◎2015年8月15日(土)
大清水駐車場(6:28)─(タクシー)─ 一ノ瀬休憩所(6:48)……センノ沢分岐(6:54)……二股・北上(7:51)……支流終点(9:05~9:24)……皿伏山(9:51~10:10)……大清水平(10:50)……沼山荘(11:30~12:08)……三平峠(12:25)……一ノ瀬休憩所(13:06~13:16)……(旧道)……大清水(14:15)
暑い日が続き、尾根歩きはできるだけ避けたい気分になっている。そうなれば自然、滝見やら沢歩きとなる。早速、先週、赤城山の滝見にでも行こうと繰り出したはいいが、赤城山が間近になったところで山靴を忘れたのに気づいた。いつもなら車の中に積んでいるので無意識のままだが、たまたま別の車で出かけたものだから、すっかりと靴の存在を忘れていた。スニーカーでも履いていればともかく、素足に草履ではどうにもならず、すごすごと戻って来た。近場で間に合わせようとした安易な気持ちがそういう結果を招く。
計画を立て直し、尾瀬の沢に行くことにした。尾瀬の沢は、以前、みー猫さんからお誘いを受けながら、そのままになっていた。ネットで、一人でも行けそうな、やさしい沢、癒し系で調べると、小淵沢、センノ沢あたりが手頃のようだ。小淵沢を遡行し、気分に応じてセンノ沢を下るのはどうだろう。これを目標のコース設定としよう。
話は飛ぶが、自分の不在中に、高木が枝豆を持って来てくれた。その礼がてら、いっしょに沢に行かないかと、冗談半分の誘いメールを入れると「いいね~」との返事。彼が沢歩きをするなんて話を聞いたこともないので、念のため、沢靴を持っているのかと確認すると、持っているとのこと。自分の知らないところで沢歩きもしていたのだろうか。二人ならいろいろと話も出てくる。がむしゃらに往復ともに沢にこだわる必要もないので、いずれの沢にするかは高木に預けた。場合によっては、当初の予定コースのままでもいい。彼は、むしろ、帰ってからの飲み会の方が楽しみらしく、だれそれに声をかけておけだのと指示が出たが、こちらは翌日が仕事なので、飲み会への展開は断わった。
高木を拾って、大清水に向かう。すっかり日も短くなったものだ。まだ薄暗い4時半過ぎの出発。高木の選択はセンノ沢だった。セン沢田代に出て、皿伏山を経由して尾瀬沼。そして三平峠から大清水に戻る。こちらは沢に入れれば文句もないので、そのコースプランに異論はない。
(大清水のタクシー乗り場。吉田沙保里女史がノビをしていた)
この時期だし、駐車場は空いていると思っていたが、上は満車で下の駐車場に回される。下には30台ほどの車があった。ここから林道を一ノ瀬まで歩いてもいいが、タクシーが運行していることを直前に知った以上は、復路はともかく、往路は時間短縮でタクシー利用が無難だろう。タクシーは一人一律700円。1時間近くの時間と体力が浮いた。運転は吉田沙保里似の女性だった。
(一ノ瀬川。上が三平橋)
(しょぼい感じのセンノ沢入口)
一ノ瀬で高木のトイレタイムに待たされて出発。入渓ポイントがわからず、三平橋の先でしばらくうろつく。ヤブの中に階段を見つけて下り、またうろついて、片品川(一ノ瀬川)に足を入れる。冷たい。もう秋は近づいているといったところか。だが、すぐに慣れる。手ごろな水温だ。ちょっと先に行くと、左にセンノ沢が分岐。何だか冴えない沢だなというのが第一印象。狭くてヤブがかかっている。
ところでと、高木に聞いてみた。「オメェは沢をいつやったんだ?」。「オラァ、今回初めてだよ。沢靴は釣りをやっているヤツが足が合わねぇからってもらったんだ」。「何だ、初めてかよ。オレ、オメェが若い頃にやったんかと思ってたよ」。道理で駐車場で沢靴履くのに手間取っていたわけだ。「大丈夫かいな?」。「いや~、尾根道だの岩場に多少の水が流れているだけだと思えば、何も問題はねぇよ」。極端だが確かにそうかもな。初めてではなぁと思って、出だしは柄にもなく自分が先行したが、高木は先を行きたがるので、後半のヤブこぎになるまで先に行かせた。そのため、この先、写真を撮ると、どうしても高木の姿がちらりと入り込んでしまう。
(ただの普通の沢かいなと思っていたが)
(いきなり、こんな滝が目の前に現れた)
(上から。高木が左から這い上がって来る)
しょぼい沢は次第に広がるが、倒木があったりで、景観は依然ぱっとしない。だがすぐにおいしそうな10mほどの滝が現れた。第一印象もこれで払拭されたか。これはいい。どこからでも登れそうだが、いきなりの水浴びは避けたいし、水勢もあるので右脇を登る。最初の滝だしと、ここは高木を差し置いて自分が先に登る。続いて高木。なかなかの手足運びだ。高校時代から山岳部に入り、以降、山岳会に顔出ししていると、この年になってからの滝登りもすんなりだ。かくいう自分は相変わらずのへっぴり腰。これは仕方ない。ハイトスさんの指導を受け、みー猫さんのスタイルを取り込もうとしているだけのレベルのままでは世事にも疎くなる。
(ナメ沢になっていた。これが見事に長い)
(ナメの小滝)
(とにかく気持ちが良い)
滝を登り上げるとナメが続いていた。癒し系そのものだ。高木も感嘆している。小淵沢はネット記事でしか知らないが、自分らの趣向からして、今日はこのセンノ沢で正解だったかも知れない。ナメの延長のままに小滝があったりする。深みもない。それにしても、ここの地盤は何で赤茶色をしているのか。この色なら、紅葉の時期はさぞ目映いほどになるかもしれないなぁ。
(ナメが一旦途切れて小滝)
(逆くの字。ねじれとも言うか)
(ここは左から)
長いナメが終わって、普通の沢の様相になった。小滝も続く。いずれも難なく越えられそうだが、簡単に巻けられるところはあっさりと巻く。続いて、逆「く」の字形の滝が出てくる。7~8mといったところ。左側が黒光りして滑るんじゃないかと思ったが、問題なく登れる。シャワー覚悟なら直登も可能だろう。登りきると、小滝の先に次の滝が見えていた。
ここの沢、滑らないからと安心していると、ヌメッたところがたまにあり、ここであやうく転びそうになった。こんな沢でも要注意だ。
(コケもあってきれいだ)
(これが一番見事だったかなぁ)
(右から)
(2段のナメ滝)
(その上段)
(2段直瀑)
3番目の滝は5~6mくらいか。直瀑。ここは右から。専門に歩いている方には、変化のないつまらない沢に思えるかもしれないが、自分らにはなかなか楽しめる沢だ。続いて2段のナメ滝。ここは釜が深いので、脇から中段に登り、また脇を通過。そして2段直瀑。また巻く。
(階段状。これがラストの滝だった)
(高木は右から。自分は左を)
引き続きのナメ床になった。そして、階段状のナメ滝。ここは8~9mはあろうか。高木は右から枝につかまって登ったが、こちらは左から少しの水をかぶって登った。何とも気持ちがいい。次に小ぶりの滝があったら、もろに水をかぶりたい。だが、その機会はなかった。
(依然としてナメ床が続く)
(何とも言えない…)
(この二股で失態)
(これは本流。まだナメが先まで続いている)
ナメが続く。ナメ小滝もある。シャワー受けまでには至らないのが残念。ナメはこの先もずっと続いているようだが、右から支流が入り込んだ。水量からして3:1、もしくは4:1といったところか。ここで大きなミスをしてしまった。
高木も自分もネット情報を事前に調べていた。セン沢田代に出るには、最初の二股を右、続いて三股を右。その後にプチヤブを越えでセン沢田代に至るというのを共通認識で覚えていた。ここがその最初の二股分岐ではないのか。沢歩きをしていると、どうも地形が読めない。ここでGPSを確認し、地図を広げて現在位置を特定すればよかったのだろうが、それを怠ってしまった。入渓して1時間、かなり楽しんで歩いていただけに、ここで終わりかよとがっくりし、あっ気なさもあり、まして、本流の先にはまだナメ床が続いているのに、ここからヤブめいた沢に入るのは気が重かったが、このまま本流を辿ったのでは白尾山に出てしまう。この時点で、かなり先まで行っていると思い込んでいた。実際は地図青線の半分程度である。
来る車の中で、センノ沢本流をそのままに白尾山に出て、荷鞍山に登り、その先は踏み跡伝いに大清水に出てみないかと提案していたが、高木は消極的だった。このまま沢の本流を行きたいばかりに、ここで強引にそれをやるわけにもいくまい。お互い、渋々とばかりに支流に入ったが、ここはネット二股情報の大分手前の二股であった。
後になって、ミスに気づいた際、あの先にも滝があったのではと悔やんだが、みー猫さんの記事を拝見し、この先には滝もなかったようで、心底ほっとした次第だ。滝があったとしたら、改めて行くことになっていた。それはそれでいいのだが。
(最初のうちは良かったが)
(見栄えするのはコケだけになった)
支流もナメが続くものの、沢幅が一気に狭くなり、左右にヤブが出てくる。小滝もあるにはあるが、落ちた枝がやたらと絡まっている。気分はさっきまでとは雲泥の差で、せめて、きれいなコケ付きを眺めているだけでも何とか救われている状態。
(どんどん細くなり)
水量が次第に細くなってきた。そろそろ次の「三股」ではないのかと思っても、二股はあっても三股は出てこない。その二股とて、いずれも左は枯れている。ここでようやくおかしいなと思い、GPSを見てみると、センノ沢本流から大きく外れ、北に向かっている。地図で確認し、ルートミスをしたことにここで気づいた。このままではセン沢田代どころか、皿伏山の先に出てしまう。
さて、どうしたものか。高木に「戻るんべや」と言われたが、もはや後の祭り状態だ。すでに標高1700mあたりまで来ていた。このまま行っちゃおうとなった。どこを歩いても登山道には出られるはず。そこまで沢が続いていればいいが…。ヤブこぎは最小限にとどめたい。
(ついには水が消えた)
やがて水流は消えた。大休止し、高木は靴を履き替える。その間、コンパスを皿伏山にセットして周囲を偵察する。コンパスの指す方向はし烈なヤブになっている。ここから少なくも150mの標高差は登らないといけない。それもトラバース気味の歩きになるから、ヤブではきつい。
(ヤブに突入)
(こんなのが続く)
出発。どうしてもヤブの薄いところを探して歩いてしまう。これではつい真北向きになってしまうし、皿伏山は次第に北西から西寄りになってくる。ヤブ突入は避けられないか。別に適当に歩いて稜線に出ても何も問題はないのだが、つい、被虐的な趣向性か、ヤブもたまにはいいかなという思いもある。突入する。ネマガリタケの抵抗がすさまじい。しかも密。高木が遅れがちになって、姿が見えなくなったりする。その昔、彼と坤六峠から笠ケ岳を目指したことがあるが、その時のことを思い出す。あの時もすさまじかった。足が宙に浮いていた。
ショート、ショートで樹を目標にヤブをくぐる。樹の周囲だけは一時的にヤブも薄くなる。樹の下に出ると、クマの真新しい足跡が脇を通っていたりする。足跡が濃いところからしてクマ道だろう。一人だったらかなり心細い。ときたま、高木がピーピーと呼子を鳴らしてくれる。
(ようやく薄くなり)
(登山道に出た)
(そして皿伏山)
ようやく普通のササヤブになって登山道に出た。ヤブバトルは25分程度のものだったか。シャツもすっかり泥だらけになっていた。汗で身体も臭い。すぐ先に赤テープ巻きの切り株があったが、まさか、ここからセンノ沢に下る方がいるとは思えない。合流点から50mちょいで皿伏山の山頂に着いた。ヤレヤレ。沢での満足を後半のヤブで帳消しにさせられた気がしないでもない。
山頂で休憩。先にある三角点を確認。腰をおろしたいが、昨夜から明け方の雨で、ベンチはたっぷりと水を吸っている。案の定、腰をかけたら、すぐにパンツが水を吸った。高木はどうせ乾くからと平然としている。
(ここから出て来た)
(登山道を下る。ぬかるみがあちこちにある)
では下るとする。出て来たところをもう一度確認する。ここからセンノ沢に下れと言われたら、登って来たルートとはいえすんなりとはいかないだろう。
さて、富士見峠から皿伏山を経由して尾瀬沼に出るコースは、尾瀬の中でもマイナールートだ。自分も皿伏山から先は歩いたことがなかった。原生林の中、高木のチリン、チリンがうるさいくらいに響き渡っていたが、かすかに別の鈴の音が向こう側から聞こえてきた。「こんなところを歩く奇特な人もいるもんだな」と言っているうちに、そのハイカーと相対した。あれっ、これはこれは、みー猫さんではないですか。何でまたこんなところに…。
お互い驚いた。すぐに高木を紹介する。みー猫さんは以前からこの男に興味をお持ちだったらしく、ヤブ尾根を歩いては、高木の名前を連呼してクマ除けにされていたふしがある。かくして対面となった次第だが、想像していた通りの野卑なイメージを改めてといったところではなかろうか。それにしても、大小山でならともかく、尾瀬のこんなマイナールートでお会いするとわねぇ。
みー猫さんのコースは、ナメ沢を終えてこれからセンノ沢下りとのこと。情報を求められはしたが、我々に提供できるほどの情報は何もない。いい沢でしたよとしか言いようがない。まさか、ヤブルートの入口までいっしょに戻って、ここから下ればなかなか面白いし、すんなりと沢に出られますよと、みー猫さんがヤブに入り込んで行くのを見届けるわけにもいくまい。自然、口も重くなる。
みー猫さんのナメ沢は候補として調べはしたが、自分には難しいと判断し、突っ込みの調べはしなかった。やはり、前半部で苦戦されたようだ。
(燧ヶ岳がちらり)
(まさしく尾瀬の風景)
(広がる湿原)
(大清水平)
樹林の間から尾瀬沼がちらちらと見えてくる。そして、樹林を抜けて正面に燧ケ岳が見えるようになると尾瀬らしい風景が広がってくる。同時に暑くなってきた。風があたったり止まったりだが、気温は20℃もない。久しぶりの尾瀬歩きは気持ちもいい。修繕もされないままの木道を歩いて行くと大清水平に着いた。途中、黄、白、紫の花を見かけたが、枯れているのが目立つ。
(尾瀬沼)
尾瀬沼に出た。湖畔で一服する。尾瀬沼周回コースに入ったため、ハイカーの姿も多い。手ぶらのスニーカースタイルも目につく。泥んこ道になっているので、これでは足元注意の歩きになって、せっかくの景色も楽しめまい。
(沼山荘で昼食)
(ついでに)
沼山荘で昼食をとりながら大休止。ここに来るのは高木と黒岩山にテント泊して以来だ。あの時は天気が悪かったが、今日は一向に悪くなる気配もないし、さりとてジリジリとした暑さでもない。小学生のグループがいて賑やかだ。生ビールを飲む。そして昼食。これくらいなら、大清水に着くころにはアルコールも抜けるだろう。
話をしながら、時たま高木の反応がうわの空だったりする。疲れてんのかなと思ったら、何ということはない。その視線を追うと、小学生グループ引率の小太りの先生をじっと見ていた。オメェも相変わらずだな。尾瀬に来てまで。ああいうのが好みかい。そういえば、尾瀬沼に出てから、2人連れを見るたびに、あれは夫婦だとか、不倫カップルだとか、そんなことばかり言っていたが、よほど黒岩山の出来事が印象深かったのだろう。尾瀬に来るカップルも、そんなのはほんの一握りだよ。
下る。ここでちょっとしたハプニング。自分が歩き出すと、高木がついて来ない。振り返ると、高木がじっとこちらを見ている。大声で「オメェ、どこに行くんだよ。またヤブに戻るんかい!」。周囲に笑われた。
(三平峠)
(木道歩き)
(四郎岳が見えてくる)
意外にも結構疲れていた。ビールを飲んだせいもある。高木の足が速く、何度もスピードダウンしてくれよと言った。どうも、先に下って行った小学生グループに追いつこうとしているのがみえみえだ。その手にはのるまい。三平峠を過ぎる。ここも木道が続いている。正面に四郎岳が見えてきたところで休憩中の小学生グループに追いついた。高木の目がしばらく一点に止まっていた。
(一ノ瀬川沿いに歩いて)
(一ノ瀬に到着)
一ノ瀬川沿いに歩くようになる。どうしても川に目を向ける。自分だけなら川を下ってもいいが、この距離ではハイカーの目にも入る。まして下るにはきつそうな滝もある。ナメ沢や金山沢の入口を確認するまでには至らなかった。
一ノ瀬からは歩く。往路でタクシーに乗ったから、下りは大清水まで歩きでいいだろう。だが、車道を歩くのは考えものだと、案内板に合わせて旧道を下ることにする。
(旧道歩き)
(旧道とはいっても整備されている)
旧道は静かで、だれも歩いていない。つい最近まで車も通っていたのだろう。道幅は広い。乾いていれば、歩きやすい道かもしれないが、ぬかるみが多い。登山靴の高木はさっさと行くが、こちらは沢靴のままだから、泥水もしみ込んでくる。だからといって、車道に上がれば砂利で痛くもなる。このまま行くしかない。途中、車道に出合い、ちょっと歩いてまた旧道を下る。ここでようやく旧道歩きの登りのハイカーと会った。
(旧道は奥鬼怒林道に出る)
(大清水に到着)
(一休みして駐車場へ)
奥鬼怒林道に出て大清水に戻った。駐車場はぬかるんでいたから、ここで休憩しようと、その辺に腰をおろしてタバコを吸った。下の駐車場から栃木県ナンバーの車が上がって来た。あれはみー猫さんの車だろうと思っていたら、まさにみー猫さんだった。ちょっと立ち話。そうだろうな。あそこで出会ったのだから、あれからゆっくりセンノ沢を下ればこの時間か。
夜の予定がなくなったため、高木は川場村のカミさんの実家に寄るそうだ。カミさんが先に車で行っているとのこと。身体がかなり臭くなっているので、風呂に付き合わせる。SLホテルの風呂が空いていて穴場とのことだ。確かにガラガラでゆっくりと入れた。時々、汽笛が聞こえてくる。すっきりした。
高木を実家で降ろし、一人帰宅する。帰省のUターン渋滞がそろそろ始まっていた。赤城インターを過ぎるとしばらく断続的な渋滞に巻き込まれてしまった。自分には盆休みといったまとまったものがない。ガラガラの電車に乗って通勤している。明日は仕事か。渋滞に巻き込まれながらうんざりした。
今度は、先ずは小淵沢かなぁ…。
(本日の軌跡)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
大清水駐車場(6:28)─(タクシー)─ 一ノ瀬休憩所(6:48)……センノ沢分岐(6:54)……二股・北上(7:51)……支流終点(9:05~9:24)……皿伏山(9:51~10:10)……大清水平(10:50)……沼山荘(11:30~12:08)……三平峠(12:25)……一ノ瀬休憩所(13:06~13:16)……(旧道)……大清水(14:15)
暑い日が続き、尾根歩きはできるだけ避けたい気分になっている。そうなれば自然、滝見やら沢歩きとなる。早速、先週、赤城山の滝見にでも行こうと繰り出したはいいが、赤城山が間近になったところで山靴を忘れたのに気づいた。いつもなら車の中に積んでいるので無意識のままだが、たまたま別の車で出かけたものだから、すっかりと靴の存在を忘れていた。スニーカーでも履いていればともかく、素足に草履ではどうにもならず、すごすごと戻って来た。近場で間に合わせようとした安易な気持ちがそういう結果を招く。
計画を立て直し、尾瀬の沢に行くことにした。尾瀬の沢は、以前、みー猫さんからお誘いを受けながら、そのままになっていた。ネットで、一人でも行けそうな、やさしい沢、癒し系で調べると、小淵沢、センノ沢あたりが手頃のようだ。小淵沢を遡行し、気分に応じてセンノ沢を下るのはどうだろう。これを目標のコース設定としよう。
話は飛ぶが、自分の不在中に、高木が枝豆を持って来てくれた。その礼がてら、いっしょに沢に行かないかと、冗談半分の誘いメールを入れると「いいね~」との返事。彼が沢歩きをするなんて話を聞いたこともないので、念のため、沢靴を持っているのかと確認すると、持っているとのこと。自分の知らないところで沢歩きもしていたのだろうか。二人ならいろいろと話も出てくる。がむしゃらに往復ともに沢にこだわる必要もないので、いずれの沢にするかは高木に預けた。場合によっては、当初の予定コースのままでもいい。彼は、むしろ、帰ってからの飲み会の方が楽しみらしく、だれそれに声をかけておけだのと指示が出たが、こちらは翌日が仕事なので、飲み会への展開は断わった。
高木を拾って、大清水に向かう。すっかり日も短くなったものだ。まだ薄暗い4時半過ぎの出発。高木の選択はセンノ沢だった。セン沢田代に出て、皿伏山を経由して尾瀬沼。そして三平峠から大清水に戻る。こちらは沢に入れれば文句もないので、そのコースプランに異論はない。
(大清水のタクシー乗り場。吉田沙保里女史がノビをしていた)
この時期だし、駐車場は空いていると思っていたが、上は満車で下の駐車場に回される。下には30台ほどの車があった。ここから林道を一ノ瀬まで歩いてもいいが、タクシーが運行していることを直前に知った以上は、復路はともかく、往路は時間短縮でタクシー利用が無難だろう。タクシーは一人一律700円。1時間近くの時間と体力が浮いた。運転は吉田沙保里似の女性だった。
(一ノ瀬川。上が三平橋)
(しょぼい感じのセンノ沢入口)
一ノ瀬で高木のトイレタイムに待たされて出発。入渓ポイントがわからず、三平橋の先でしばらくうろつく。ヤブの中に階段を見つけて下り、またうろついて、片品川(一ノ瀬川)に足を入れる。冷たい。もう秋は近づいているといったところか。だが、すぐに慣れる。手ごろな水温だ。ちょっと先に行くと、左にセンノ沢が分岐。何だか冴えない沢だなというのが第一印象。狭くてヤブがかかっている。
ところでと、高木に聞いてみた。「オメェは沢をいつやったんだ?」。「オラァ、今回初めてだよ。沢靴は釣りをやっているヤツが足が合わねぇからってもらったんだ」。「何だ、初めてかよ。オレ、オメェが若い頃にやったんかと思ってたよ」。道理で駐車場で沢靴履くのに手間取っていたわけだ。「大丈夫かいな?」。「いや~、尾根道だの岩場に多少の水が流れているだけだと思えば、何も問題はねぇよ」。極端だが確かにそうかもな。初めてではなぁと思って、出だしは柄にもなく自分が先行したが、高木は先を行きたがるので、後半のヤブこぎになるまで先に行かせた。そのため、この先、写真を撮ると、どうしても高木の姿がちらりと入り込んでしまう。
(ただの普通の沢かいなと思っていたが)
(いきなり、こんな滝が目の前に現れた)
(上から。高木が左から這い上がって来る)
しょぼい沢は次第に広がるが、倒木があったりで、景観は依然ぱっとしない。だがすぐにおいしそうな10mほどの滝が現れた。第一印象もこれで払拭されたか。これはいい。どこからでも登れそうだが、いきなりの水浴びは避けたいし、水勢もあるので右脇を登る。最初の滝だしと、ここは高木を差し置いて自分が先に登る。続いて高木。なかなかの手足運びだ。高校時代から山岳部に入り、以降、山岳会に顔出ししていると、この年になってからの滝登りもすんなりだ。かくいう自分は相変わらずのへっぴり腰。これは仕方ない。ハイトスさんの指導を受け、みー猫さんのスタイルを取り込もうとしているだけのレベルのままでは世事にも疎くなる。
(ナメ沢になっていた。これが見事に長い)
(ナメの小滝)
(とにかく気持ちが良い)
滝を登り上げるとナメが続いていた。癒し系そのものだ。高木も感嘆している。小淵沢はネット記事でしか知らないが、自分らの趣向からして、今日はこのセンノ沢で正解だったかも知れない。ナメの延長のままに小滝があったりする。深みもない。それにしても、ここの地盤は何で赤茶色をしているのか。この色なら、紅葉の時期はさぞ目映いほどになるかもしれないなぁ。
(ナメが一旦途切れて小滝)
(逆くの字。ねじれとも言うか)
(ここは左から)
長いナメが終わって、普通の沢の様相になった。小滝も続く。いずれも難なく越えられそうだが、簡単に巻けられるところはあっさりと巻く。続いて、逆「く」の字形の滝が出てくる。7~8mといったところ。左側が黒光りして滑るんじゃないかと思ったが、問題なく登れる。シャワー覚悟なら直登も可能だろう。登りきると、小滝の先に次の滝が見えていた。
ここの沢、滑らないからと安心していると、ヌメッたところがたまにあり、ここであやうく転びそうになった。こんな沢でも要注意だ。
(コケもあってきれいだ)
(これが一番見事だったかなぁ)
(右から)
(2段のナメ滝)
(その上段)
(2段直瀑)
3番目の滝は5~6mくらいか。直瀑。ここは右から。専門に歩いている方には、変化のないつまらない沢に思えるかもしれないが、自分らにはなかなか楽しめる沢だ。続いて2段のナメ滝。ここは釜が深いので、脇から中段に登り、また脇を通過。そして2段直瀑。また巻く。
(階段状。これがラストの滝だった)
(高木は右から。自分は左を)
引き続きのナメ床になった。そして、階段状のナメ滝。ここは8~9mはあろうか。高木は右から枝につかまって登ったが、こちらは左から少しの水をかぶって登った。何とも気持ちがいい。次に小ぶりの滝があったら、もろに水をかぶりたい。だが、その機会はなかった。
(依然としてナメ床が続く)
(何とも言えない…)
(この二股で失態)
(これは本流。まだナメが先まで続いている)
ナメが続く。ナメ小滝もある。シャワー受けまでには至らないのが残念。ナメはこの先もずっと続いているようだが、右から支流が入り込んだ。水量からして3:1、もしくは4:1といったところか。ここで大きなミスをしてしまった。
高木も自分もネット情報を事前に調べていた。セン沢田代に出るには、最初の二股を右、続いて三股を右。その後にプチヤブを越えでセン沢田代に至るというのを共通認識で覚えていた。ここがその最初の二股分岐ではないのか。沢歩きをしていると、どうも地形が読めない。ここでGPSを確認し、地図を広げて現在位置を特定すればよかったのだろうが、それを怠ってしまった。入渓して1時間、かなり楽しんで歩いていただけに、ここで終わりかよとがっくりし、あっ気なさもあり、まして、本流の先にはまだナメ床が続いているのに、ここからヤブめいた沢に入るのは気が重かったが、このまま本流を辿ったのでは白尾山に出てしまう。この時点で、かなり先まで行っていると思い込んでいた。実際は地図青線の半分程度である。
来る車の中で、センノ沢本流をそのままに白尾山に出て、荷鞍山に登り、その先は踏み跡伝いに大清水に出てみないかと提案していたが、高木は消極的だった。このまま沢の本流を行きたいばかりに、ここで強引にそれをやるわけにもいくまい。お互い、渋々とばかりに支流に入ったが、ここはネット二股情報の大分手前の二股であった。
後になって、ミスに気づいた際、あの先にも滝があったのではと悔やんだが、みー猫さんの記事を拝見し、この先には滝もなかったようで、心底ほっとした次第だ。滝があったとしたら、改めて行くことになっていた。それはそれでいいのだが。
(最初のうちは良かったが)
(見栄えするのはコケだけになった)
支流もナメが続くものの、沢幅が一気に狭くなり、左右にヤブが出てくる。小滝もあるにはあるが、落ちた枝がやたらと絡まっている。気分はさっきまでとは雲泥の差で、せめて、きれいなコケ付きを眺めているだけでも何とか救われている状態。
(どんどん細くなり)
水量が次第に細くなってきた。そろそろ次の「三股」ではないのかと思っても、二股はあっても三股は出てこない。その二股とて、いずれも左は枯れている。ここでようやくおかしいなと思い、GPSを見てみると、センノ沢本流から大きく外れ、北に向かっている。地図で確認し、ルートミスをしたことにここで気づいた。このままではセン沢田代どころか、皿伏山の先に出てしまう。
さて、どうしたものか。高木に「戻るんべや」と言われたが、もはや後の祭り状態だ。すでに標高1700mあたりまで来ていた。このまま行っちゃおうとなった。どこを歩いても登山道には出られるはず。そこまで沢が続いていればいいが…。ヤブこぎは最小限にとどめたい。
(ついには水が消えた)
やがて水流は消えた。大休止し、高木は靴を履き替える。その間、コンパスを皿伏山にセットして周囲を偵察する。コンパスの指す方向はし烈なヤブになっている。ここから少なくも150mの標高差は登らないといけない。それもトラバース気味の歩きになるから、ヤブではきつい。
(ヤブに突入)
(こんなのが続く)
出発。どうしてもヤブの薄いところを探して歩いてしまう。これではつい真北向きになってしまうし、皿伏山は次第に北西から西寄りになってくる。ヤブ突入は避けられないか。別に適当に歩いて稜線に出ても何も問題はないのだが、つい、被虐的な趣向性か、ヤブもたまにはいいかなという思いもある。突入する。ネマガリタケの抵抗がすさまじい。しかも密。高木が遅れがちになって、姿が見えなくなったりする。その昔、彼と坤六峠から笠ケ岳を目指したことがあるが、その時のことを思い出す。あの時もすさまじかった。足が宙に浮いていた。
ショート、ショートで樹を目標にヤブをくぐる。樹の周囲だけは一時的にヤブも薄くなる。樹の下に出ると、クマの真新しい足跡が脇を通っていたりする。足跡が濃いところからしてクマ道だろう。一人だったらかなり心細い。ときたま、高木がピーピーと呼子を鳴らしてくれる。
(ようやく薄くなり)
(登山道に出た)
(そして皿伏山)
ようやく普通のササヤブになって登山道に出た。ヤブバトルは25分程度のものだったか。シャツもすっかり泥だらけになっていた。汗で身体も臭い。すぐ先に赤テープ巻きの切り株があったが、まさか、ここからセンノ沢に下る方がいるとは思えない。合流点から50mちょいで皿伏山の山頂に着いた。ヤレヤレ。沢での満足を後半のヤブで帳消しにさせられた気がしないでもない。
山頂で休憩。先にある三角点を確認。腰をおろしたいが、昨夜から明け方の雨で、ベンチはたっぷりと水を吸っている。案の定、腰をかけたら、すぐにパンツが水を吸った。高木はどうせ乾くからと平然としている。
(ここから出て来た)
(登山道を下る。ぬかるみがあちこちにある)
では下るとする。出て来たところをもう一度確認する。ここからセンノ沢に下れと言われたら、登って来たルートとはいえすんなりとはいかないだろう。
さて、富士見峠から皿伏山を経由して尾瀬沼に出るコースは、尾瀬の中でもマイナールートだ。自分も皿伏山から先は歩いたことがなかった。原生林の中、高木のチリン、チリンがうるさいくらいに響き渡っていたが、かすかに別の鈴の音が向こう側から聞こえてきた。「こんなところを歩く奇特な人もいるもんだな」と言っているうちに、そのハイカーと相対した。あれっ、これはこれは、みー猫さんではないですか。何でまたこんなところに…。
お互い驚いた。すぐに高木を紹介する。みー猫さんは以前からこの男に興味をお持ちだったらしく、ヤブ尾根を歩いては、高木の名前を連呼してクマ除けにされていたふしがある。かくして対面となった次第だが、想像していた通りの野卑なイメージを改めてといったところではなかろうか。それにしても、大小山でならともかく、尾瀬のこんなマイナールートでお会いするとわねぇ。
みー猫さんのコースは、ナメ沢を終えてこれからセンノ沢下りとのこと。情報を求められはしたが、我々に提供できるほどの情報は何もない。いい沢でしたよとしか言いようがない。まさか、ヤブルートの入口までいっしょに戻って、ここから下ればなかなか面白いし、すんなりと沢に出られますよと、みー猫さんがヤブに入り込んで行くのを見届けるわけにもいくまい。自然、口も重くなる。
みー猫さんのナメ沢は候補として調べはしたが、自分には難しいと判断し、突っ込みの調べはしなかった。やはり、前半部で苦戦されたようだ。
(燧ヶ岳がちらり)
(まさしく尾瀬の風景)
(広がる湿原)
(大清水平)
樹林の間から尾瀬沼がちらちらと見えてくる。そして、樹林を抜けて正面に燧ケ岳が見えるようになると尾瀬らしい風景が広がってくる。同時に暑くなってきた。風があたったり止まったりだが、気温は20℃もない。久しぶりの尾瀬歩きは気持ちもいい。修繕もされないままの木道を歩いて行くと大清水平に着いた。途中、黄、白、紫の花を見かけたが、枯れているのが目立つ。
(尾瀬沼)
尾瀬沼に出た。湖畔で一服する。尾瀬沼周回コースに入ったため、ハイカーの姿も多い。手ぶらのスニーカースタイルも目につく。泥んこ道になっているので、これでは足元注意の歩きになって、せっかくの景色も楽しめまい。
(沼山荘で昼食)
(ついでに)
沼山荘で昼食をとりながら大休止。ここに来るのは高木と黒岩山にテント泊して以来だ。あの時は天気が悪かったが、今日は一向に悪くなる気配もないし、さりとてジリジリとした暑さでもない。小学生のグループがいて賑やかだ。生ビールを飲む。そして昼食。これくらいなら、大清水に着くころにはアルコールも抜けるだろう。
話をしながら、時たま高木の反応がうわの空だったりする。疲れてんのかなと思ったら、何ということはない。その視線を追うと、小学生グループ引率の小太りの先生をじっと見ていた。オメェも相変わらずだな。尾瀬に来てまで。ああいうのが好みかい。そういえば、尾瀬沼に出てから、2人連れを見るたびに、あれは夫婦だとか、不倫カップルだとか、そんなことばかり言っていたが、よほど黒岩山の出来事が印象深かったのだろう。尾瀬に来るカップルも、そんなのはほんの一握りだよ。
下る。ここでちょっとしたハプニング。自分が歩き出すと、高木がついて来ない。振り返ると、高木がじっとこちらを見ている。大声で「オメェ、どこに行くんだよ。またヤブに戻るんかい!」。周囲に笑われた。
(三平峠)
(木道歩き)
(四郎岳が見えてくる)
意外にも結構疲れていた。ビールを飲んだせいもある。高木の足が速く、何度もスピードダウンしてくれよと言った。どうも、先に下って行った小学生グループに追いつこうとしているのがみえみえだ。その手にはのるまい。三平峠を過ぎる。ここも木道が続いている。正面に四郎岳が見えてきたところで休憩中の小学生グループに追いついた。高木の目がしばらく一点に止まっていた。
(一ノ瀬川沿いに歩いて)
(一ノ瀬に到着)
一ノ瀬川沿いに歩くようになる。どうしても川に目を向ける。自分だけなら川を下ってもいいが、この距離ではハイカーの目にも入る。まして下るにはきつそうな滝もある。ナメ沢や金山沢の入口を確認するまでには至らなかった。
一ノ瀬からは歩く。往路でタクシーに乗ったから、下りは大清水まで歩きでいいだろう。だが、車道を歩くのは考えものだと、案内板に合わせて旧道を下ることにする。
(旧道歩き)
(旧道とはいっても整備されている)
旧道は静かで、だれも歩いていない。つい最近まで車も通っていたのだろう。道幅は広い。乾いていれば、歩きやすい道かもしれないが、ぬかるみが多い。登山靴の高木はさっさと行くが、こちらは沢靴のままだから、泥水もしみ込んでくる。だからといって、車道に上がれば砂利で痛くもなる。このまま行くしかない。途中、車道に出合い、ちょっと歩いてまた旧道を下る。ここでようやく旧道歩きの登りのハイカーと会った。
(旧道は奥鬼怒林道に出る)
(大清水に到着)
(一休みして駐車場へ)
奥鬼怒林道に出て大清水に戻った。駐車場はぬかるんでいたから、ここで休憩しようと、その辺に腰をおろしてタバコを吸った。下の駐車場から栃木県ナンバーの車が上がって来た。あれはみー猫さんの車だろうと思っていたら、まさにみー猫さんだった。ちょっと立ち話。そうだろうな。あそこで出会ったのだから、あれからゆっくりセンノ沢を下ればこの時間か。
夜の予定がなくなったため、高木は川場村のカミさんの実家に寄るそうだ。カミさんが先に車で行っているとのこと。身体がかなり臭くなっているので、風呂に付き合わせる。SLホテルの風呂が空いていて穴場とのことだ。確かにガラガラでゆっくりと入れた。時々、汽笛が聞こえてくる。すっきりした。
高木を実家で降ろし、一人帰宅する。帰省のUターン渋滞がそろそろ始まっていた。赤城インターを過ぎるとしばらく断続的な渋滞に巻き込まれてしまった。自分には盆休みといったまとまったものがない。ガラガラの電車に乗って通勤している。明日は仕事か。渋滞に巻き込まれながらうんざりした。
今度は、先ずは小淵沢かなぁ…。
(本日の軌跡)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
暑い時は、滝の画像がほっとします、苔が多く、すぐにでも滑りそうで怖いなと感じてしまうけど、それなりのコツがあるのでしょうね。最後の、尾瀬の定番の湿原歩道、歩きに行きたくなりました。
みー猫さんとの遭遇、趣味が同じだから、どこかで会うようになっているような気がします。みー猫のブログも読ませていただきました。やはり、滝が綺麗。
暑い暑いと言っているうちに、紅葉に季節に入って行くのかな~~ 1年が早いですよね。
私も、昨年遡行しましたが、これはこれでいいと思いました。(ヤマレコ限定記録あり。)水流を直登する小滝とナメがあれば、沢はそれで十分楽しいと思います。
最後のツメは、私も苦労しました。標高差30mのヤブでも、結構あせりました。標高差150mのヤブなんて、気が狂いそうです(滝汗)
コンビ復活というほどの名コンビではないのですが、まぁ、相手が高木なら、それなりに楽しいものがあったことは確かですよ。
女ですか…。そういえば、ひっきりなしに女のことは話していましたね。ただ、そのほとんどが昔のマドンナが今はこうなっいただのといった話で、若いのになると、今回の引率先生くらいのもので、往時に比べたら、話題もまた疲れ加減のところがありました。
滝の画像もきれいならいいのですが、どうもこのレベルで。気持ちが伝わらないのが何とも残念です。
特別な秋の気配は感じませんでしたが、これから朝晩の冷え込みが始まって、あっという間に秋の様相でしょうね。紅葉の、尾瀬の沢も楽しみにしているのですが、ここのところ、春も秋も数週間で過ぎていく感じがしますので、タイミングを逸しないようにしないと。
改めて、センノ沢の山レコ記事を拝見いたしました。
この記事、出がけに拝見しておりました。NYAAさんの記事でしたね。失礼いたしました。
私らは、最初の二股ミスでしたよ。NYAAさんの記事をよく読んで出かければよかったと後悔しております。
あの先にもいくつか滝があったようですね。二股まででも十分に楽しめましたが、結果として、やはり失敗ですよ。
いつかまた行ってまいります。
ヤブはさほど苦にもなりませんが、今回のように、背丈を越えるのがところどころにあると、この先、延々と続くのではないかと、気が滅入って、それだけでも精神的にまいりますよ。
藪漕ぎ以外は楽しそうな様子が伝わってきます。
分岐間違えもご愛敬で。
しかしまぁ、最近はアルプスで涼んでいるみー猫さんとばったりなんて呼び寄せる何かがあるんですね。(笑)
お二人の記録を指をくわえて見ております。
黒岩山以来、記事アップもピタリとなっているようですが、「指をくわえて」というお言葉からして、大遠征はこれからでしょうか。
私の記録なんざ、うらやましがられるようなものは何もありませんわ。やりくりして行っている状態ですから。
ところで、本当は、このセンノ沢もハイトスさんをお誘いしたかったのですが、何せ朝が早いし、まして、健康診断が直前に控えていたりして、酒も慎み、その勢いでハイトスさんに声をかけることもありませんでした。
今回のきっかけは、ハイトスさんの黒岩山下りルートですよ。いずれ小淵沢を歩くつもりでおりますので、その節はぜひご同行をお願いいたします。
錦秋の沢歩き、いいでしょうね。
ところでセンノ沢,みー猫さんのところで,詰めを誤ったような記述があったので,本流の左俣を詰められたかと期待したんですが,それより手前でしたか。本流を詰めていただけると,かなり参考になったのですが(笑)。
それにしても尾瀬の沢は,小淵沢やら北岐沢,大薙沢と彼此3年くらい前から興味があって行きたくているのですが,いかんせん遠い上にアプローチも長くて,全く足を運べていませんヨ。低公害車もどうせなら,奥鬼怒林道側にも入ってくれると良いんだけど。
そうそう,小淵沢期待しておりますヨ。滝は大きめのようですが,極力,直登でお願いしますヨ。自分も一番行きたいのはこの沢ですから。たそがれオヤジさんの記事を参考に挑戦しますから。
みー猫
15日、足尾に行かれましたか。雨では残念。「奥」を目指しましたか。次を期待しておりますよ。
瀑泉さんは、尾瀬方面もお詳しいようですね。確かに、そちら方面からですとアクセスも悪いですよね。私らは地元のようなものですし、むしろ、これからちょくちょく行こうかなと思っております。
小淵沢の滝の直登ですか…。おそらくそれはないでしょうね。あくまでも癒しの歩きで遡行しますから。