす「アメリカ主導のTPP」がトランプによって反故にされ、著者の言う亡国の危機は遠ざかったかに見える。

しかし、そこには以前として「デフレ」が横たわっており、順風満帆には程遠い。

Yahooファイナンスで当時の為替レートを見てみたら1ドル=70円台。

リーマン・ショックからいまだ立ち直っていない状況での経済分析はおのずとある種の悲壮感を伴う熱情という矛盾めいた印象を残す。

読後感としては、アメリカが反故にしてくれたおかげで助かったとも言え、いまだに政府がTPPに固執するのはなんの目算あってのことだろうかといぶかしがらざるを得ない。

戦略なき政治の暴走(そこには行政官僚のミスリードがある)の果て、我々はどこにたどり着くのだろう?


 


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




反グローバリズムを牽引する二人の論客の対論。

私自身、グローバリズムを不可避なものと長らく考えてきた者であるので、この二人の議論には目を見開かされるところ大であった。

特にハッとさせられたのは、「移民は人材の近隣窮乏化策」であるとするところ。

近年、日本がアジアの途上国の優秀な人材を呼び込もうとすることは、裏返せばその途上国の未来を担う人材を強奪することだというところである。

中野はそれを「実に恥ずかしいエゴイズム」(P.203)であると喝破する。

仕方がない、では済まされない厳粛な現実認識がそこにはある。


 


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




2013年刊ということで、読むのが遅きに失した感はあるが、いままさにその主張が取り沙汰されるようになってきた論客たち(中野剛志、三橋貴明、柴山桂太、施光恒の四氏)のインタビュー集。

『反動世代』というタイトルは煽りが入っているが、単なる「保守反動」ではなく、既存の左右どちらに対しても「反動」ということで4人の見解は傾聴に値する。

特に施光恒(せ・てるひさ)氏の言う、日本の強みは「翻訳と土着化」という指摘は、哲学畑の私としては確かになぁと思わされるものがある(明治期の哲学(だけに限らないが)の輸入に費やされた先人たちの苦労を思うと)。



余談だが、母国語でほとんどの思想・哲学系の文献が読めるのは世界でも日本くらいのもの。

しかも、年々その精度は高まっている。


 


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




この本の前編である基礎知識編は、単にMMTを理解したいがために選んだものだったが、この戦略編まで来ると、MMTだけにとどまらない、パーッと視界がひらける感じがする。

特に、既存の左右のイデオロギー対立に「グローバリズム推進」vs「反グローバリズム」という新たな次元を加えた四象限での政治経済分析は眼を見張るものがあった(米英仏日)。

いわゆるロスジェネの一人としては、このような議論が大きな潮流となり、そして少しでもこの世界を生きやすいものにしてくれることを願わずにはいられない。



基礎編の感想でも記載したが、本書の著者は「保守派」の論客である。
しかしながら、著者は左右の対立を超えた「反グローバリズム」での団結を呼びかける。

著者は、「民主社会主義」とまで言い出す。

グローバリスト諸君よ、用意はいいかね?
 


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


   記事一覧画像一覧読者一覧フォトチャンネル一覧