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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ラ ベルーシュのブラウン角砂糖

2015年09月12日 | 日々のこと

曇り,26度、81%

 夏は薄めのアールグレー,冬はロイヤルミルクティーかチャイ、年中熱い紅茶を飲みます。普段はお砂糖も入れません。この8月の終わりごろから、急にテャイが飲みたくなりました。 こんなチャイのスパイスミックスを見つけたこともあります。いつもならガーダモンをひき臼で擂って作るのですが,お手軽です。しかも,角砂糖を一つ,二つと入れて飲みました。今考えると,夏の疲れが少したまっていたに違いありません。

 チャイのスパイスミックスは,シナモン、ナツメグが香ります。ガーダモンの甘い薫りは微かです。チャイのスパイスは配合も分量もこれといった決まりはありません。ところがこのチャイ,喉元を過ぎる頃からしょうがの薫りが拡がります。ゆっくりと飲むと,ただでさえ体を温める紅茶にしょうがが入っていますから,じんわりと体の芯が熱を帯びて来ます。 しょうがの薫りが砂糖を欲した理由の一つです。

 お菓子を作るので砂糖の消費は多い方ですが,普通のお砂糖を使っています。ただ飲み物に入れるお砂糖だけはずっと,ちょっとばかり贅沢をしてラ ベルーシュの精製されていないサトウキビの角砂糖を使っています。このお砂糖を初めて買ったのはまだ日本にいた頃です。今のようにスーパーでも売っているお砂糖ではなかったのですが,箱に魅かれて買いました。きれいな雌のオウムの絵が描かれています。このオウム,数年前にデザインが変わりました。以前はもっと美人なオウムでした。箱に魅かれて,物を買う事しばしばです。

 箱に魅かれて買ったブラウンの角砂糖、箱を開けてびっくり,角砂糖の大きさがまちまちです。 でもこれは便利,甘くしていときは大きいのを,ちょっぴりでいい時は小粒をと選べます。以来,お茶用の角砂糖はこのオウムマークのラ ベルーシュです。

 形や箱ばかりで,この角砂糖を使っているのではありません。美味しいお砂糖です。ミルクを入れない紅茶の時にははっきりと微かな甘い薫りを感じます。まろやかなお砂糖です。

 先日ニュースで,昨年行方不明になったマレーシア航空の飛行機の機体の一部が見つかったと聞きました。場所はインド洋フランス領のレユニオン島。何処かで聞いた島の名前です。ずっと気になっていました。チャイを飲み始めて,オウムの箱を手にしてやっと思い出しました。この砂糖の原料は全てレユニオン島のサトウキビから作られているのです。

 最近,自然食のお店によく見られるのが,ラベルーシュの精製されていないカソナード、粉末状のブラウンシュガーです。お菓子のブリュレを作る時,このカソナードを振って焦がすと美味しいとも聞きます。お菓子もいいけど,少ししっとりした甘みのあるこのお砂糖を思い切り贅沢してお料理にも使ってみたいと思います。

 夏の疲れを軽やかにしてくれた,オームマークの不揃いな角砂糖です。