晴、21度、84%
香港から持って帰ってきた車は、福岡に着いてから警告灯が出るようになりました。昨年の11月まだ香港で運転した最中、すべての警告灯が赤く点いたことがあります。点滅してうるさいほどのブザー、ハンドルが重くなり力でハンドルを切りやっとの思いで家に帰りました。 修理したものの以來、警告灯が点ると用心します。ヤナセに持ち込むと部品をドイツから取り寄せるため3週間近くも入院させられました。
3日前、バッテリーの警告灯が赤く点ります。黄色ではありません。ヤナセに電話しました。ヤナセでお世話になっている方は初めてお会いした時から信頼おける人と思いました。このヤナセマン、症状を聞くや「乗らないで待っていてください。」とおっしゃいます。待つこと40分、ヤナセマンは代車に乗ってやってみえました。「点検します。しばらくこれに乗ってください。」代車は私の車にそっくりですが、4ドアのセダンです。セダンなど運転するのは教習所以来の話です。しかもキーレスの車です。ボタン一つで動きます。見出し写真が代車です。
早速、この代車を運転してみました。外見は似ていますが、車高が違います。車の長さはこの代車の方が長めです。鼻先だけ見れば私の車の方が長くみえます。運転を始めると、ハンドルが軽く、ブレーキもアクセルも踏み込む必要がありません。車高がある分視界が広がって、小さな私でも楽に路面が見えます。「あら、いいじゃない。」主人がよく「運転しやすい車、運転しにくい車。」と話しますが運転なんてみんな同じだろうと思っていました。初めて実感する「運転しやすい車。」です。バックのときはナビに こんな映像が出ました。障害物が近づくとブザーがなる私の車とは違います。私の車ではバック時は、目視とこのブザー音が頼りです。ナビ通りに車庫入れしてみると「あら、うまく行くじゃない。」旧式の私の車にはこんな装置はありません。
夜遅く、ヤナセマンからお電話です。異常がないので誤作動かもしれないと、様子を見ることになりました。翌朝、代車を返しに運転します。キーを交換して、私の車に乗りました。ドシンと尻餅をつくように乗り込みます。キーを差し込んでエンジンをかけました。この手に伝わる感触。重いアクセルを踏み込みます。走り始めると、体に響いてくる6気筒のエンジンの動きと音。土曜日の朝です。車の少ない道を飛ばします。
半日、2回運転をしただけの4ドアセダンです。私が好きなのはBMWではなく、人も乗せられない、荷物も乗らない私の車なんだって噛み締めた朝でした。