どこまで行くの？

今日、次のような記事を読みました。


東京大学でサルの子宮移植の実験が成功。
生理も問題無く起こっており
今後は人工授精で出産が可能かどうか研究を進めるのだそう。


これが成功すればいずれ人間の子宮移植を可能にし
ガンなので子宮を摘出した女性などの出産が
夢ではなくなりそうです。


やむを得ない事情で子宮が無い女性達
（そう言えば、そんな娘のために実の母親が
　代理出産をしたニュースが記憶にありますが）
にとっては希望の星になるのかもしれません。



けれどもこの記事を読んで
私はとても複雑な気分になりました。

不妊に対する手段も今はとても進化しました。



けれど、子宮移植はどうなんだろう・・・



正直言って、そこまではやり過ぎのような気がしてしまいます。


どうしても子供を産みたいのに子宮が無いのは
女性としてどうしようもなく悲劇的な事で
その悲しみや苦しみは容易に想像出来るものでは無い
とは思うのですが・・・

けれども、子供を産めないと言う運命を受け入れて
どう乗り越えるのか。
とても厳しいけれど与えられた試練を乗り越える事で
大きな大きな学びがあると思うのです。



それからもう一点複雑な気分になった理由。
実験台になっているサルの事。
医学がどんどん進化していけるのは
私達の知らない所でこのサルのように
どれほど多くの動物達が犠牲となって
献体させられているのかと
想像してしまったこと。



あの心臓でさえ移植が出来るようになっていますが
おそらく最初は同じようにサルで実験が始まったんだろうなぁと。
そのおかげで、多くの命が救われているのだから
否定はしませんが
多くの動物達が私達人間のために犠牲になっていてくれる事に
感謝しないといけないのだと思うのです。
それは動物実験の子達だけではなく
私達の食事の元となったり
鞄や靴、洋服などになっていたり
あるいは先日の口蹄疫などのように犠牲になったりと
私達は多くの命を頂いている事を改めて思い出します。




「知足」・・・足るを知る


進化も必要だけれど
もしかしたら行過ぎた人間の欲求かもしれない。
どこかで歯止めがかかるといいのだけれど。


そして私達に人間のために大切な命を捧げてくれた動物達に
心から感謝をします