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『ユリシーズの瞳』『蜂の旅人』☆鑑賞

2012-03-16 23:59:59 | 映画~映画館鑑賞
新文芸座にて「テオ・アンゲロプロス」の追悼上映に行ってきました 

『ユリシーズの瞳』『蜂の旅人』を鑑賞しました

まさか交通事故で亡くなるとは思わず、こんな形で作品を見る事になるとは…


ユリシーズの瞳は、バルカン半島最初の映画作家マナキス兄弟の幻の映画を探す旅の話なのですが、
繊細な寓話を織り交ぜながら、圧倒的な遠景描写の迫力と(レーニン像とか)
霧でかすんだ映像に吸い込まれました。
その厚い霧の中で起きる悲劇は…

日本に住んでいると陸地と陸地で国境を接する…というのが感覚的にピンときませんが、
民族同士が、侵略し侵略される歴史を繰り返す悲劇は、
世代を超えて何か深く心の中に流れるものがあるのだな、と感じました。

3時間あるので途中眠くもなりましたが…面白かったです。


蜂の旅人は、ストーリーがイマイチ分からず見ていた所もありましたが、
無口な男が、家族と離散し、ゆかりの地を養蜂をしながら訪ねあるき、若い女性と交わり、別れる。
若い女性がエキセントリックな行動をしていたので、寓話として理屈を考えず、
理由は分からないくても、男の旅の様に何かそうしなければならない…という時が人には訪れるのかもしれません。


長い、眠いのイメージが強かったテオ・アンゲロプロスですが 
自分自身が年を重ねつつみると、その時々によって感じ方も違い、
つくづく新作も見たかったな~という思いでいっぱいです 

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