雨、9度、74%
クリスマスが近付くと気持ちが高鳴ります。街中がイルミネーションで輝く香港に長く暮らしたせいかもしれません。プレゼントのための買い物も大好きです。今年は一転して、静かなクリスマスを迎えることになりました。私だけではありません。世界中が静かなクリスマスを迎えることになると思います。
一人で迎えるクリスマスですが、先月末には飾り付けを済ませました。特別なものはありません。古いものは40年前から変わらずクリスマスに出してくるものばかりです。長い付き合いになったそうしたオーネメントを手にすると、重ねて来たクリスマスが思い出されます。
アイアンのロウソク立ては毎年もみの木代わりです。白木の小さなオーネメントは息子が小さい時から変わりません。数年前、スウェーデンの妖精たちを足しました。暖かみを増した我が家のツリーです。カポックなどの観葉植物に飾った時代もありました。
数年前、ニュージーランドの友人がモモさんに送ってくれた「パグのオーナメント」です。箱を開けて取り出した時、はたと気付きました。2つの大きさが若干違います。よく見ると顔つきまでが違います。向かって右がココさんに似ています。左は少し大きなモモさんです。嬉しい発見です。
これはクリスマスのために刺した一番古い刺繍です。40年、生地が少し黄ばんで来ています。親子3人でひっそりと迎えたクリスマスを思い出します。 馬小屋での生誕の様子の刺繍は、星を金糸で刺しました。金糸と生地の麻布が絡んで刺し難かったものの、出来上がりは華やかです。これも既に30年を越しています。
随分以前、帰国時に「文化村」の展覧会に行きました。ミュージーアムショップに売られていた北欧の木のベルです。 男女一組、犬が雪の上でツリーを引っ張っている絵が描かれています。毎年私たち夫婦とモモを重ね合わせて眺めています。
見出し写真の瀬戸物のツリーは「ディヤドロ」のものです。20年近く前に頂きました。「ディヤドロ」らしい色合いが素敵です。15センチもありません。それでも存在感十分。頂いた先のお宅の二人の女の子と二匹の猫、暖かだったご家庭の様子が思い出されます。
代わり映えしない飾りですが、私にとっては生活して来た一年一年の思いが詰まっています。毎年クリスマスが過ぎると、お正月準備ですので早々に仕舞います。今年は孫娘にこの飾りを見せて二人で一緒に箱に戻そうと思っています。結婚43年、今までのクリスマスを思い出しながら。