チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

香港のドングリ

2012年12月21日 | 香港

曇り、19度、90%

 10月の半ばのことでした。毎朝走りに行くボーエンロードで、大きなドングリひとつを拾いました。ボーエンロードには、ドングリの木が3本あります。私が知っている、香港のたった3本のドングリの木です。日本より温かな香港では、ドングリが落ち始めるのが例年12月に入ってからです。

 ボーエンロードを走り始めて15年、季節ごとにある楽しみのひとつがこのドングリ。アカシアの香りの季節も、蝉時雨の季節もあります。ドングリがたくさん落ち始めると、踏まずに走るのは無理です。しかも大きなドングリの実です。

 10月に、今年初めての早いドングリを拾ったことを、このブログに書いたところ、11月に入ってコメントがきました。香港にお住まいの、3歳のお子さんを持つお母さんからでした。お子さんがドングリを拾いたいと言うので、詳しい場所を教えてくださいとのことです。すぐに、コメントの返事を書きました。場所も解り辛いのですが、朝の道の掃除がはじまる8時前には、行かなくてはなりません。近くにお住まいならともかく、遠くの方ならそこまで行くのが大変です。

 12月に入って、ドングリが気になります。たくさん落ちてくれて、3歳のお子さんが喜んでくれたらいいな、とそれが気がかりでした。でも、ちっともドングリが落ちていません。コメントをくださった方、お名前も、連絡先も解りません。無駄足を運ばせるのが申し訳ありません。

 昨日の朝、大陸からの北風、季節風が強く吹いていました。この風が吹くと、香港も寒くなります。時折、ビューッと、強い風です。家を出る時から、少し期待していました。案の定、道にはドングリが落ちています。 ところが、まだ充分に育っていないドングリです。ただ、風にあおられて落ちたのでしょう。白っぽい粉がふいて、実も堅く本来なら木に付いている若いドングリです。

 この分なら来月ですね、本格的に落ちるのは。連絡のしようがありませんが、コメントをくださったお母さん、このブログを見てくれるといいなと願ってます。落ち始めたら、また書きますね。

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黄色のバラと一週間

2012年12月20日 | 

曇り、17度、85%

 黄色いバラの花言葉は、嫉妬だそうです。10代の頃は、花言葉などを良く覚えていたのですが、好きな花は、花言葉とは関係なく好きです。バラは、やはり花の中でも豪華さがあります。でも、赤のバラ、黄色のバラ、ピンクのバラと並べて見ていると、花の風情が違います。赤は、華やかな豪華さ。ピンクは清楚な豪華さ。黄色は、控えめに見えます。

 赤いバラが似合う人、ピンクのバラが似合う人、どうも私はどちらでもないようです。控えめだという訳ではないのですが、赤いバラが家にあると、ソワソワと落ち着きがなくなるようです。

 好きな黄色のバラ、しかも一輪咲きの大輪でなく、枝に4,5個花をつけているバラが好きです。市場で買って来る花はどれも、長い枝のまま、それを短くアレンジ用に切り込むのは勇気がいります。でも、花の扱いを心得た人は、短くすることで挿しやすくなることを知っているようです。珍しく、買って来たばかりのバラを短く切り、スープチューリンにどっさりと入れてみました。

  挿したばかりです。

 二日経ちました。

 もう、二日経ちました。 挿したばかりは、莟の緑のコントラストが生き生きしています。二日経って、莟が開き始めると、華やかさが増します。もう、二日経つと、花自体の勢いはなくなりますが、おおらかな優しさが拡がってきます。

 この一週間は、挿し替えませんでした。水を足す程度です。毎朝起きて、花の変化を見るのが楽しみでした。さて、今日はどんな花に出会えるでしょうか。

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オランダのスープがインドの豆カレーに

2012年12月19日 | 日々のこと

曇り、13度、74%

 先日、アムステルダムでスープの素のようなものを買ってきました。 箱の裏書きは全てオランダ語。調べながら読んでみると、水を足して、10分間煮るだけのお手軽スープです。こういうのは作るって言うもんじゃないわね、などと思いながら簡単なのはいいもんです。

 スープの素をお鍋にあけると、こまく刻まれた野菜とバミセリーが入っています。指示通りにお水を入れて、蓋をして火にかけました。しばらくするとチキンベースのスープの匂いがします。もう一度箱を読むと、やはりベースはチキンです。いい香りでした。テーブルに出す前にちょっと味見を。ん?ん?なんだか塩味はしますが、今ひとつ。家人にも味見をしてもらいました。そこで、ジャガイモを入れようとか、トマトを足したらどうかとか、スープは食卓に上らないまま、ほかのものを食べながら、家人と真剣にスープのリメイクを考えていました。折角、遠路を運んで来たのですから、美味しく食べたいですし。

 翌朝、スープの蓋を取って、うん、豆スープにしよと決めました。レンティルマメとブラックアイビーンをミックスしたものが手元にあります。しかも、レンティルマメは小豆同様、水に浸けずに使えます。軽く別鍋で豆を湯がいて、スープの鍋に移して、しばらく煮込んでみました。豆類からもいいだしが出ます。スープにレンティルからのとろみが付いてそれなりに美味しいのですが、今ひとつ、インパクトがありません。

 インドにチャナカレーと言って、マメのカレースープがあります。思い切って、そのチャナカレー用のチャナマサラを大さじ1杯入れてみました。 途端、家中インドの香りに様変わり。あら、美味しいじゃない。ちょっとヨーロッパナイズされたチャナカレーの出来上がりです。 豆の間にバミセリーが、これだけでもお腹いっぱいです。ところがいけません、これを見た家人、非常にがっかりしてしまいました。まさか、インド料理になるとは思ってみなかったようです。

 でも、美味しく食べれた方がいいに決まってるわよ、と全部私のお腹に納まりました。

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はむさんからのおくりもの

2012年12月18日 | 日々のこと

曇り、19度、82%

 昨日のこと、昼過ぎて、PCの前で調べものをしていました、アッと、気が付くと仕事に出なくてはならない時間を過ぎています。大慌てで着替えていると、玄関のチャイムです。こんな時に限って、と思いながら出てみると、いつものポストマン。ニコニコと小さな包みを渡してくれました。

 どなたからかな? 台湾からです。はむさんからでした。

 はむさん、ハムスターのハムちゃんと長いこと生活していらっしゃいました。今年に入って、猫のグリ君を家に迎えました。きっと、3人家族に2匹目の動物で家はにぎわったと思います。ハムちゃんは、ほんとにハムスターにしては長寿でした。そのハムちゃん、グリ君が家に馴染むのを見届けたのか、眠るように亡くなったそうです。グリ君がいたって、ハムちゃんのことを思っては、はむさん、悲しい思いをなさっていました。最近は少し落ち着かれたかな。落ち込む暇なく、グリ君が、笑顔を運んで来てくれているはずです。ハムスターのハムちゃんは、はむさんがいつまでも悲しんでいることを、望んではいませんからね。

 年に何度も大きな台風に襲われる台湾で、はむさん、台風でもお休み出来ないお仕事をなさっています。疲れて家に帰ったはむさんを、ご家族とグリ君が迎えてくださるんでしょうね。

 はむさんからのおくりもの。 金色の小箱を開けると、きれいな色のガラスのペンダントです。小さな私が首から提げてもおかしくない大きさ。早速、付けてみました。しばらくすると、ガラスの玉がほんのり暖かくなりました。はむさんの温もりですね。1時間ちょっとの台湾、来年は、グリ君の顔も見に行きたいな。ありがとう。いい年をお迎えください。

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種が付いた花の本

2012年12月17日 | 

曇り、21度、93%

 私が香港に来た、1980年代の終わり頃は、アメリカの出版会社は日本にグラビアの印刷を発注していたようです。日本の印刷会社のそのてに技術は、優れたものに違いありません。発色が良かったり、製本でも丁寧です。

 ところが、1990年代に入ると、その日本の印刷会社は、香港に工場を構えました。人件費と、流通の利便性からでしょう。相変わらず、アメリカのグラビアを主体とする本は、この日本の印刷会社が請け負っていましたから、香港で印刷され、アメリカで売られていたわけです。日本の会社は、検品をきちんとしますよね。それで、その印刷工場から出た2級品というか、ちょっと企画はずれの本を集めて売っている店が、ワンチャイにありました。トラム通りに面した、間口の狭い店で、地元の本はちゃんとしたものを売っていました。

 この店で、売られている企画はずれの本は、しばらくするとアメリカから入って来て、洋書の本屋の店頭に並びます。そのワンチャイの店で求めた、2冊の本です。

 色別に花が集められています。あと赤と青の花の本がありましたが、落丁があったりで、求めたのは黄色と白の花の本だけでした。

  この白の花の本は、見出しの黄色の花の本と比べてもらうと解りますが、初めからビニールの表紙が付いていませんでした。中は白い花ばかり。アメリカの雑誌、HOUSE&GARDENなどでエディターを勤めたひとが書いた本です。

 この白い花の本にも、黄色い花の本にも、裏表紙を明けると、 こんな袋が付いていました。これは黄色の花の方です。いろんな黄色の花の種が入っています。

 1995年、初版のこの本、私が求めたのもその頃です。求めた次の年、白い花の種をプランターにまきました。でも、ほとんど花をつける前に消えてしまいました。当時の家は日当りが悪かったせいもあります。15年以上前のことですから、当然この黄色い花の種は、もう使い物になりません。

 サンフランシスコのCollinsという出版社の本です。種を付けるなんて、なんだか素敵な本です。

 2000年に入って、だんだん私がブラビアの本を買うことが少なくなりました。それでも、花や料理の新刊が出ていれば、必ず立ち読みをします。その後、日本の印刷会社がどこに行ったかは知らないのですが、本の裏書きには、中国で製造と出るようになりました。確かその頃、だから10年以上前に、ワンチャイにあった本屋さんは店仕舞しました。企画はずれの本が手に入らなくなったからではなく、きっと家賃の高騰からでしょう。

 最近のアメリカのグラビアの本は、シンガポール製造、と書かれたものもあります。日本にいると、いい印刷物を目にしているのが当たり前です。でも、カラー写真の写りの良さなどは、日本の印刷技術の粋ではないかと思います。

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デンマークのクロスステッチ クリスマス

2012年12月16日 | クロスステッチ

曇り、21度、94%

 年末にかけて旅行が入ると、思うように物事が運んでくれません。旅行から帰って、軌道修正して普通の生活に戻ってもクリスマス、お正月、旧正月、と節目が待っています。行事でなく節目は、きちんと迎えてあげなくてはなりません。

 秋口から、今年は久々に新しいクリスマス用の額を作ることにしていました。手元に図案がなかったので、デンマークに頼んだところ、香港に着くまでに予想以上に時間がかかりました。こんなことよくあります。着くや、刺し始めましたが、香港を離れる旅行が2回も入りました。相変わらず、午后からは少し仕事に出かけます。やっと刺し終えたのが先週の火曜日。問題は、額を作ってもらうのに、クリスマスに間に合うかしら?

 でも良くしたもので、古い付き合いの額やさん、3日で仕上げてくれました。仕事場の様子からしても、ほかの仕事を後回しにしてくれたのは、一目瞭然です。香港人は、お金が一番などと言いますが、親しくなると、親身になってくれるところがあります。この土地に25年お世話になって、最近つくづくこの恩恵にあずかっています。

 この図案も、ゲルダベングトソンのものです。ちょっとおデブな天使が飛んでいます。顔は刺す人に似るとよく言われるのですが、なんだかモモさんに似ています。中の図案とボーダー、このボーダーのデザインがベングトソンのデザインでも秀でているところです。今回は男の子と女の子が手をつないだボーダーです。

 図案の中心に、 クリスマスを祝う言葉が書かれています。生憎、デンマーク語のようです。時間を見つけて、なんて書いてあるか調べてみましょう。

 クリスマスの額は、友人に刺してプレゼントしたものも含めると、10種類以上になります。手元にあるのは、3つ。 

 ミニベルが2つ。 

 時間の余裕ができたら、毎年ひとつずつ、クリスマスの刺繍が出来るといいですね。

 あと一週間と少し、クリスマスに向けて、ただいま準備中。

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ペナンカレー

2012年12月15日 | 料理

晴れ、19度、92%

 香港の街に戻って来ると、食べ物の匂いで満ちあふれています。嫌な方もいるでしょうが、こんな超高層の街で、人が人として生きている証のように思います。中華料理にローストチキンやインド料理、嗅ぎ分けるだけでも大変です。珍しいタイカレーのペーストを見つけました。ペナンカレー。でも、ペナンってマレーシアよね。などと思って、袋の裏を見ても、やはりタイ産。 いつも使うメープロイのペーストではありません。こうした出来合いのカレーペーストはお手軽ですので、一家の主人には、食べさせません。専ら、私のお昼ご飯です。

 マレーシアですから豚肉は使いません。写真はエビでしたが、鶏肉とオランダのジャガイモを使って、作ってみました。ペーストを使うと簡単に出来ますが、ちょっとしたこつがあります、ペーストを始めにゆっくりと炒めて、油がにじみ出て来てから使うことです。こくが出るように思います。あと一つ、出来ることなら、一晩寝かせると、味が馴染んで美味しいものです。

 ペーストの色を見て、 ラクサという、マレーシアの麺料理を思い出しました。あまり辛くはありません。どちらかというと見た目よりさっぱりしています。緑の葉っぱは、タイの料理に欠かせない香り付け、こぶミカンの葉っぱです。タイの食材屋さんに売っていると思います。残れば冷凍出来ますし、この香りは、日本の柑橘系のものとはちょっと違ってシャープです。こぶミカン、タイでなっているのを見ましたが、確かに、こぶと言うか皺があります。食べられませんが、最後にひと噛みすると口の中がさっぱりと。

 タイのグリーンカレーなどがお好きなひとには、きっと、このペナンカレー物足りないでしょう。でも、辛いものはどうもという方には、お勧めです。

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アムステルダム

2012年12月14日 | 旅行

晴れ、18度、84%

 私が、アムステルダムにいたのはたったの54時間。寝る時間もありましたし、家人の会社の駐在の方たちとの時間もありました。

 当初の目的のひとつ、40年前に手紙を交わしたHoving兄妹に会うことは出来ませんでした。10月の終わり、旅程がはっきりした段階で、実は、手元に残る住所に手紙を出したのです。お時間があればお会いしたいと。でも、お返事は未だにないままです。しかも、短い滞在と、思いがけない家人の病気。着いた翌日、家人をホテルに残して4時間ほど側を離れるのがせいぜいでした。

 アムスは、いえ、オランダがなのかもしれませんが、自転車が多い街でした。ベトナムのオートバイのように群れをなしているわけではないのですが、足代わりのようです。雨、雪の舞う中、自転車で行き来する人の多いこと。しかも、赤ん坊から子供まで乗せています。その子供用の座る部分が、それぞれ違うのですが、とてもしゃれています。前方に子供が2人座れるようになったものまで、見かけました。しかも、幌付き。見とれていて写真がないくらいです。 自転車が多いので、自転車用の信号があります。朝7時過ぎですが、まだ、真っ暗。 歩いていると道際の少し小さなドアが気なりました。私ならすっと通れるくらい、大きな人は背を曲げなければならないドアです。失礼して覗いてみると、自転車が2台入っています。その奥には台所が見えています。きっとこのドアの上のドアが、玄関だと思います。このような自転車置き場が道に面した家を、幾つか見かけました。

 お店のヂスプレイ、日本だって、そりゃあ素敵ですが、ヨーロッパはどこか違います。香港なんて、豪華ですが、なんというか心がくすぐられません。 日曜の早朝です。子供の服屋さんです。手編みの赤いジャケットなんかが、憎いほど可愛い。防犯用にネットのシャッターがガラスの内側に下りていました。でも、目ざとい私は、奥の棚にデンマークのクロスステッチのティーコージーがあるのを見つけました。

ゲルダベングトソンのデザインの物ばかりです。ここからデンマークまで、飛行機で1時間ほどです。こうして刺したものを、売っているのは初めて見ました。あいにく日曜日、午後になってもお店は仕舞ったままでした。

 ホテルで、休んでいる家人の横にいるのはつまらないもので、窓の外ばかり眺めていると、 バルコニーの下に秋色あじさいが咲いています。秋色あじさい、香港でも輸入物ばかりですが、こんな寒さの中、街のあちこちに咲いているのです。梅雨を連想する私のあじさい感とは、これまた全く違ったものでした。

 運河沿いに停泊する船が見られます。ただ停泊だけでなく、どうも生活の拠点として使っているようです。ゴミ箱を探していた私、うっかり紙くずを入れそうになって、 よく見ると、郵便箱でした。良かった、何にも入れなくて。

  町中で充電している車です。ここ、香港でも、日本でもまだこの光景に巡り会いません。きっと、電気自動車の普及率が高いのでしょうね。電気自動車、興味はありますが、まだ、私は燃費の悪い古い今の車で充分です。

 短いアムスの滞在でした。こんな短さでは、何一つアムスに付いて語れないことは十分承知しています。25年住んだ香港ですら、同じ事。それでも、空気の匂いが違います。見るものも歴史の重さのあるものばかりです。いろいろあるのは旅につきもの。いい旅でした。

 最後は、雪に見送られて。

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アムステルダムからの土産 3

2012年12月13日 | 旅行

晴れ、17度、78%

 アムスからの土産と言えば、やはりこれです。球根。もちろんチューリップの。40年前にアムスに行った時も、ひと月の旅行始めにも関わらず買って仕舞ったチューリップの球根でした。つまり、ひと月の旅行の間持って回りました。

 我が家は庭がありません。そのうえ、植えているものと言ったらハーブばかり。家人は痛くお気に召していません。窓から見えるのは、色とりどりの花がいいに決まっています。でも、私は料理に添えるハーブの方が必要です。ハーブの花は、雑草ですから、ひっそりと可憐です。それに、毎日の手入れをするのは私ですからね。

 でも、次の春は、このいろんな球根が、花を咲かしてくれるでしょう。チューリップはほんとにいろんな種類がありました。ニースの名前を持つ球根を選びました。

  ムスカリ。  シラー、ヒヤシンスの仲間です。

  水仙。

 早速、 植えてみました。香港は日本より寒さがゆるいので、成長が早く、球根類、時には徒長してしまいます。それで、花が矮小だったり、花茎が伸びすぎて、花を支えれなかったりと、今までも随分失敗ばかりです。以前ターシャテューターが、クロッカスなどはかためて植えるといい、と書いていたのを思い出し、小振りのムスカリなどは、鉢一杯に植えてみました。こうして植えてみると、頭を少し出しておく分、今にも咲き始めるような気がします。

 水仙をひとつだけ、 水栽培にしてみました。水仙は、中国の春節の花です。来年2月10日の旧正月に咲いてくれるといいのですが。

 ハーブや花の種も。  矢車草にミント。マシューにルッコラ。香港で手に入る種は、オーストラリア、フランスのものです。来春、球根が花をつけ終わったら、今度は種まきです。

 球根も次の年のために、掘り出しておきたいし、スペースは少ないし。来春の種まき、球根取りの算段で、今から頭一杯です。

 秋の種まき、秋の球根植えは、春を待つ初めの仕事のような気がします。

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エルミタージュ アムステルダムでゴッホを

2012年12月12日 | 旅行

曇り、16度、80%

 アムステルダムには、美術館、博物館と呼ばれるものが、大小かなりの数あると聞いています。その中でも、ゴッホ美術館は、ゴッホの家族が持っていた全ての絵を集めたというだけに、個人美術館としては、かなりの大きさだそうです。ところが、残念なことに、この9月から来年4月末まで改装中。泊まったホテルの裏手にあるゴッホ美術館は、すっぽりと白いビニールクロスがかかっていました。このアムスだって観光都市です。観光客のニーズに応えるべく、別の美術館の一部を借りて展示をしていました。その美術館が、エルミタージュ アムステルダム。ロシアのエルミタージュが、アムステルダムに分館を持っていたのです。

 今年の7月には、国立新美術館でエルミタージュ展を見たばかりです。

 ゴッホ美術館の近くには、改装中と知らずに来た人のために、エルミタージュへの道案内が出ていました。運河を使っていく方法、トラムで行く方法、歩いていく方法。町中、市場や普通のスーパーマーケットを見てみたい私がとったのは、歩いていく方法でした。5本ほどある螺旋状の運河の一番外から、古い町並みの一番中の運河まで歩きました。日曜日の午前中でした。人通りも少なく、時折激しく降る雨もあまり気になりませんでした。知らない街を一人で歩く。高揚感も伴って、こういう時間がとても好きです。

 古い養老院を改装して、作り替えたというエルミタージュ アムステルダム。中庭のあるモダンな建物でした。

  チケットは、ゴッホとエルミタージュ両方が見られるもの。流石に開館後2時間近くが経っていたため、長蛇の列に並んで求めました。ここのチケットも、オンラインで買うことができます。コートに傘に大きなリュック、クロークに預けることが出来ました。

 ゴッホは、マティスと並んで好きな画家の一人です。しかも、多作な彼の作品は、今までいろいろな美術展で見て来ています。ここに来て、このゴッホの絵が見たいと、強く思っている絵があったわけではありません。ゴッホを好きなのは、たくさんの自画像から受けるゴッホ自身の人柄です。家族思いだったゴッホ。その彼が、家族に残した絵とたくさんの自筆の手紙、そう言うものを見て何かを感じたかっただけなのかもしれません。

  日本にも、ひまわりは何点かありますね。一時期、ジャポニズムに傾倒したゴッホ。幾つかの浮世絵の写しがありました。ロートレックなどからの影響だったと何かで読みましたが、傾倒していたわりには日本そのものに付いては、ほとんど知識を持っていなかったようです。浮世絵の構図や色遣いに魅せられたのは、理解出来ますね。

 初めて見た絵も沢山ありました。「アーモンドの莟」ブルーグレーの背景、アーモンドの木に膨らみ始めた莟の絵です。筆致といい構図といい、一見ではあのゴッホの絵とは思われません。考えてみると、今までよく見て来ているのは、アルルの頃のゴッホの絵ばかりのような気がします。

 やっぱり、この絵を見たかったのよね。と改めて気付いたのが、「ゴッホの寝室」を描いた絵です。赤いブランケットがちょっと描かれている、アルルでの部屋でしょうか。何故か、この絵が昔から好きです。そして出来ることなら、こんなベットを自分のものに出来たら、とずっと思っています。

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