フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

フレンチはやはり巻き管か

2008-10-28 | 演奏や練習に関して
レッスンではプーランクのソナタがなんとか進行している。
それがなぜか、この所やたら調子がいい。

何がいいかというと、こういうの(フランスのある意味ふわふわした曲、と言えるか?)向いてるんじゃない? みたいなコメントがこのレッスン二回ぐらい先生が連発するのである。
来年に予定されている(らしい)発表会での第一候補にしたらどうか、とまできた。

ここまでくると、社交辞令として受け取るにはしつこい。

最初はひどいものだった。

まだこういう曲はやったことはなかったんだっけ? とか、いままでやらなかったことをやっていくのはいいことだね、みたいなコメントばかり。

まあ、フランスものを、その直前にやっていたバッハと同じノリで、というか、それまでで習っていた通りに、ぐりぐりぶりぶりと最初はやってしまっているのだから、今から思えば無理もない。
プーランクの初回から、まるで倫理観の違う先生にチェンジしまったかのような、昨日までのいいようとは180度違う(ように感じる)指示。

それが、何故?

まあ、自分が上手くなったと、あるいはこの手の曲に慣れた、と解釈しておくことにする。

しかし、もう一つ変わっている要因があった。

そう、バッハ~プーランクのレッスン初期に使っていたのと楽器を変えている。
(新しいのを買ったのではない)

それまで概ね、レッスンではオーケストラでは危険度が高いから使わなくなっていたマテキを使っていた。こちらの方がサンキョウよりも何となく音色の自由度が高いような気がする代わりに、どうもヒット率が悪い。ので、超安全運転重視のオーケストラではちょっと使いにくく感じるのであった。

それがレッスンでバッハのスイートをはじめた時、どうにもこの曲は吹くのがえらい苦労で、私のマテキ君では組曲の中の最初のOvertureもまともに吹き通せない。これがブランネンなんか使った日にはきっと4分の1もいかないうちに倒れている(笑)だろう。

で、レッスンの楽器を苦し紛れにいつものサンキョウ君に変え、それでどうにか乗り越えたのであった。

この次に始めたプーランクは、フレンチ風と言われているらしいサンキョウでそのまま続けていたが、オーケストラの本番も終わったこともあり、ご無沙汰しすぎたマテキ君を調整の後レッスンに復活させた。

で、レッスンでのプーランクが好評である。
さては、マテキは巻き管だからフレンチに良かったのか???

楽器の問題なのか、本人の上達なのか。後者であると信じてはいるものの自信はなく、今更もう一度サンキョウをこのプーランクで使う気も怖くておきない(笑)。