たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

年始のトイレの目標、どたんば年末達成「三ツ峠山」

2006年12月20日 | 富士山見物
◎2006年12月20日(水)―1人

 去年の暮れに木から回ってきた木組のカレンダー。1~2月の頁には三ツ峠山から望む富士山の写真が刷られていた。金時山、大菩薩から見た富士山もそれなりに間近で大きかったが、三ツ峠山からの方がかなり迫力もありそうだ。トイレに入る度にこの写真を見ながら、今年の山行の一つに考えていた。

 富士山には行ったことが無い。別に嫌いなわけでもなく、機会に恵まれないだけ。仕事で付き合いのある、そこそこ著名な写真家からメールで富士山から眺めた御殿場だったか富士吉田の夜景の写真をもらったことがある。相応の礼を述べ、ところで夏の富士山は悪臭漂う山と聞いたがどうでしたか?と聞いたら、返事が無いばかりか、会ってもしばらくは無視された。どうも誤解されたようだ。別に臭い写真とは言ってもいないのに。まっ、ともかく富士山は、当分は眺めるだけの山であり続けるだろう。せめて冠雪した富士山を間近に望んでみたいと思っていた。

 12月に入り、仕事で休暇がとれず、17日の日曜は21日ぶりの休暇となった。寒くてどんよりしていた。そして野暮用。山には行けず、今日の代休と相成った。暮れも押し迫り、本当は休んでもいられない状況ではあるが、本来は他人の仕事、オレがそこまで首をつっこまなくてもよいだろう。天気も悪くなりそうだし、今日なら富士山も見られそうだ。ちょうど年賀状の写真にいいのではと、いそいそと出かける。

 関越、圏央道、中央高速を使い、河口湖インターから三ツ峠登山口のバス停に着いたのは8時半。家を出てから2時間半。割に早かった。渋滞していたのは藤野パーキングのトイレだけ。個室が2室しか無い。来年の6月には圏央道と中央高速が直結されるようだから、もっとアクセスも便利になるだろう。登山口には「一般車通行止め」の表示があったので、バス停付近に車を駐めたものの、少し歩いてから、まだ先まで車が入れそうだったから、車に戻り、ちょっと先まで進み、空き地に駐めた。そこから歩いたのだが、10分程行くと「県営無料駐車場」なるものがあった。車が4台駐まっている。ここまで車で来れば良かった。「通行止め」の表示はここに立てるべきと思う。何も知らないと余計な林道歩きをする。

 退屈な林道をほぼ1時間登る。山道はあるのだが、すぐに車道に出てしまう。展望も良くなく、きわめて退屈。ジープが下りてくる。どういうわけか、ナンバープレートを付けていない。ここは私道なのか?軽油の臭いを撒き散らす。山荘が見えたと同時に視界が開ける。素晴らしい富士山の姿。昼から天気が崩れるということだったので、割と急ぎ足で登ってきた。この分ではしばらくは持ちそうだ。だけど、少し霞がかかっている。小屋で休みながら、何枚か写真を撮る。しかし富士山はどこで眺めても飽きないものだ。やっぱり日本人なんだべかねぇ。天気の良い日に飛行機が富士山の真上を飛ぶと、窓際に座っていたりすると妙に得した気分になったりして。ここからの富士山は確かに見事。カレンダーに刷れるほどのものがある。山荘には黒い犬がいた。ちなみに先の山荘には巨大な白い犬。

 あっけなく着いてしまったので時間をもて余してしまう。登山靴で来る程のものではなかったというのが本音のところ。富士山の存在が無かったら、どこにでもある里山。取りあえず、三つの山を極めることにする。しかしながら、電波塔やら中継所が乱立し、表示もないので、どのピークか何山か分からない。開運山はいわゆる三ツ峠山を指しているようだ。見える範囲の全てのピークに登り、ウロウロしていたら、また開運山に出てしまった。年賀状用の写真を何枚か撮る。登り始めは0度だったが、日だまりでは10度近くなっている。風が無いので寒さを感じない。本当は積雪を期待してやってきたのだが、雪は全然無い。土中の霜柱が溶解しているためか、人が歩かないところを歩くとぬかるんで靴が泥だらけになる。

 カップラーメンとあんパンを食べて下山にかかる。まだ11時。真っ白な南アルプス南部の山々が遠くに見える。山荘前で4人組のシャッターを押してやった。ここまで8人と出会った。木無山に寄ってみたが、ここからは木がじゃまして富士山が見えない。また退屈な下山路。これから登る人も結構いる。14人+犬1匹。またジープ。今度はさっきのとは違うが、ナンバーがやはり無い。中継基地のメンテナンス関係かなと思っていたが、山頂の2つの小屋に、それぞれナンバー無しのジープが駐めてあったから、小屋関係者だろう。

 時間も早いし、風呂にでも入って帰ろうかなと思ったが、このルート、河口湖インターまでの間には見つからなかった。昨年は、どんづまりで赤城の黒檜に行ってラッセルさせられたが、今年はもうこの山行でお終いだろうか。

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