平和とつれづれ

核保有国の米英仏の現職外相が初めて広島の平和記念公園を訪れ
G7では核の無い世界を目指しての「広島宣言」が発表されたとか。

それだけでも随分進歩で喜ばしいけれど
戦後７０年、原爆投下に対して賛成派の人達が
今も過半数いると言うことが残念でたまりません。
ノーベル平和賞を受賞されているオバマ大統領には
是非とも広島訪問をして平和への大きな道筋をつけて欲しいと思います。

先日。好きな番組SWICHIインタビューを見ていて
（IPS細胞の山中教授と俳優の渡辺謙さんの対談とても面白かったです）
その続きで始まったETV特集がとても興味深く
そのまま見入ってしまいました。

奇跡的にアウシュビッツ強制収容所から生き延びたと言うエヴァさん。
「アンネの日記」のアンネと友達だったと言う彼女は
その後結婚し子供にも恵まれたけれど
自分の悲惨な経験はずっと胸に抱え込んだままだったそう。
あまりにも有名になった「アンネの日記」には収容所の事は書かれていない。
アウシュビッツで何が起きていたのか
真実が知らされままでいることに疑問を持ち
ようやく最近になってその経験を語り伝えることにしたんだそうです。

エヴァさんは語り部として語る一方で、実の娘には語れず。
娘も母が苦しんでいる事はわかるからこそ
なぜその苦しみを自分に打ち明けてくれないのか
不満に思い、母娘の間にずっと薄い壁があったそうです。
そして今年２月、初めて二人でアウシュビッツを訪れ
過去の現実と向き合い母の想いを初めて実感し
二人の心の壁がなくなりました。

あまりに過酷で辛すぎる事は早く忘れようとする防衛本能で
語れない事が多いのもよく知られています。
エヴァさんがようやく娘さんに語ることが出来るまでに
７０年もの時間が必要だった。
それ程、悲惨で辛すぎる体験だったと言う事だし
同じような悲惨な経験をし、胸に抱えている人が
世界中に多くいるのかと思うと本当に悲しくなります。

エヴァさんが若い人達に語り伝えるように
悲惨な事実から学び、再び間違いを犯さないように
唯一の被爆国出る日本でも
もっともっと平和に対する教育をして欲しいと願います。

このETV特集「エヴァの長い旅～娘に遺すホロコースとの記憶～」は
１６日（土）午前０時から再放送されます。
関心がある人はぜひ見て下さい。

ちなみに山中教授と渡辺謙さんの対談後半も今週土曜日ありますよ～

硬い話題を最後まで読んで下さって
ありがとうございます