曇り、24度、83%
香港島の北側は、急斜面に建物が建ち並んでいます。埋め立てが進んでいますから、平坦な土地が拡がって来ましたが、以前はそれこそ水際からすぐに山道があったと聞きます。ションワン、セントラル、ワンチャイ一帯は昔から人が住み続けて来た土地です。20年程前、セントラル中心部から山に向けて長い長いエスカレーターが作られました。このエスカレーターが出来る前は、山手に住む人たちは、坂を上ったり下ったり。随分便利になりました。
エスカレーターの通っている道に平行して何本も道があります。その坂道を上り下りすると、ビルとビルの間に小さな公園がポツポツあります。公園なんていうにはほんとに小さく「休憩処」と書かれています。 最近は子供の遊具なんかも置かれていますが、以前はひさし付きの小さなベンチがあるのみでしたが、決まって木陰はあります。涼しいうちはこの小さな公園はあまり気にもならず通り過ぎますが、日に日に気温が上がり始めると、こうした小さな公園のありがたさをひしと感じます。
向こうの道と手前に道を行き抜けるこの公園、近道ばかりではありません。高齢化の進む香港、歩き疲れたお年寄りがチョイと一休みします。
水辺もあるやや大きめの公園もあります。 奥の四阿の中では、中国将棋をしているおじいちゃん達がいます。
小さな公園ですが、緑の木陰で一息つく、スコールが来れば雨を凌ぐための屋根を求める、公園のおかげを蒙っています。 暑くなると外で遊ぶ子供なんかいなくなる香港です。坂の途中のこの公園は、昼過ぎには近くの工事現場のおじさん達が思い思いに昼寝をします。
近道のために通り抜けていた小さな公園ですが、暑くなって私もおじいちゃんやおばあちゃんに混じって一休み。ふと上を見上げると、 初めてみる可愛い花がありました。友人に名前を調べてもらいました。「エラエオカルブスレティキュラックス」舌を噛みそうな名前です。
ベンチに座ったおかげで初めての花にも出会えました。この夏度々小さな公園にお世話になりそうです。