晴れ、23度、73%
5日程、香港を空けて戻ってみると、なんともいい季節に変わっていました。昼間は30度近くまで気温が上がりますが、爽やかです。湿度がぐっと下がっています。さあ、いよいよ、クーラーを切る時が来たようです。3月末からフル回転、昼も夜もクーラーを消すことが出来ません。暑さに弱いモモさんがいるからばかりではありません。湿度の高さに閉口して、窓は開けることが出来ません。窓を開けて、外気を家にいれてやることが、どんなに待ち遠しかったか。
香港に戻って、翌々日、いつものように早朝、走りにでかけました。ちょうど、冒険家でもあり写真家でもあった星野道夫さんのことを考えながら走っていました。最期、熊に教われたとき、彼は残念だと思ったのか、本望だと思ったのか、時折このことを考えます。そんな時、目の前の道を横断したのが針を総立ちにしたハリネズミでした。香港は、街灯が明るいのでよく見えます。町中のハリネズミといえど、野生のハリネズミです。熊ではありませんが、一瞬どっきりします。野生ですから、何をするか分かりません。決して、あちらが草むらに隠れるまでは、動きません。ハリネズミさん、意外に動きがすばしっこく、ゆさゆさと針を動かしながら歩きます。ユーモラスです。
今年は日本の新聞をにぎわしたハクビシン、香港ではごみ箱をあさるので、問題にもなりません。時折香港の新聞にハクビシンのことが載ると、たいていは交通事故です。ハクビシンは、木に上ります。頭の上の枝が揺れたら、ハクビシンです。小さなまん丸な目をしています。なぜか、よく目が合うのですが、こちらがお出ましになっても、私は決して動きません。体の長さと同じくらい長い長いシッポを持っています。
新参者が2匹の野良犬たちです。今は野良犬ですが、ほんの最近までは、きっと飼い犬だったと思います。2匹とも目がとても落ち着いています。野良犬の目は、どうも落ち着き無くキョロキョロしているものです。2匹いつも一緒です。もしかしたら、一緒に飼われていたのかもしれません。中型犬の雑種です。香港に働きに来ている西欧人の方達、犬たちの里親になりますが、いざ、本国に帰るとなると手放すことも多く、犬好きが散歩するこの道などは、恰好の犬を放棄する場所になっています。この2匹が向こうからやって来ても、私は決して動きません。動物好きですが、恐がりで臆病なところがあります。
香港は、十月から十二月にかけてが、最も過ごし易い気候になります。お天気も続きますし、乾燥しています。涼しいといっても22度くらい、ハリネズミやハクビシンが子供を連れて歩くのを見れるのは、年が明けてからになります。香港のハリネズミ、冬眠はしないようです。
今朝は、2匹の野良犬の後ろ姿と草むらからこちらをのぞいていたハクビシンに出会いました。私、日本語で「おはよう。」と必ず声をかけます。