チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

エルミタージュ アムステルダムでゴッホを

2012年12月12日 | 旅行

曇り、16度、80%

 アムステルダムには、美術館、博物館と呼ばれるものが、大小かなりの数あると聞いています。その中でも、ゴッホ美術館は、ゴッホの家族が持っていた全ての絵を集めたというだけに、個人美術館としては、かなりの大きさだそうです。ところが、残念なことに、この9月から来年4月末まで改装中。泊まったホテルの裏手にあるゴッホ美術館は、すっぽりと白いビニールクロスがかかっていました。このアムスだって観光都市です。観光客のニーズに応えるべく、別の美術館の一部を借りて展示をしていました。その美術館が、エルミタージュ アムステルダム。ロシアのエルミタージュが、アムステルダムに分館を持っていたのです。

 今年の7月には、国立新美術館でエルミタージュ展を見たばかりです。

 ゴッホ美術館の近くには、改装中と知らずに来た人のために、エルミタージュへの道案内が出ていました。運河を使っていく方法、トラムで行く方法、歩いていく方法。町中、市場や普通のスーパーマーケットを見てみたい私がとったのは、歩いていく方法でした。5本ほどある螺旋状の運河の一番外から、古い町並みの一番中の運河まで歩きました。日曜日の午前中でした。人通りも少なく、時折激しく降る雨もあまり気になりませんでした。知らない街を一人で歩く。高揚感も伴って、こういう時間がとても好きです。

 古い養老院を改装して、作り替えたというエルミタージュ アムステルダム。中庭のあるモダンな建物でした。

  チケットは、ゴッホとエルミタージュ両方が見られるもの。流石に開館後2時間近くが経っていたため、長蛇の列に並んで求めました。ここのチケットも、オンラインで買うことができます。コートに傘に大きなリュック、クロークに預けることが出来ました。

 ゴッホは、マティスと並んで好きな画家の一人です。しかも、多作な彼の作品は、今までいろいろな美術展で見て来ています。ここに来て、このゴッホの絵が見たいと、強く思っている絵があったわけではありません。ゴッホを好きなのは、たくさんの自画像から受けるゴッホ自身の人柄です。家族思いだったゴッホ。その彼が、家族に残した絵とたくさんの自筆の手紙、そう言うものを見て何かを感じたかっただけなのかもしれません。

  日本にも、ひまわりは何点かありますね。一時期、ジャポニズムに傾倒したゴッホ。幾つかの浮世絵の写しがありました。ロートレックなどからの影響だったと何かで読みましたが、傾倒していたわりには日本そのものに付いては、ほとんど知識を持っていなかったようです。浮世絵の構図や色遣いに魅せられたのは、理解出来ますね。

 初めて見た絵も沢山ありました。「アーモンドの莟」ブルーグレーの背景、アーモンドの木に膨らみ始めた莟の絵です。筆致といい構図といい、一見ではあのゴッホの絵とは思われません。考えてみると、今までよく見て来ているのは、アルルの頃のゴッホの絵ばかりのような気がします。

 やっぱり、この絵を見たかったのよね。と改めて気付いたのが、「ゴッホの寝室」を描いた絵です。赤いブランケットがちょっと描かれている、アルルでの部屋でしょうか。何故か、この絵が昔から好きです。そして出来ることなら、こんなベットを自分のものに出来たら、とずっと思っています。

コメント
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