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モルツーの日々@競馬と本と日本史他

本が好きな書店員(出版社営業部から書店員に出戻りました)。史跡巡りの写真を素敵に撮りたい。馬も好き。

冊数記入せずに番線押したら全点各1冊?

2011年07月10日 | 書籍業界にて想う

「一覧注文書に冊数を記入せずに番線を押して送ってしまうと、全点1冊ずつ入荷してきてしまう」という都市伝説(?)を、聞いたことがありました。

漫画専門店勤務当時。
新規店オープンのために、一覧注文書に必要商品の注文数を記入し、番線を押していく作業をしながらの会話だったと思います。

まさかー。
とか、
現実的じゃないでしょ。
とか、思いました。


しかし出版社で注文を受け付ける側になってから、その話の一部が本当であると知りました。

「一覧注文書」ではなく「短冊」の場合は、その通りなのです。
注文冊数の記入が無い「短冊」注文が届いた場合、「1冊の注文ってコト」としています。

ホントは、注文元の書店さんに電話をして問い合わせるのがイチバンなのでしょうけれど、そこまでの手間をかけなくてもまぁ1冊ダヨネ、というカンジで。
(実際、短冊注文は客注品1冊であるパターンが、イチバン多いです。)


書店員当時、一覧注文書で発注する際に「注文が1冊も無いページに番線押しちゃったら一大事!」とココロのどこかで思っていた当時が懐かしいですが、今、注文を受ける側としてそんなページに出会っても「じゃあ各1冊で」なんてことは、まさかしません。
まぁ、「このページ、番線押してあるけど注文無いよね?無いよね??」としつこく確認することになるので、注文の無いページには押さないでいただけるほうが助かりますけれども。



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SONYのReader、触ってきました!

2010年12月11日 | 書籍業界にて想う

「ガラパゴスが発売になった」という話を昨日会社で聞いてたからか、今朝起きた瞬間にふと、SONYの「リーダー」ってどうなったんだっけ??と思い、枕元にあったiPhoneで検索したところ、なんと公式サイトに「新発売」となってて布団の中でびっくりしました。

どうやら、ガラパゴスと同時の12月10日発売だったようで。
(注:「ガラパゴス」=SHARPが出したiPadみたいなやつのことです。電子書籍が読める!ってのをウリにしてる、真っ平型のミニパソコン。)

実物が、観たいです。
「リーダー」の。

電子書籍端末。私は、欲しいです。
「読みかけの文庫を行きの電車内で読み終わってしまいそうな時にもう1冊持って行こうかどうしようか悩まなくて済むなんて夢のよう!!」と、思って、登場を待ち望んでいたのです。
紙媒体の本の質感がどうのとか、書店の未来がどうのとか言うのは、気にはなりつつも「それも時代の流れ」と割り切る気持ちになってます。
モノのタカチは変わっていくもの。
便利になるならそっちの方がイイ!

ただ、液晶画面は「なんか違う」と思ってまして、モバイルパソコン(ミニノート型やタブレット型)にはさっぱりそそられなかったのです。

「イーインク」。
これを、観てみたい。
電子画面でありながら、「紙」を見る感覚の再現を追及してくれた物だそうです。
液晶画面で何時間も文字を読み続けるのは疲れるが、イーインクなら目に優しい、と言われているもの。
すごくそそられるのですが、実物を見れるチャンスがなかなか無くて。
ソニーのリーダーは、このイーインクを使ったシロモノなのです。

どこで売ってるんだろうかと思いつつ家電量販店・ビックカメラに行ってみましたら、ありました。
ガラパゴスやiPadと同じコーナーで展示販売してました。
人だかりはサッパリできてなかったので、じっくり触らせてもらいました。
初のイーインク体験にドキドキしながら。

で、結論。
「まだ、待ち。」

なにより、ちゃっちぃカンジがして、約2万円も出してコレ!?とゆー、「気分」の問題がまず一つ。軽くて良いのですがねぇ。
次に、ページを捲る際の白黒反転が、どうにも気になる。
これは、どうしようも無いらしいようです。公式ページのQ&Aを見ると。(→コチラへ)
うーん・・・どうしようも無いのなら、今後待ってても変わらないかなぁ。。。と悩みながらも、すぐに飛びつく気持ちにはなれませんでした。

あ、でも画面は確かに眩しくなくて長時間見ていても目に優しそうでした。・・・と、一応フォローも。
隣にあったガラパゴスは、眩しくて。
でも液晶画面は液晶画面で、雑誌を読むのには良さそう。
手に取って観て見ましたが、キレイでクリアな紙面が出ていて、雑誌をぱらぱらと眺めるのにはアッチの方(液晶画面)が適してるのかなぁと思いました。
コミックとかは、どうなんだろう。液晶よりイーインクが合ってそうなイメージがありますが。

文章系のものは、読める種類は多そう。
”ソニーリーダー 電子文庫パブリ” と検索するとヒットするブログを読むと、どうやら、「電子文庫パブリ」の物も読み込める様子なので。
専用の「Reader Store」だと種類が無くてまだかなり無理目な具合ですが、電子文庫パブリの本がイケるなら(中でも、たぶん「XMDFファイル形式のものに限られるとは思いますが)、読める本の種類の問題は解決するのではないかと。
(「電子文庫パブリ」=電子書籍を販売してるサイト。大手出版社の作品も数多く、私はよく買ってiPhoneで読んでます。)

それともう一つ思ったこと。
買うなら、「文庫本サイズ」と唄っている「350」より、「ひろびろ大画面」の「650」のほうが、良さそう。
実物を見る前は「より軽量なほうがイイ!」と思ってた私ですが、本文を表示したときの文字の大きさ・行数・文字数等の雰囲気が、大きいサイズの方が紙媒体の本に近いような気がしました。


そんなカンジで、ともかくも私は飛びつくのはヤメました。
魅力は、あるにはありますが。
2万円近く出すのは、ちょっと。
8000円くらいなら、買って帰ってきてたかもですが、まだまだ草創期な印象です。

つか、通勤中、最近はサッパリ本読んでないし、iPhoneがあればそれでイイんじゃね?とゆー心の声も聞こえますし。

でもでも諦められないイーインク。
イーインクでのライバル「キンドル」も、発売されたらいじりに行ってみたいと思います。


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出版健保の建物

2010年11月13日 | 書籍業界にて想う

先日、インフルエンザの予防接種を受けに、勤め先で加入している健康保険組合へ行ってきました。
注射痕が翌日から腫れてきててイヤな具合なのですが、それはともかく。

いつもはエレベーターに乗ってしまうところを、階段を使って降りてみたのです。
そしたら、これがちょっとイイカンジだったのです。
レンガ壁に覆われていて、レトロな雰囲気。
毎年健康診断で訪れていた建物なのですが、この階段の様子はちょっと気が効いてるカンジで、もしや健保になる前は何か別の用途の建物だったのでは?と思ったほど。

しかも、降りていく途中でさらなる「只者では無い様相」が出現しましたので、ご紹介をば。


まずコレ。

壁に突然、へこみが!
上の階から降りてきたところにあり、左はバルコニーへのガラス扉。右はその階のフロアへと続いています。
どうして凹んでるんでしょう。
なぜ凹んでいなければいけないのでしょう。。。
扉があるわけでもなく、単にレンガ壁のまま、凹んでました。

次に、コレ。

先ほどの凹みの斜め向かいにあたる場所に、謎のスペースが。
上の写真の向きで階段を降りてきてそのままぐるっと右に廻り込むと、このスペースになるわけです。
この写真の左手前は下への階段。
・・・ちょっと分かりくいアングルで申し訳ないのですが、とにかく、どうして階段脇にこんなスペースがあるのか、非常にフシギでした。
階によっては物置になってましたが、この写真のように、使用してない階の方が多くて。

ちなみにココは、「出版健康保険組合」の建物。
もしや何か有名な建物ではないかと検索してみたのですが、ヒットしたのはベツモノでした。
(ベツモノはコチラ→ http://www.jcarb.com/Portfolio00002240.html 住所が違いました。今はホンダ販売労働組合とやらがそこにはあるようです。)

この建物の所在地は、東京都千代田区神田駿河台1-7。
御茶ノ水から徒歩数分、明治大学の近くです。
何か別の用途に使われてた建物でコレらはその当時の名残なのか、はたまた有名デザイナーが内装をデザインした結果のオシャレな凹みなのか、ちょっと気になってます。
行く機会のあるかたは、ぜひ帰りは階段で。

この謎のモノ、何か情報お持ちのかたいらっしゃいましたら、ぜひお報せを!



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電子書籍端末が欲しい

2010年10月19日 | 書籍業界にて想う
週刊ダイヤモンドとかクローズアップ現代とかでたて続けに電子書籍ネタを見かけたため、ここ数日、私の中の電子書籍熱が盛り上がっております。

今、悩んでるは、どの端末が良いか、ということ。

液晶画面タイプはちょっと辛い、と、iPhoneで電子書籍を読んでて思ったので、イーインクに期待中。
ただ、iPhoneで読むのが辛かったのは、画面の大きさも影響しているか、とも思う。
あの小さい画面で読む場合、どうしても1ページあたりの文字数が少なくなり、しょっちゅうページを捲っていたので。
しかも上手く捲れなかったりして、ちょっとイラっとしたりも。
ついでに言えば、どうしても「ケータイ」なので、病院の待合室ではタイヘン読みづらいです。気持ち的に。

イーインクというのは、紙に近づけた電子ペーパーのこと。・・・で、いいのかな。

液晶画面だと、明るすぎて目に辛いもの。
つまりはパソコン画面をずっと凝視してるわけで、ちょっと辛い。
その点、電子ペーパーは、「紙らしい電子モノ」を目指してるモノ。
映し出される画面の目への負担が軽いようなものになってたりするそうな。
「紙」を研究し、「紙」に近づけようとしている、とか。

10年くらい前だったか、電子書籍端末の存在を知ったときには「え~本は本でしょ!」と思いつつもこの「電子ペーパー」というものを詳しく知っていくうちに、作ってる側の「紙へのリスペクト」を感じてしまい、あっとゆー間に「電子書籍、アリだな」と思ってしまった私です。
あの時、製品発表されたものの、消えていってしまったアレはなんだったっけ?
世間に広まるのを待ってたのになぁ。


モバイルネット機能はiPhoneで充分なので、電子書籍端末には本の機能だけを求めるつもり。
となると、キンドルかソニーリーダーか。
キンドルは、あの下部分のキーボード、要らないだよなぁ。。。
ソニーリーダー・・・書き込みができるってのは、ちょっと魅力的だけど。。。

年末に向けて、いよいよ日本語版発売の日付が具体的に出てくる気配。
あれこれ比較検討して、コッチを買ったらこのサイトで買ったのは読めない!なんて事態にならないようにそのへんのお勉強もしつつ(足並み揃えるのが得意な日本の出版業界、そのヘンのコトはがんばって欲しいトコロ)、発売を楽しみに待ちたいと思います。



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『乗馬をはじめよう』 岩谷 一裕 (高橋書店)

2010年09月21日 | 書籍業界にて想う
『乗馬をはじめよう』 岩谷 一裕 (高橋書店)

大手乗馬クラブ「クレイン」による、乗馬レッスン本。(画像、出ないスかね)
DVD付きで、このDVD、すごく頼もしい気がします。
・・・まだ私、乗馬ビギナーなので評価するのは難しいですが、今の私から見て、お手本となる姿勢・動きをスローで観られるのは、すごくありがたいです。
YouTubeで映像を探しても、どれが上手い人の映像なのか見分けつかないですし、スローにする方法、分からないですし。

お手本の動きをDVDで観てイメージトレーニングをして、具体的で細かなことは本の説明部分を読む、と。

乗馬は「習うより慣れろ」なんでしょうけれど、ある程度身についた段階で言葉による説明(例えば外国語習得で言えば「文法」にあたる要素)によって、脳みその中を整頓して体の動きを意識的に変えることが必要な場合もあるわけで、この本は、そんな要求に応えてくれるものなんだろうなぁ、と。

今後、繰り返し繰り返し、参考にさせていただこうと思ってる一冊です。


この本、私は、乗馬クラブ入会時に購入させられるセットの中に入っていたので問答無用で買うことになりましたが、フツウの本屋さんでも買う事ができます。
「高橋書店」さんは実用書の大手さんなので、この本もフツウに棚に並んでる場合があります。
実際、私はクラブ入会前にこの本を書店で見かけ、買おうかどうしようか迷っていました。
クラブの指導員さんは、私が「本屋さんで見た」と言ったら「なかなか置いてないですよ、凄いですね」的なことをおっしゃってましたが。
・・・買わないでおいて良かった、危なかった、というのがホンネ。
2冊になっちゃうトコでした。
「持ってるから要りません」が通用するのかどうか、試してみればよかったな、とも思ってますが。
その分、初期費用が安く済んだかしらん。
試してみたかた、いらっしゃいましたらご一報を♪

ちなみに、定価販売でした。
どーゆー仕入れしてるんだろ。書店を通してるのかな。
版元から直接仕入れれば多少安く仕入れられる場合だってあるだろうに(しかもこの場合、書籍の性質がまさに大量買いな性質だし)。
そしたら会員さんに安く提供できるだろうに。
書店の立場だったら書店を通してもらったほうがありがたいですけど、問答無用で買わされる側としちゃ「選択の余地が無い分、安く提供する努力してよ。」と思ってしまいますです。
日々、仕事で学校さんのテキストの手配してる影響で、こんなことが気になってしまうのかも。
それと、たぶん、長年の書店勤めで本を割引価格で買うことに慣れてしまった結果、定価購入に違和感を覚えているのだと思います。
今だって、トーハンの店売に行けば・・・とか、版元に直接買いに行けば・・・とか、かつての勤務先に行けば・・・とか、安く買う方法をあれこれ知ってしまっているばっかりに、ついつい、こだわりが強くなってしまっているのでしょう、私。


ちょっと愚痴っぽくもなりましたが、すごく活用できそうな本だと思ったのは、正直な気持ちです。
本の中で馬が、その時の馬の気持ちを吹出しでしゃべっててかわいいですし。
乗馬をしない人でも見ていて楽しいかも。


♪イイネ♪

 

 


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麦本屋をヨロシク

2010年09月04日 | 書籍業界にて想う

着々と陳列品を増やしてます。「麦本屋」。(リンク貼っときます。ヨロシク。)

麦本屋、ってネーミングは、ネット上の名前をつける際に、ノリで考えて気軽につけたもの。
確か最初は、セブン&ワイ(現セブンネットショッピング)の「みんなの書店」での名称でした。(・・・丹精込めて作り上げたマイコーナーも、社名変更にともなうホームページリニューアルでどこか虚空へと失せてしまったようですが。)

「麦本屋」
いつか自分で開業できたらこの名前をつけようと思って大事にしてる名なのです。
・・・そんな日がやってくるのかどうか、甚だ可能性少ですが。

ところで、出版社の電話係として日々書店さんからの注文を受け付けてるワタシ。
全国の書店さんデータベースを、日常的に使ってます。
これは、勤務先の会社オリジナルのものではなくて、おそらくどこかから買ってるモノ。
定期的に最新データが入れられて、その都度、新規店やら閉店やらの情報が更新される仕組み。他の出版社さんも使ってると思われるものです。

先日、そのデータベースの中で「麦書店」というお店を見つけました。
残念ながら閉店してしまっていましたが。
それを見てふと気になって、『麦本屋』と検索してみました。

該当は、無しでした。

良かった。良かった。

唯一無二の「麦本屋」。
馬の本とか奥州藤原氏の本とかの表紙を楽しく並べてます。
amazonともリンクしてますので、どうぞよろしくです。


♪1日1回♪
←シアワセのぽちり


業務日誌ブログ~書店さんからの電話にはリズムが肝要

2010年02月11日 | 書籍業界にて想う
書店さんからの電話注文を受けるのは簡単です。
注文内容と番線を聞いておけば良いのです。
しかしベテランとなるためには、急いでるお客さん(書店さん)にもスムーズにお買い物(電話発注)をしていただく、ということが肝要になってくるかと思われます。

とにかく、書店員さんは忙しいです。
店内を一歩進むごとに仕事が飛び込んできます。
新刊は見る見る売れて店頭在庫が減って補充が必要になる。
平台の既刊本が減っているのに気づき、電話発注しなくちゃいけない。
在庫を取り行こう、または電話注文をしようとバックヤードへ向かう途中にお客様からの問合せが入り、逆方向へ歩いてご案内をした帰りにレジから「袋が足りなくなりそう!取ってきて!」なんてゆー指令が入ったりしているうちに、エプロンポケットは短冊が溢れ「やることメモ」の項目はどんどん追加されていきます。
落ち着いて電話注文などできるはずもなく、なおかつ電話先はずらりとリスト化できるほどに!!

おそらくそんな状態なのでしょう。
私が受ける書店さんからの電話は、大抵皆さん早口です。
(私も書店員当時、そうとう早口で電話していたと思います。)
そこで、受けるこちらがモタモタしていてはご迷惑をかけてしまいます。
ココが気の遣いドコロ。
相手のペースに合わせます。
注文品の在庫確認をスムーズに行うことも、もちろん大切でウデの見せ所ですが、クライマックスは番線・書店名を聞く段階。

在庫確認が済んで注文が確定すると、
書店さんは出版社へ、自分の店の「問屋名・作業番号・書店番号・書店名」を伝えます。
出版社は書店さんへ、「問屋への入荷日・自分の名前(担当者名)」を伝えます。
この伝え合いの場面で、リズムの合う相手・合わない相手の差が顕著になります。

書店さんの番号を、こちらは復唱しつつメモを取るのですが、この復唱のタイミングに気を遣います。
区切り目が個性によって違うので、呼吸を合わせないと、つまづいてしまって気持ちよくありません。
まるで餅つきの合いの手のように、相手のリズムに合わせてタイミング良く復唱する。
そしてこちらからお伝えする項目も、相手のリズムを崩さないようにしゃべる。

相手と同時に声を発してしまい「あ、どうぞ」「あ、いえ、どうぞ」なんてモタモタしてしまった時はやや気まずい気持ちで受話器を置きますが、電話の向こうの相手と、まるで数年来のコンビのように息ピッタリでやり取りをして受話器を置くときは、大変清々しい気持ちになるものなのです。



・・・なんて思いつつ日々書店さんからの電話をお受けしてるのは、もしかして私だけの勝手な思い込みかもしれませんけど。

電話の向こうに聞こえる「お店らしい雰囲気」を懐かしく恋焦がれつつ、今日も今日とて一本一本の電話に全神経を注ぐ覚悟で書店様からの注文をお待ちしておる次第なのです。

業務日誌ブログ~Macデビュー♪

2010年01月21日 | 書籍業界にて想う
ウィンドウズしか使ったことない私。
なので、仕事で受けるお問い合わせで「Macを使ってるんですけど。。。」と言われてしまうともうダメで、クリック一つ、説明できません。
「ウィンドウズだと右クリックで出るんですけど」ってコトも、マックだとどうやらフツーのクリックが右だとかなんとか。ああややこしい。

しかしここ最近、Mac使いさんからの問い合わせが多いのです。
仕方ないので、まぁ新しいコト覚えてみようかな、というやる気を少々出して、編集さんからMacBOOKを借りてきてヒマに任せてアレコレいじっていました。

新鮮で、楽しかったです。
Macってなんだか憧れだったし。
サファリってなんだ!?ドックってなんだ!?と、今まで口頭でしか説明してもらえなかった諸々を、この目で見て、実際にクリックして、確かめることができました。
これで、WinでもMacでもどんとこい!と言える状態になりました。
って言ってても、実際に説明するとなると難しそうなので、できるだけそのチャンスは先延ばしになって欲しいと思うのでありますが。

業務日誌ブログ~カバー&帯巻き

2010年01月19日 | 書籍業界にて想う
本につけるオビやカバーって、書籍本体より多めに作られています。実は。

なんのためかとゆーと、書店から「返品」されてきたときめっちゃ汚れていても、外側だけ取り替えればオッケーである場合が多いので、それに備えて。
こうしてキレイにされた本は、再び出荷されていきます。
この為に、新刊として書籍を印刷するときにカバー&オビだけ予備をたくさん作っておくのです。

書店員時代にもその話は知っていましたが、当時思ってたよりも、だいぶ多い枚数が作られていて驚きました。
そして、「カバーだけ送ってください」という書店さんからの注文が、意外と多いことにも驚きました。ありがたいことです。
ちなみに私が書店員だった頃は、カバーが汚れたり日焼けで色が変わったりしてしまったものは、新たに注文して、それが入荷したら入れ替えで返品してました。素知らぬ顔で。・・・すみません。


さて、本日は「カバー&オビだけ送ってください」という注文が入りました。
「超お急ぎ!!」とのことなので、取次(問屋)さんを通さず、宅急便でお送りすることに。
カバー&オビに、書籍本体に合わせた折り目を付けて発送。
折り目をつけておくと書店さんが苦労せずに本に装着できるだろう、という気配りもありますが、畳んだ方が小さいサイズで送れるから、というのもあります。

でも、ひょっとして・・・と思ったことが。
筒状のものに入れてお送ってくれるほうがイイ!と思うかたも、いらっしゃるでしょうか??巻く本に合わせてぴっちり折り目をつけたい!という場合が。
私は、折り目が付いてた方が本に巻くのがラクなので、そっちのほうが好みでしたが・・・うーん・・・。

ネットサーフィンって言葉はもう死語デスカ

2010年01月19日 | 書籍業界にて想う
本屋に行くと、つい長居してしまうコト。
文庫コーナーをあてもなく眺め、コミックコーナーで新刊が出ていないか眺め、雑誌コーナーでなにか情報が無いかと眺め。

この行動と似たような体験を最近別の場所でしたな。と考えて、ネットをさまよう行為と似ていることに気づく。

はっきりとした目的は無いのだけど「ナンか無いかな」と彷徨ってしまうこと。

本屋はずいぶんと昔から、「ネット」が提供している事柄を実現していたのだ。
・・・などと、無理やりリアル書店の良いところを挙げてみる。