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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

今年もコウランがひな鳥を連れて来ました。

2015年09月01日 | 日々のこと

雨,26度、91%

 コウランという鳴き声のきれいな小鳥がいます。大きさは,スズメより一まわり大きくて,黒い羽に目元は白、頬にちょっと赤い羽が混じっています。頭の上には小さな羽が立っていて,声ばかりか見た目もきれいな小鳥です。台湾以南にはよく見られる小鳥だそうです。ここ香港では,よく注意して見ていると,スズメより多いかもしれません。町中、人が多い所でもお構いなく大きな木の茂みに群生しています。

 このコウランにエサを与えるようになったのは,10年ほど前の事でした。まだ,出窓の外にはイチジクの木があった頃です。このイチジク,年に2,3こしか実を付けません。それでも私の楽しみなイチジクです。ある時イチジクを見ると,ついばまれた跡が見えます。誰だろうと待ち構えていると,やって来たのはコウランでした。イチジクを食べられるよりはと思い、焼いたパンの端をあげたのが始まりです。

 コウランも他の鳥同様、つがいで行動します。大きさがさほど変わらないので、どちらが雄か雌か見分けがつきません。私が朝窓を開けると,2羽が一緒に飛んで来ることもあれば、隣の家の窓近くに待機していた一羽が,きれいな声でもう一羽を呼ぶこともあります。2羽の様子を見ていると,巣をかけ始めるのは4月頃,雛を連れて来るのは夏の終わりです。

 こうした我家の鳥たちとの関係に昨年異変がありました。昨年の10月1日、香港で道路占拠が始まったその日、我が家の上の家から鳥がうるさいと苦情が来ました。私にはきれいな声でも,鳥が嫌な人もいるのは分かります。ひた謝りで,その日からどんなに窓辺に催促に来ても,エサをあげませんでした。コウランばかりか,鳩もスズメもです。冬のエサが少ない時期にはあげないでいるのは辛かった。日に1,2度は必ずどの鳥かが窓辺で私を待っています。我慢しましたが,この4月,巣をかけ始めたなと思った頃から,また一日一回と決めて,エサをあげ始めました。出窓にあるプランターの縁にずらっと並んで,家の中を見て待っている姿に負けてしまいました。

 一週間ほど前から,スズメのような鳴き声,口早で甲高い鳴き声が聞こえます。洗い物も放って窓辺に飛んで行きました。鳩がやって来ない頃を見計らってのコウラン親子の登場です。 前にいるのが親鳥、後ろの2羽がひな鳥です。 まだ,羽がボサボサのひな鳥,目の下の小さな赤い羽はまだ生えていません。まあ,うるさいほどに鳴きます。ちょうどこのすぐ後に鳩がやって来ました。鳩が来てもお構いなく鳴いて餌カゴのまわりを回るものですから、怒った鳩がひと突きしました。 鳩のくちばしにひな鳥の下毛が付いています。元気に逃げて行きましたから安心。こうして勉強するのです。見出し写真は,エサかごの上にいる親鳥に下から早くとエサを催促するひな鳥です。

 コウランが雛を連れて来るのはひと月もありません。どうやって巣立ちをさせるのかしらと思います。

 今年はまだ苦情が来ません。上の家を見上げながら,せめて,このひと月我慢願います、と心で祈っています。