いちおう正確を期して、発言者とその発言を引く。
石坂啓:(安倍氏暗殺を知ったときの発言)「でかした!」
その夫:「山上様」
これは多くの人がドン引きしたし、私もドン引きしたひとり。
そして、こうしたイデオロギーに染まった人間は、いかに醜悪で恐るべきものであるかは、ネット上でたくさん語られた。
その流れの中で、自分はこうした醜さからは遠いという安心感も得た。
私はまだ人の心を保っているんだと。
しかし、数日前、なにげなくつらつらと思いを巡らしているうちに、こんな事を考えた。
もし、誰かが「竹中平蔵」を襲撃して暗殺したとしたら、自分はどんな反応をするだろうか?と。
恥を忍んで言うが、私は石坂啓と同じ言葉で快哉を叫ぶ可能性が高い。
なんてこった!
とても手放しに石坂啓を批判などできないことがわかってしまった。
もう一度、なんてこった!
「こいつさえいなければ」という思考が、人をこんなにも残忍にし、かつそのことを自覚できないようにしてしまう。
閑話休題。
政治の世界では、いまや安倍氏に変わる「巨悪」を求めて右往左往しているように見える。
しかし、自戒の念を込めて思うのは次の言葉である。
「汝自身を知れ」