六枚目のコイン

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災いの実相(火の難・水の難)

2019年01月30日 07時39分28秒 | 未来
私ごとですが、去年は本当に滅茶苦茶な一年でした。

車で交差点を右折しようと、前方にくるバイクを目視確認して、
右の歩行者の通り過ぎるのをまっていたら、
対抗する向かいのバイクがぶつかってきた。

なんだこいつ?と思ったが、後で検視にきた警察官に、
あなたの進行妨害だと言われた。
自分としては事故の起きた理由がまったく解せなかった。
なぜなんだ?なぜこんな有り得ないことが起きるんだ?
対抗のバイクから自分の車は十分に距離があったはずなのに。

そう自分としては考えた。
そんなことがあって、どうしてこんなことが起きるのか、
どうしてもおかしいなと。

そんな事を思っていたのだが、
ふと浮かんだことがあった。あの事故は自分自身の(怒)の心が引き起こしたんだと。
表面的な心にある心ではなく、
自分でも気がつかない、深いところの領域に溜まっていた怒りの心が、
形となって現象となって、出てきたんだと、
そう思えた。

そこでわかったのは、
人が亡くなってこの世を去った後、
人は愼(いかり)貪(むさぼり)痴(おろかなけもの心)、
この三つの心で、大変苦しむと言われている。
その三つの悪い心を持ったまま死ぬと、
地獄・餓鬼・畜生の世界に墜ちると言われているのは、このことだったんだと。

大事なことは、
表面的な心もそうだが、
深い層に溜まっているそれらの三つの悪念を無くすることが大事なんだということなんだ。

唯識では、蔵識(阿頼耶識)といって、
その場に、さまざまな記憶や想念や業がたくわえらているとする。
一言で、それらは満たされない抑圧意識といってもよい。
言い換えると、
憎悪、怨念、未練、後海、憤慢、やりきれない気持ち。
それらの悪心でいっぱいになっていると思って良い。

あなたは普段、どんな気分でいますか?
もしそういうマイナスの心でいるならば、
抑圧意識は相当溜まっていますよ。

それらが解放されることで、
心の浄化、魂の浄化、因縁解脱が進むと考えられる。
そう解釈して良さそうだ。
まさに、
因縁の洗い出しが行われたのだと考えられる。

だが、
大事なのは、その後の心構えと持ちようだ。
凝りもせず、同じよう悪い心のままであるならば、
また同じ災いに遭うだろう。
大事なのは、平静な心を普段から保って生きる生活すること。

そんなことを思ったのだ。
蔵識に蓄えられたその悪い心を解放するのが、仏陀の清浄力であり悟りの力なんですね。
その力をいただく方法が成仏法ということになります。

さて、みなさんも生きているこの世界だけが全てだと、
今を楽しく生きれば良いんだと思うのは、間違い。
死んでも意識はそのまま残る。
そして、深いレベルの部分に悪い心を溜め込んだまま死んでいくと、
必ず、地獄界、餓鬼界、畜生世界に落ち込んで、
地獄の責め苦に身も心も焼かれるということですね。

そのことを、私達は忘れないで、今生にいかによく生きるか、
今一度考え直していただきたいものですね。


コメント
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