フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

ポジションのエチュード

2007-09-19 | バイオリンでアマオケ挑戦記
バイオリンの、ハイポジションのエチュードを買ってみた。

ハイポジションというのは、要するに高音域を弾くときの左手の位置。3rdポジションが出来るようになったらオーケストラに参加しましょうとはよく見かけるが、このレベルだと2ndバイオリンが出来るか出来ないかぐらいの音域。1stバイオリンとなると、5th、7thぐらいはマスターしておかないとね、となる。

今のところは2ndバイオリンでかなりあっぷあっぷなのだけれど、次の演奏会が終了すれば技術的にも精神的にも余裕ができる予定(希望)なので、次なる目標に行く足がかりにしてみようかなと。

上手だけれどさほど上手でない人も、2ndよりも1stバイオリンの方が簡単だよ、と言う。なぜならば2ndは内声が出てきてリズムなどが難しいから。ハイポジションの問題さえクリアすれば、絶対に1stの方が弾きやすい、という。

実は、今2ndを弾いていて一番困っているのがトレモロの部分。トレモロだからやっていることは単純で、3度とかのインターバルが続くだけ。それがナゼか、これが長く続くとかなり高い確率で「落ちて」「固まって」しまう。どんなに早いパッセージでも、落ちることはないのに、のに、のに・・・。信じられないことだけれど、トレモロの連続は現在の最大の鬼門となっている。フルートには、こういうことは滅多にないからか・・・?

トレモロが嫌だからハイポジションに挑戦しようというわけではないが。


Vオケも小規模なオケなので、他にもたくさんトラが来る。なかには長年顔見知りで、お互いに行き来する仲になっている人もいる。
あるトラさんが、今度は○○をやるんですけど、またお願いしますね、という話になる。それを聞いた私の友人Oさんは、じゃあ、私も一緒に行きますかっ、と誘ってくれる。そのトラさんもお願いします、と私に言う。じゃあ、楽譜見て考えますね、と答える(おいおい、そんなんでいいのか。。。。?)。

本来なら技術的にはあり得ない感じだけれど、まあ、次の演奏会が終わったら一皮むけて余裕が出来ている(予定)なので、まぁ、いっかぁ。
人材豊富なフルートやクラリネットでは、考えられないことだよねぇ。

そろそろマンネリで惰性になってきた管楽器生活。弦ももう少し上手になるといろいろ違う世界が開けて面白そうだ。
ということで、まずは教本は買ってみたというわけ。オケ曲の練習の合間に少しずつやれば、そのうちできるようになることでしょう(笑)。タネは蒔いてみないと芽は出ないし。出る保証はないけど。


中身は期待通り、というかそういうのを探して買ったのだが、無味乾燥以外の何ものでもないエチュード。
大人になってこういうのをやってみると、それはそれで面白い。指の器械体操のための単純なパターンの繰り返しにすぎないのだが、私の音楽歴自体は短くないので、音楽的に楽しむ余地もある。

が、きっと子供には苦痛以外の何ものでもないだろうな・・・・と思う。

と思いながら教本をめくってみたら・・・


なんとこの教本は子供向けに書かれたものだった。

教本には古びた写真が時折挿入されているが、それは、たくさんの小学生ぐらいの子供が、校庭だか講堂だかで朝礼のように列をなしてバイオリンを弾いているのである!!

教本のコメントには、子供に「宿題」を出すのはこうしよう・・みたいなものまである・・・

か、可愛そうすぎる。うるうる(涙)

ご幼少の頃からバイオリンを持たされ、雨の日も風の日も雪の日も嵐の日も、母親に連れられ、元気に外で遊んでいる友達を横目にレッスン通い。レッスンでは先生に、家では母親に、なんでこんなこともできないのか、と罵詈雑言をあびせられ・・・!?

おお、壮絶な母子模様が目に浮かんでくるようだ。
スポ根、というか、音根??


そのような苦難を乗り越ることのできたほんの一握りの人たちが、こうやってアマオケで(もちろんプロも)上手に弾いているんだね。 うるうる(涙)


音楽は、なかなか参入障壁の高い趣味だなあと改めて思った今日この頃であった。