たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

バカにできなかった太田金山の紅葉。

2023年12月10日 | 地元太田の山
2023年12月9日(土)

 会社に行く用事があった。ついでに金山に行った。金山の紅葉はどんなものだろう。金山に登るのは今年に入ってから5回目になる。ブログの記事にさえしていない。歩きのブランクができれば、金山で半ばトレーニングしていたといったところだ。太田市の象徴ではあっても、山そのものが平凡だし、城址以外の見どころがない。まして、ぐんまこどもの国からはイノシシ対策で入山できなくなっている。限られたコースを何度も歩けば飽きもくる。
 紅葉時期の金山は知らない。というか印象にない。もう紅葉どころではないだろうが、遅ればせながら見ておきたい。やはり、こんなものだったかで終わる可能性は高く、期待はまったくない。結局、トレーニングで終わるかもしれないが、今回は歩いたことのない<からたち沢>コース(コースというほどのロングではなく、せいぜい区間だ)を加えてみた。金山の向かい側の八王子山の方は、毎回のように歩いてはいるが、ただの自己満足的なものでしかないので今回は省略した。
 今日は暖かいようだが、陽も隠れた早朝の犬の散歩はやはり寒い。身体は冷えた。朝ご飯を食べ、陽が完全に上がってから出かけた。会社の用事は、山を終えてからでいいだろう。大光院の北側にある駐車場に車を置く。意外と車が少ない。もう9時半を過ぎている。やはり、金山は紅葉目的で登る山ではないのだろう。





 遠回りして、大光院から回って、裏から入った。西山コースということになる。駐車場からでも直通で合流するのだが、このコース以外にないものかと期待もあったが、それはなかった。



















 何人か先を歩いている。道の分岐もあちこちにあり、左寄りに離れて歩いてみると、苦もせずに稜線というほどのものではないが、高見に出る。そこは、西の浅間神社から登るコースとの合流で、見慣れた場所なのだが、ふと「彦七山」という山名板に気づいた。人名だろうから、この辺は彦七さんの山だったのかもしれない。山というには、ちょっと無理があるような気はするが、ここのところ足利百名山の山名板をよく見るから、特に違和感はなかった。





































































 ここから新田神社まで、多少の登りはあるが、基本的には平坦な歩きになる。やはり紅葉は終わっている。見るほどのものはない。ただ、おかしな話だが、これが枯れた紅葉だと割り切って見る分には、結構、きれいに見える。まして、空は青空。樹に残った茶色の葉もまた輝いている。へぇー、きれいじゃないのという感覚になるのもおかしなものだ。日和も穏やかで、風もなく、歩いていて気持ちは良い。
 相変わらずに、枯れた紅葉、そして葉がかなり落ちながらもかろうじて残っている樹々には、けなげな美しささえ感じた。自分らしくない文章だとは思う。地元の太田の山だからといった特別な思いはまったくない。自分が生まれ育ったところでもないし、感覚的には、桐生、足利の山と同列だ。















 新田神社に着いた。相変わらずに陽気は良く、すこし汗ばんでしまった。それでも、ここまで、手拭いで顔に落ちた汗を2回ほど拭った程度だ。枯れた紅葉と、神社下の紅葉で、一応は満足した。今日、来て良かったといった気持ちもある。ここからはガイダンス施設を目指す。そちらに下らないと、からたち沢コースには行けない。コースも整備された里山だ。地図も何もない。後は標識頼りだが、金山に関しては、難しい山でもないので、余計歩きをしたところでたかが知れている。







 ガイダンス施設の標識を見ないままに上の駐車場を通過。ちょっと別コース歩きはしたものの、ガイダンスに行けるのかと思ったところでようやく標識を見かけた。メインコースから外れてガイダンスに下る。この辺もまた枯れた紅葉にはなっているが、もう、むんむんとして暑いくらいだ。

























 ガイダンス施設が見えたところで、右への分岐標識に<からたち沢>があった。この辺になると、松風峠が近く、すぐ近くが車道になっている。確かに、右下に沢がある。沢というよりも小川だろう。これがからたち沢とは知らなかった。斜面右上は金龍寺に下り、そのまま大光院に至るコースがあるから、ここを通るハイカーはあまりいないようだ。
 モミジの穴場だった。自分の認識では、太田のモミジといえば寺社境内しかないと思っていたが、金山山麓にこんなモミジ街道があるとは知らなかった。前述のようにたいした区間ではない。ここを通るハイカーはほとんどいまい。穴場ともいえようか。出会った方は一人だけ。ここまで枯れ紅葉と少しの盛りで楽しんだ金山だったが、ここに至って、目を見張る思いがした。



















 楽しんだ後は金龍寺に向かう。標識はないが、できれば寺の下から石段を登るようなことはしたくはない。上向きに歩いて行くと、金龍寺に通じる道に合流した。からたち沢のモミジを見た後では金龍時は冴えなかった。石段を下って車道沿いを駐車場に向かう。
 出発時よりも車は少しは増えていた。からたち沢のモミジを見て、今回は満足だった。これまで、金山歩きで、確かに満足感はあったものの、紅葉に満ちた思いをしたのは初めてかもしれない。

 里山の紅葉もこの辺で区切りをつけようかと思っていた。ラストのからたち沢は予想外だったし、今季のフィニッシュとしては十分だろう。

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2 コメント

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Unknown (ぶなじろう)
2023-12-11 19:11:06
今晩は。
カラタチ沢ですか!
何年も前に金山城の紅葉を見に行きましたが、カラタチ沢は全く記憶に残っていないです。ただ、ガイダンス施設の裏庭のような所に迷い込んで、綺麗な紅葉を見た記憶があります。
本記事の写真になにか見晴らし台のような写真がありますが、それも見覚えが無いです。当時は城跡の整備工事が続いていたので、当時とは少し違っているのですかね。
今秋の最後の締めくくり紅葉は、意外に良かったようですね。
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ぶなじろうさん (たそがれオヤジ)
2023-12-11 21:59:00
ぶなじろうさん、こんばんは。
裏庭といったところかもしれませんね。車のエンジン音が間近に聞こえます。市内からだったら、松風峠に出る左手にガイダンス施設があり、からたち沢はそれを市内方面に川沿い、つまりは道路沿いに戻った平地です。金龍寺はむしろ、そのモミジエリアの上に位置しています。ちらちらと車道は見えるのに、金山からの下りの定番コースは金龍寺から大光院ですし、その下にありますから、気づかない人も多いのではないでしょうし、からたち沢の標識を見かけても寄る人はあまりいないと思います。どうしても金龍寺に行ってしまうでしょう。
見晴台ですが、「物見台」といいます。北側からの防御の見張台がここにあったようで、往時のものかはともかくとして、石垣が残っています。西側真下には堀切が通っていて、岩場をくり抜いたような堀です。地図上の場所としては、三角点のある位置になります。
ヘタな紹介になりましたが、太田でモミジといったら寺社しかないと思っていましたが、短い区間ながら、体験的にはからたち沢が一番でした。
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