曇、16度、65%
小さい頃、年末になると障子の張り替えを手伝いました。母は「デンプンのり」を作るといってご飯を水に数日浸けていました。障子の張り替えは紙を新しく貼る前に古い紙を剥がして建具を洗うところから始めます。私が手伝うのはこの剥がすところです。井戸水といっても冬は冷たいので、この手伝いは好きではありませんでした。母が気持ちよく新しい紙を貼っているのを見るのは楽しかった記憶があります。そしてなんといっても、新年に向けて真新しい障子は気持ちがいいものでした。
衝立の障子の隅を、 こんなに破った方がいます。見出し写真で衝立の向かって右に凛々しく立っている弾丸怪獣ココさんです。一昨日はきつくお叱りを受けていますから、衝立に近寄りません。
馴染みの建具屋さんに張り替えてもらおうかと考えました。その時、急に子供の頃の障子の張り替えを思い出しました。「やってみよう。」ホームセンターに行き、障子の紙を探します。糊で張るつもりでしたが、障子貼り用の両面テープがありました。失敗が少ないように思います。
敗れた紙を剥がして、 細い両面テープを置いて行きました。台所のアイランドが作業台に変身です。この後、大きな障子紙を仮置きして、テープを剥がして本貼りします。最後はカッターで余分な紙を切り落とします。
「障子張り」と言うように、パーンと張らせるために霧吹きで十分に湿らせます。なかなかいい出来です。 こちらは裏側。ホームセンターでは障子貼り専用のカッターや定規などが売られていましたが、家であるもので済ませました。
「障子張り」楽しい作業です。2階の障子はまだ真っ新、弾丸怪獣ココさんも2階には上がれません。しばらくは被害は出ない模様です。すっきりと張り替えられた衝立、気持ちが新たになりました。「ココさん、もう破ってはダメよ。」