受け入れる、委ねる、そしてまた・・・

映画『あん』は素敵な作品で
泣けて泣けて大変でしたがとても良かったです

過去の傷を抱えながら生きる男と
恵まれない家庭環境の中で生きる中学生が
ハンセン病の老女と出会い
どら焼きを通して繋がって行く物語です

ハンセン病と言えば、以前見た番組
『僕は忘れない
　～瀬戸内　ハンセン病療養所の島～』を思い出します。

長い間完全隔離と言う間違った政策が取られ
この病気だと診断されてしまったら二度と家族には会えない。
そして世間からの偏見差別にも苦しめられて来た。
実に悲しい現実です。

この『あん』もそんな現実に苦しめられながらも
病気を受け入れて生きて来た女性（樹希希林）が登場します。


誰でも、予想しなかった出来事が突然降って湧いて
どうしたらいいのかわからなくなってしまうことが
人生の中ではあります。
私も幾度かありました・・・

一番記憶に古い経験は
これからがんばろうと！思っていた矢先の部署の移動。
私としてはかなりショックな出来事でしたが
その時、誰かに言われたのが
「時には流されてみることも必要だよ」と言う言葉でした。

そして流されてみようと気持ちを切り替えて
がんばることが出来ました。


“流される”と言うと何となくイメージは悪いのですが

流れに身を任せる
やるべき事をやったら、あとは委ねる

こういう事だと思うのです。

どんなにあがいても自分の力ではどうにもならない事もあります。
自分一人だけで生きているのではないから尚更です。

どんなに大変でも
ベストを尽くして、あとは神様に委ねるしかない。
委ねた後の結果は
たとえ望んだ結果でなくても、受け入れる。

受け入れる、委ねる。
そしてまた、受け入れることで
人間成長していくんですね・・・