北嶋誠のブログ

私の考えていること、言いたいことなどなど。

文化の秋

2010年10月05日 21時33分45秒 | Weblog
 食欲の秋とともに、文化の秋やら音楽の秋とも言われる。人間は食べ物だけで
はなく、文化も食べてこそ真に人間らしい人間として成長するものらしい。

 その点で私の場合は、音楽や文化芸術などというものによって成長できたとは
思わないが、文化がなければ生きては行けないというのは当てはまるかも知れない。

 近頃の情勢をみても、温暖化と気候変動の影響か、野菜の生育不良不作が広が
り、生産者米価は大暴落、農業従事者は激減し高齢かも進んでいる。市内の商店も潰れ、失業者、生活保護者、ワーキングプアー、そして私の身近でも自殺者や心の病を患う人が増大している。

 このところ急激に涼しさを増しているということもあるが、心には気温以上に
寒さを感じるような世相である。我が家の経営や生活を顧みても、まだお仕舞いにはなっていないとはいうものの風前の灯の状況に変わりはない。気力や行動力も当然衰えてゆく。

 この様な時の起死回生策として、これまで私は半ば強引に反転攻勢の行動を起
こしてきた。いくつかあるが、その一つはコンサートを企画することである。

 成功させるためにはこれに集中しなければならないし、何よりも前向きな姿勢
で社会参画して行かなければならない。

 だが、そのエネルギーも最近は枯渇してきた。仕事からあがってくると、出か
けようとか何かしようとかパソコンを打つ気にもなれず、ただゴロッとなってしまうことも多くなってきた。

 考えてみればかつては、プロの演奏家、いわゆる専門家を招いての演奏会を鑑
賞したり、幾つかのうたごえサークルうたごえ喫茶などもあって、それなりに自らが文化を享受し、心の栄養にしていたのではないか。

 今年こそその辺を改善しようと、自らの主催する行事は控えめにして、ゆうき
市文化祭の企画もコンサートはやめにして、友人たちを頼んでのうたごえの集いを開くことにした。

 それでも秋というものは恒例の行事からの演奏のご依頼などがある。どれもが
大切な関係者からの催しものであるので、ほとんどの場合は断らない。

 そんな訳で、視覚障害者九条の会主催のバイオリンコンサートや、館林ロスト
シティーランブラーズのつぶくさんからお誘いを受けた吉田よし子コンサートも、楽しみにしていたのだが、やはり行けずじまいということになってしまった。

 この様子では、ゆっくりのんびりできる文化の秋は、当分来そうもないようで
ある。

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