池やん!まいど!おおきに!ごきげんどぅ!

仕事・今までの人生
このごろ悩みが多くて困ります。
周りの多くの人に救われているのを
実感する今日この頃。

爽やかな風に当たる。

2009年07月02日 | おいしい事


鞍馬へ木ノ芽煮の製造の打ち合わせで訪問した。
で、
打ち合わせ終了して、時刻もころあいの午後3時。
お茶タイムとすることにした。

広河原行きのバスが鞍馬駅前をあえぎながらにバスが発車する
しかし、この花背峠越えのバスは、酷使されているのが良く分かる。
トレッドの角が削れたプラットホームの出たスタッドレスタイヤのままだし、
フェンダーのアーチの下のほうは、錆で簡単に指で押してしまえば
ズボッと貫通しそうである。
クラッチもジャダーが出ているのか、発進時クククククッと苦しそうだ。



多聞堂さんをふさぐようにして停車していたバスが発車すると同時に、
入店した。
店内の鞍馬駅側の席にすわり、暖かいコーヒーと、牛若餅を注文する。
店内には私一人、女将さんと美人のホール係さんの三人である。
で、ほっと一息。
コーヒーの苦さと、牛若餅のあっさりとした甘さが絶妙のうまさである。

世間話の内容もどこでも聞く今の京都の話。
新型インフルエンザのあの公表時より、客足が全然との事。
清水や、嵐山でさえ観光客が激減しているのだから、
鞍馬(京都市内観光の北の北限?大原もあるか?)ではなおさらである。
その会話の中で、少し商売にヒントを頂いた。
具現するには少し時間がかかるかもしれないが、
私にとってはすごく興味のあることなので、
近く企画を進めてみてもいいのかもしれないと思う。

鞍馬の人たちは、こんな山中にわざわざ人が来るか?という、
固定観念があるようだが反対に、こんな山中の郷だからこそ、
わざわざ訪ねていく価値があるのであるという逆の観念もあるはずだ。
出町柳から都市部へ向かうのではなく、出町柳から山間部へ向かう。
この都市回避に価値を見出せる人たちこそ通人といえるのかもしれない。
札束を振り回さない静なる社交世界がそこにあるように感じる。

鞍馬の火祭りは、見た人みんながすばらしいと言って止まない。

祇園祭の若年層総動員、京都観光初心者のお祭りや、
葵祭りや時代祭りのの王朝絵巻もどきやコスプレ行列ではなく、
地域のかたがたが中心となり、限られた狭いたったあれだけの地域で、
全世界から人を集める。
なんせ、
火祭り当日は見物だけではなく鞍馬に近づくことが大変である。
叡山電車の出町柳駅などで、以前、人があふれていたのを見たことがある。




「お一つからお包みします~。」の声でお客様が、店軒先で牛若餅5個購入。

しかしながら爽やかな風であった、昨夕は雷もなりドンと雨が降ったが、
店内を吹き抜ける風はスーッと爽やかである。
市中よりも大分気温が低いのを実感できる。

新物の山椒のにおいはまだであろうか?
隣ではふき山椒の袋詰めをしていたのがとっても気にかかる。
今度つまませてもらうこととしよう。