晴、6度、64%
3年前の立春の日、モモさんは初めて日本にやって来ました。寒い寒い最中でした。暖かな香港で13年、初めての寒さでした。長旅のあと家に着くとそんなモモさんを気遣って、友人たちから服など暖かなものが届きました。その中に「蓄熱式湯たんぽ」がありました。モコモコのひつじに包まれたかわいい湯たんぽです。 モモさんは春が来るまでしっかりと抱いて使っていました。
モモさんが逝って、次の冬にはココさんが使いました。ココさん、いたずら盛りでした。 チャックは食い破り、使い物にならず私が付けたホックまでも食いちぎりました。以来、ただ被せるだけの羊さんです。今年も寒さ到来、ひつじさんを出して来ました。充電してもなんだか生ぬるく感じます。私の留守中も空調で部屋は暖かいはずですが、センサーのせいで思ったほど部屋は暖かくありません。羊さんも頼りなく、生ぬるいままです。
「蓄熱式湯たんぽ」の蓄熱材は寿命が2年ほどだと知りました。まだ今からが冬本番、ココさん一人でお留守番の機会も増えます。そこで新しい「蓄熱式湯たんぽ」をココさんにプレゼント。一足早い「クリスマスプレゼント」です。
同じひつじさんの「蓄熱式湯たんぽ」を求めました。 この3年間で古いひつじさんは薄汚れてしまいました。充電の仕方が新しくなっています。より安全にという配慮です。 「もうすぐ、暖かくなりますよ、待ってね。」私が嬉しそうに動くものですからココさん興味津々で付いて回ります。
冬の朝一番の私の仕事は、空調のスイッチを入れたその手でこの羊さんをコンセントに繋ぐことから始まります。以前のようにホカホカと暖かな羊さんです。これで留守中も少し安心。とりあえずお尻から温めているココさんです。「ひつじさん、しっかりお仕事頼みます。」