雨、15度、83%
丸々4日間、家に籠って荷造りをしました。幸に主人が長い出張です。主人がいれば、朝から「真奈、真奈。」と連呼します。ご飯の用意だって大変です。私とモモだけですから、早朝から仕事ができます。おまけに雨が続いて走りにだって出かけません。
30年住んだ香港、この家には17年住みました。荷物を三回に分けて出したのは正解だったと思います。今回は食器、台所用具が主です。本ばかりの時は楽でした。箱に本を放り込むだけ、ところが食器はそうはいきません。新聞紙などより張りのある梱包用の紙がどっさり届きました。それに一つ一つ包みます。食器の数はあるとは認識していましたが、ありますあります。洋食器はこちらで揃えたものが多いのですが、和食器に至っては日本から持ってきたものに加えて、帰国の度に私がトランクで持ち帰ったものも多くあります。働き蜂のように、セッセと家に物を持って帰ってきていたのです。
本は重いとの思い込みが吹っ飛ぶくらい食器も重い荷物です。その上、鍋が鉄製と来ています。小ぶりな3サイズを蓋とも箱に入れただけでこれまた重い。運ぶ人のご苦労を思いますが、皆さんいつもひょいと2箱ぐらい持ってくださいます。
日本に行く荷物、帰る荷物様々です。一番長く私と一緒に旅してくれているのは、鏡です。小学5年の時父が買ってくれました。以来ずっと一緒です。最後に壁に残ったのはこの鏡。もうすぐこの鏡も壁から下ろします。チェストも食器棚も日本に帰ります。 引き出しひとつハッチひとつ残ったものがないか確かめます。調子が出たのでどんどん箱に詰めていました。気が付くと梱包用のパッキンがもうなくなっています。食器棚の上の洋食器や不揃いな大皿、 重い電気製品は業者の方に梱包を頼むことにして昨晩は休みました。
現在箱の数にして30。これに額50枚を新たに梱包してもらいます。大きな世界地図も額に入れたまま持って帰ります。一体箱数がいくつになるのやら。
朝起きてまずしたことは、私とももさんの枕を箱に入れることです。 ももさん13年ずっとこの枕です。しばらくこの枕とお別れですよ。
主人に残していくものは全部棚に収めました。私が帰国時に必要なものも別の場所になおしました。と思っていてもきっと、あっ、あれも入れてしまった。というものが出てくるような気がします。あと数時間後にはこの家の中はすっきりと物がなくなります。
ここにきて、やっと本当に日本に帰るのだと踏ん切りがついています。無事に荷物を日本で受け取ることができますようにと祈る気持ちでいっぱいです。