池やん!まいど!おおきに!ごきげんどぅ!

仕事・今までの人生
このごろ悩みが多くて困ります。
周りの多くの人に救われているのを
実感する今日この頃。

宇高航路

2010年02月15日 | 身近な歴史風景
先日、愛媛県新居浜市からの帰り道に宇高国道フェリーを利用した。
香川県高松港と岡山県宇野を結ぶ海上の国道30号線を担うフェリーである。
新居浜市からは高松までひたすら国道11号線をタラタラと
長閑な四国ドライバー独特の急ぐこと無いペースで2時間30分。
高松市街に入り国道32号線で街中を突き抜けて、
フェリー乗り場へと着く。
数回乗船しているが、券売機が自動販売機になっていて少し様子が変わったか?
発券事務所は、ヤマザキデイリー(コンビニエンスショップ)になっている。

先回乗船したのは、すでに3年ほど前で高知からの帰路であった。

で、一昨日の新聞に
この区間を運行するフェリー2社(四国高速フェリー、宇高国道フェリー)が、
廃業するとの新聞報道を読んだ。

私の営業用の車キャラバン(E24)は、本来、ワゴンなら3ナンバーの全長だが、
バンなので1ナンバーである。
4ナンバー車より10センチ長い、全高、全幅は4ナンバー内で収まっているので、
本当に中途半端である。

従い昨今の、御人気取りの1000円乗り放題の高速料金制度とは無縁のもので、
高速通行経費は車両総重量8トン未満の中型車で1ナンバーである。

瀬戸中央道を利用し四国から本州へ渡ったら最短利用で利用したとしたら、
通常¥4200。深夜0時から4時までが2100円。
フェリーだと休祝日2480円。
で、
1時間すばらしい瀬戸内の島々の景色を眺めながら、
運転者は1時間の休憩時間が船内にて取ることができる。
私はすごく安く感じるのであるが、時間優先と利便性が最優先の現況では
廃業も仕方ないところであろう。

わたしは、この航路がなくなることは非常に残念でならない。
四国から帰りに疲れた体を休める唯一の施設として利用してきたからなおさらである。

その昔は、国鉄の鉄道連絡船であったろうし、
四国の表玄関として重要な役割を担ってきたものであろう。
過去、紫雲丸事件等の悲劇を歴史に刻み、多くの若い労働力を京阪神へ運んだのも
この航路であると確信できる。
少しでも思い出があるなら、もう一度なくなる前に、回顧の気持ちでなく、
感謝の気持ちと、現時の確認として訪れて乗船をしてみるのも良いのではないでしょうか。

四国より集団就職世代のお父さん、お母さんたちに進言してみたい。

同様の気持ちであろうと思うが、
兵庫県の香住の餘部鉄橋の付け替えに望み、島根県大社の田舎から集団就職で西陣に
丁稚奉公に来て、仕事が厳しく辛くて逃げ帰ろうとして、
ここまでの乗車券しか買えなかった某会社の社長さんと橋を見上げに来たことがある。

一つの、また昭和の繁栄を支えた物が消えいく。
繁栄を運んだものも消え去る。
惜しいものである。

笑わしよりますが、
国は二酸化炭素排出、地球温暖化を問題にしている。
この頃私は、二酸化炭素を吸いすぎて胸くそが悪くなってしかたない。




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