チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

私です。

2017年01月30日 | 日々のこと

曇り、19度、95%

 香港、二日前の旧正月元旦よりお天気が不安定になりました。 毎年詣でる道教のお寺があります。「文武廟」です。読んで字のごとく、文神と武神が祀られています。香港最古の道教のお寺「文武廟」は我が家から上環方向に下りたハリウッドロードにあります。渦巻き状の大きなお線香が天井からぶらさがり、 観光客が絶え間なく来るお寺です。例年、私独りで参ります。ところが今年は、「行ってきます。」と主人の声をかけたら一緒に行くと言い出しました。この「文武廟」に降りる道もいく本もあります。眺めのいい道、私の好きな道を下りることにしました。我が家から下セントラルから上環にかけては、香港でも古くから拓けてきた街です。石で出来た階段も数箇所残っています。公の建物、教会も出来た当時のままの姿を残しています。この私のブログでもそうした建物を紹介してきました。

 数少なくなった煉瓦造りの建造物、この香港島でペストが蔓延した時、日本の北里柴三郎が治療に当たったといわれる現「医学博物館」などがやはりこの「文武廟」に行く道すがらにあります。なにぶんにも地元です。タラタラと坂を下ります。「文武廟」のすぐ上のDRIDGES STREETは、今ではしゃれたレストランが立ち並び、地元の西欧人のお客でいっぱいです。20年ほど前は昼間、人など通っていませんでした。西欧人の犬連れが目立ちます。時代が変わったものだと感じます。この道は行止まり、そこに建つのが煉瓦造りの大きな建物が「YMCA」です。これも私の好きな香港の建造物の一つです。以前にもこの建物のことは紹介しました。知的障害者の職業訓練所が建物内にあります。香港で何番目かに出来た室内プールもこの古い建物内にあります。この建物の前は小さな教会。この路地が好きです。行止まりの路地なのに、道幅があるので暗さがありません。主人が急に「写真を撮ってあげる。」などとおっしゃいます。行止まりですから車も来ません。「道の真ん中に立ちなさい。」自撮りなどしたことがない私、大好きな建物をバックに写真を撮ってもらいました。その私が叫んでいます。「あっ、車が来てるよ。」

 旧正月元旦からでも開いているレストランを覗いたり、写真を撮ったり、主人と二人歩くこと20分、「文武廟」に着きました。初詣の地元香港人でごった返しています。日本のお寺とは趣を異にしています。祀られている神様も全て元は人間だったといわれるせいかもしれません。仏像のお顔が何処そかの誰々に似てるなどと、身近の感じるお寺です。私はこのお寺に毎日参った時期がありました。6、7年毎日参りました。心に大きなものを抱えていた時期です。お線香の匂いも上から降ってくるお線香の灰も赤いお灯明も全く変わっていません。 壁に掛けられた日めくりの暦も変わらない、「ここは何もが変わらない。」安心感が胸に沸きました。

 旧正月の元旦の午後、主人と二人、地元の散策です。ここが日常の私と日頃この付近は歩くこともない主人、モモさんが待つ我が家まで坂道を上に向けてのんびりと戻りました。

コメント
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