曇り、23度、74%
福岡に滞在中、友人が孫に会いに来てくれました。その友人が孫へのプレゼントを持って来てくれました。大きな一抱えもあるバラの花束です。たった8ヶ月の女の子、こんな素敵なプレゼントがあるでしょうか。しかも、香りのいいバラです。大きなバラの花束を、小さな友人が大事に抱えて待っていてくれました。
バラの花、孫のホテルの部屋に飾るつもりでした。でも、こんな大きな花束を入れる花瓶をホテルが貸してくれるでしょうか。私もホテルに泊まっています。誰もいない実家で枯れさせてしまうのはもったいない。夕方には、実家の墓参の予定が入っていました。折角の頂き物ですが、墓前に供える事にしました。花束を持つ私は、その香りにうっとりです。孫も小さな手で、バラの花をつかもうとします。
門前の顔なじみの花屋さんの前を素通りして墓地へ向かいます。墓前のお供えの花といえば、菊などの日本古来の花たちです。実家の墓は墓地の奥に位置します。行きすがら、他所のお墓の花を見てもバラだけはありません。とてもウキウキして気分になりました。
友人は、きっと実家の壷を思ってでしょう、バラの丈を切り詰めないで花束にしてくれていました。墓前の花立てにちょうどの長さです。ご覧のようになんとも華やかなお墓になりました。孫にとっては初めての墓参りです。私の父母には、ひ孫を見せることが出来ませんでした。墓の中で喜んでいてくれると思います。
暑さが残る夕方、墓地ですから蚊がいます。急ぎ墓掃除をしていると、あらあら、ひと月前に私が墓前に供えたクヌギがひとつ、コロンと転がっていました。台風の風にも飛ばされず、コロン。
孫との初めての墓参り、香りのいいたくさんのバラが彩りを添えてくれました。ありがとう。