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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

mailは難しい

2015年09月02日 | 日々のこと

小雨,26度、92%

 随分以前のこと,私よりひと回りほど年上の方にメールを差し上げました。個人的なmailではなく、お知らせのmailでした。宛名に始まり,お知らせの文、最後に差出人の私の署名が画面の左寄りに入ります。普通のmailの文章のつもりでした。ところが頂いたお返事には、下川さんはそのお歳になっても手紙の書き方を知らないのですね,と書かれていました。差出人の名前が宛名同様に左端にある事を指摘されました。mailはPCで見るばかりでなく小さな画面の携帯で受け取る事も想定して、差出人の名前も左に寄せて書くようにと何かで読んだ覚えがあります。そうはいっても,ご指摘通り差出人の名前が宛名と縦に並ぶのは日本の常識ではありません。頂いたmailは,日本の手紙の書式そのままの物でした。恥ずかしい事ですと,お詫びのmailを打った覚えがあります。

 この10日ほど,日本と様々な事でmailの遣り取りが続いています。ネットで物を買う場合、頂くmailは実に要を得ていて,ひな形に乗っ取ったようなmailです。顔を合わせずに物の取引,お金の遣り取りがあるのですから,mailは大切だと思います。そんな中,知人が仕事で扱っている物を購入しようとmailを出しました。頂いたお返事,宛名も差出人の名前もありません。改行なし,句読点もない文章です。「ありがとうございますそのように発送いたします」とだけ書かれていました。もう永年お仕事をなさっている方からのmailです。しかも,お年も60歳近い方です。少なからずびっくりしました。個人的なmailなら携帯から書かれた句読点なしの文章でも驚いたりはしません。でも,お金の遣り取りのあるmailでこんな文章は初めてです。

 以前にも書いたかもしれませんが,私の小学生時代の友人が3年前に癌で逝きました。その通夜,葬儀の案内を同窓生からお知らせの形で受け取りました。その文章の中,亡くなった友人はちゃん付けで名前が書かれていました。その上,お知らせの最後には泣いた人の顔の黄色い絵文字が入っていました。この時は,心底呆れました。このお知らせを書いてくださった人は、小学生のときのようにちゃん付けで名前を書いて,近親感をと思ったのかもしれません。それでも亡くなった友人とは随分親しかった私には、気持ちにわだかまりが出来ました。

 絵文字を殆ど使わなかった私です。二人の絵文字の達人が友人にいます。二人とも嫌みにならない素敵な使い方です。そこで,最近その友人達を見習って絵文字を使い始めました。主人とのメッセージでは絵文字ばかりのときもあります。使い始めると,文字ばかりより心が緩みます。まるでその人と話しているかのように思えます。絵文字も使い方、と思えるようになりました。

 mailは手紙同様、顔を突き合わせての物ではありません。出来るだけ相手に不快感のないようにと気を遣います。それでも,「あらあらかしこと」か「草々」などとはかけないmailです。