宇宙人の独り言

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神々の大いなる秘密  

2013年01月19日 | 日記
『神々の大いなる秘密』 三交社 E・V・デ二ケン 著 寺戸衛好 訳


著者のエーリッヒ・フォン・デニケン氏は、1968年に発表された世界的ベストセラー『未来への記憶』等の作品で日本でも広く知られています。一連の著作としては、『星への帰還』『宇宙人の謎』があります。
本書は、その構成もさることながら、収集されているデータや情報に「意外性」や「面白さ」があって、ついつい最後まで読まされたという感じです。宇宙考古学に興味ある読者には知られていると思いますが、一度は読んでおきたい本の一冊でしょう。訳者である寺戸氏は「訳者あとがき」で次のように書いています。

――(略)太古の地球に異星からの飛来者が訪れ、人類の進化に干渉し、文明創始に与り、時によっては「神」を演じた。その証拠・痕跡は世界中に散らばる謎めいた考古遺跡群や世界中の民族が伝承する聖典、神話、伝説などに遺されている……。こうした結論自体は今では特に目新しくないが、この種の本の魅力は、その「翔んだ」結論もさることながら、そうした結論を導かざるをえない著者の内的な動機、そのために用意され、収集された情報・データの意外性や面白さ、知的性格、そして当然のことながら、それらを「読ませる」仕立ての工夫によるところが大きい。この点で、本書はよく出来ており、かなり懐疑的な人でも、ふと立ち止まらせる説得力がある。――

本書の構成は4章からなっており、
第1章は、旧約聖書が主題です。旧約聖書の神を、これは「本物の神ではない」と疑問符を投げかけています。
第2章は、ファティマの聖母顕現とそのメッセージ、特に「第三の秘密」に対する教皇庁の態度がテーマです。事実関係を詳しく論じており、最後の著者の見解は意外に感じました。
第3章は、西欧人の目に映るアジアの宗教的エキゾチズムが紀行的タッチで印象深く描かれています。
第4章は、古代インドの二大叙事詩『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』などを中心にしながら、神々・悪魔・幽鬼・人間を含むいっさいの生類入り乱れての天界戦争が論じられています。


「我々が歴史を通して知っている唯一のことは、我々が歴史から何ものも学ばないということである。そしてこれを知るために何千ページもの本が必要というわけだ」(エルヴィン・シャルガフ教授・米国生科学者)

以上


神々の大いなる秘密―宇宙考古学が解き明かす異星人の足跡
Erich Von D¨aniken,寺戸 衛好
三交社


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