曇り、13度、74%
先日、アムステルダムでスープの素のようなものを買ってきました。 箱の裏書きは全てオランダ語。調べながら読んでみると、水を足して、10分間煮るだけのお手軽スープです。こういうのは作るって言うもんじゃないわね、などと思いながら簡単なのはいいもんです。
スープの素をお鍋にあけると、こまく刻まれた野菜とバミセリーが入っています。指示通りにお水を入れて、蓋をして火にかけました。しばらくするとチキンベースのスープの匂いがします。もう一度箱を読むと、やはりベースはチキンです。いい香りでした。テーブルに出す前にちょっと味見を。ん?ん?なんだか塩味はしますが、今ひとつ。家人にも味見をしてもらいました。そこで、ジャガイモを入れようとか、トマトを足したらどうかとか、スープは食卓に上らないまま、ほかのものを食べながら、家人と真剣にスープのリメイクを考えていました。折角、遠路を運んで来たのですから、美味しく食べたいですし。
翌朝、スープの蓋を取って、うん、豆スープにしよと決めました。レンティルマメとブラックアイビーンをミックスしたものが手元にあります。しかも、レンティルマメは小豆同様、水に浸けずに使えます。軽く別鍋で豆を湯がいて、スープの鍋に移して、しばらく煮込んでみました。豆類からもいいだしが出ます。スープにレンティルからのとろみが付いてそれなりに美味しいのですが、今ひとつ、インパクトがありません。
インドにチャナカレーと言って、マメのカレースープがあります。思い切って、そのチャナカレー用のチャナマサラを大さじ1杯入れてみました。 途端、家中インドの香りに様変わり。あら、美味しいじゃない。ちょっとヨーロッパナイズされたチャナカレーの出来上がりです。 豆の間にバミセリーが、これだけでもお腹いっぱいです。ところがいけません、これを見た家人、非常にがっかりしてしまいました。まさか、インド料理になるとは思ってみなかったようです。
でも、美味しく食べれた方がいいに決まってるわよ、と全部私のお腹に納まりました。