チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

鮮蝦雲呑(センハーワンタン)香港

2017年01月21日 | 香港

曇り、14度、70%

 香港は麺類の数が限りなくあります。インスタントラーメンを食べさせる店からお祝いの席に出てくる豪華な伊勢海老の麺まで材料と麺との組み合わせでよりどりみどり。スープの麺、炒めた麺、茹でただけで具材が載っている麺。その中でも、地元の人にも、観光客にもポピュラーな麺といえば、やはり、「鮮蝦雲呑麺」であることに異議がある人はいないと思います。

 この「鮮蝦雲呑麺」だけでミッシュランをとった店もあります。小さな麺だけを扱う店は朝早くから夜遅くまで店を開けています。ちょっとお腹が空いた時ふっと入っていけるお店です。お昼時はもちろん一日中お客でいっぱいです。この「鮮蝦雲呑麺」は、固めに茹でた細い麺に澄んだ蝦のスープと雲呑がついてきます。雲呑もいろいろありますが香港の雲呑は丸のままのプリプリとした蝦がたくさん入っているのが特徴です。生の蝦と少しの豚のミンチを雲呑の皮で包みます。この豚のミンチの割合、脂身の具合が美味しさを決めます。

 私はお店に食べに行ってもこの「鮮蝦雲呑」だけを頼みます。お腹の空いてる時は「鮮蝦雲呑麺」を頼みます。「鮮蝦雲呑麺」を頼むとお店によっては麺の下の雲呑を隠して出してくるので、「あら?雲呑がない。」と思うことがありますが、麺を返すと雲呑登場です。薬味は黄色いニラです。そして、時々「鮮蝦雲呑」だけをお店で買ってきます。寒くなってお鍋の季節には、香港人も生のままの「鮮蝦雲呑」を買っていきます。大抵の麺屋さんでレジの人に「鮮蝦雲呑、一打。」といえば発泡スチロールの容れ物に入れてくれます。一打、とは一ダースのことです。つまり12個です。

 先日は、この「鮮蝦雲呑」とお豆腐、えのきのスープを作りました。出汁はこの雲呑のエビから出てきます。 直径が4、5センチもある雲呑です。それがゴロゴロ入っているのはなんとも贅沢な気分になります。

 豪華な値段の高い中華もそれはそれで美味しいのですが、庶民のお腹と舌を満足させ続けてきた「鮮蝦雲呑麺」などこそ香港の食べ物の美味しさを素直に伝えてくれます。日本に帰ったら、一番恋しく思う味になると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする