人生、消去法
世捨て人のつぶやき




見知らぬ駅に降り立ち

空を見上げて、雲の形を見る

くたびれた帽子を鷲掴みにして

降り注ぐ天からの光と麦わらの乾いた匂いを

胸いっぱいに吸い込んでみる



誰も僕にはかまっちゃいない
いい気分だ

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする




消えてしまった焚き火の上に立ち昇る煙

その先を見つめるしかない僕の目にはただ

小さくきれいな星たちしか見えなくて


手を伸ばせばそこに冷たい空気が漂っている

いつもなら通り過ぎていたはずの

その小さな空き地の片隅には

遠い昔に忘れ去られてしまったはずの

微かな神話の残り香のようなものが

確かに僕を手招きしてるんだ


静かに地を打つ雨

その匂いの中で初めて僕は

この”世界”の嘘を暴けたような気がする


あてもなく僕らは彷徨っている

あてもなく僕らは散り散りになりつつある

結局のところ、もう一度眠りにつきたいだけなのに




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


   記事一覧画像一覧読者一覧フォトチャンネル一覧