曇り、22度、66%
先日の帰国は、帰る前から気が重いものでした。引っ越しという大仕事の上に、主人が東京から息子夫婦を呼ぶことに決めました。まだ8ヶ月の孫も一緒ですから、建材の新しい家や引っ越しあとの埃は、孫には厳禁です。孫にも半年会っていません。5日の限られた時間、どう時間を使おうかと悩みます。その上、台風18号が接近です。こんな私ですが、珍しくナーバスになっていました。そんなことを、友人にメールで書き送っていたところ、贈り物があるので住所を知らせてと返事が来ました。贈り物とあらば、喜んで頂戴します。私は出たり入ったりですから、厚かましく主人の実家の住所を教えました。
引っ越しの荷物も雨にも遭わずに、運び入れました、ホッとした翌日、息子夫婦と一緒に主人の実家に義父母を訪ねました。友人からの荷物が、棚の上で私を待っていました。
袋を開けると、コーヒーのいい香り、そして、京菓子らしく、可愛い包みがふたつ。
早速、お茶のお供に頂く事にしました。駿河屋の「松露」蓋をとると、見出し写真のように干菓子が、顔をのぞかせます。この時の、あらっと思う、こういう心遣いがとても好きです。びっくりとまでは言わないまでも、ちょっと間のあるサプライズ、遊び心です。この干菓子に下には、
松の露に見立てた、あん玉を砂糖がけした菓子が入っていました。福岡のお隣佐賀県の唐津市にも「松露饅頭」という有名な菓子があります。形はこの松露と瓜二つ。
もう一つの小箱には、「州浜」という菓子が入っていました。きな粉を蜜で固めて作る菓子です。頂いた州浜は、「春日乃豆」とい空豆型の州浜です。州浜という菓子が大好物の私、恥ずかしいことに写真をとるのも忘れて、ポイポイと食べました。何分にもお疲れです。あっという間に、お腹の中に入ってしまいました。きな粉の香りがよく黄色とウグイス色の州浜でした。
義父母、息子夫婦それに私、孫はまだ甘いものは頂けません。大人5人で孫を囲んでのお茶の時間です。にぎやかな上に、お菓子もあれよという間に無くなりました。義父はたいそう、松露が気に入って、小さい頃、彼が育った柳川では、松露を犬のフンとよんでいたとまで言い、皆を笑わせます。
きれいな色形の干菓子は、全て密やかに義母の口に入りました。
久しぶりの家族揃ってのお茶の時間でした。主人はこの場にいませんでしたが、いつも、いいタイミングに電話をくれます。皆の笑顔が、私の疲れなんか吹っ飛ばしてくれます。
おいしいお菓子をありがとう。コーヒーはしっかり香港に持ち帰って来ましたよ。