豆猫日記 すべてはうまく行っている♪♪

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『宮廷画家ゴヤは見た』

2008-10-07 23:49:23 | 映画
本題に入る前に・・・

緒方拳さんの訃報には驚きました。
すでに71歳になられていた事にも驚きましたが
まだまだ現役俳優として大活躍だったのに・・・

『長い散歩』の渋い演技が記憶に新しく
まさかこんなに早く訃報を聞くことになろうとは・・・
なくなる直前までドラマの仕事をされていたとか。
まだまだ早すぎるとは言え
役者冥利に尽きる幸せな最期なのかもしれないとも思います。


それにしても
先日の深浦加奈子さんに続いての訃報。
寂しいですね。




さてさて本日のお題は久しぶりの洋画
『宮廷画家ゴヤは見た』です。

この手の歴史物が好きなので必ず観てしまうのですが
予想以上でした

スペインの有名な画家ゴヤ。
名前は知っているけどどんな作品だったのか
記憶に無い
映画の中でいくつか出てきますが
かなりショッキングでした。



宮廷画家ゴヤの目(作品)を通して
18世紀スペインの宗教観や内戦の様子を追う仕掛け。

当時のスペインは異教徒の弾圧が異常なほど厳しい時代。
そこに巻き込まれてしまう少女の悲劇。
獄中に捉えられたまま
救いの手を差し伸べてくれたと信じる神父の子供を
獄中に身ごもる。
神父は国外に脱走
少女は15年もの間獄中のまま。

この少女役をナタリー・ポートマンが演じてます。

フランス革命が起こり変化の波はスペインにも届き
かつて異端者として捕らえられていた者達が解放され
少女も出て来たのだがその姿が・・・


これがナタリー・ポートマン?と思うほど
見事な汚れっぷりに驚かされました!


精神的にもおかしくなってしまった彼女の心は
自分が生んだ赤ちゃんと
愛する人への想いの中だけで生きてます。


ネタバレになりますが
ラストシーンがまた強烈でした。
死刑に処せられた男の亡骸が台車に引かれていく中
幸せそうに男の手をつなぎ一緒に歩き続ける。
その情景をゴヤが見つめている。

私としてはかなり衝撃的な映像です。
映像としては残酷なのだけれど
なぜか幸福感を感じる不思議なラストシーンでした



お次も同じくナタリー・ポートマンの歴史物
『ブーリン家の姉妹』が気になります。
その前にまずは『容疑者Xの献身』かな~
原作はとても良かったです。